イベント

心理臨床センター主催、公開講演会を開催しました。

2017年3月23日(心理臨床センター)

常磐大学心理臨床センター主催 第22回公開講演会開催

親ががんになったとき〜親のがんを子どもにどう伝え、どう支えるか〜

常磐大学心理臨床センター主催の第22回公開講演会が、3月12日に開催されました。講演タイトルは「親ががんになったとき〜親のがんを子どもにどう伝え、どう支えるか〜」。講師にお招きしたのは、放送大学准教授の小林真理子先生です。

小林先生は日本で最先端の精神医学を実践する研究所で、児童精神医学を中心に研究されてきた臨床心理士。講演では、がんに罹患した子育て中の親の心理と、厳しい現実に直面した時の子どもの心理を、実例を挙げながら分かりやすく解説していただきました。

がんは、比較的若い年齢でも罹患する疾病です。死を連想してしまうこともある病であることから、幼い子どもにいつ、どのように伝えたら良いか悩む人も少なくありません。しかし、がんにかかったことを隠していても子どもは雰囲気から感じ取ってしまうだけでなく、正確に伝えないと「自分のせいなのではないか」「死んでしまうのではないか」など、悪いことを連想してしまうこともあります。子どもは親の病を知ることでショックを受けますが、困難を乗り越え成長する力を持っています。子どもが安心できるように支えるのが、地域のサポートグループや学校だと小林先生は言います。親の病は子どもの危機ですが、それは悪い方に向かうか良い方向に向かうかの分岐点でもあります。子ども自身が家族の一員としてできることを支援者と共に考えることで、子どもが様々なことを学ぶ機会にもなります。

がんは深刻な病ですが、医療の発達により、直ちに死につながるとは限りません。子どもの成長を考え適切な対応をとることが、家族にとって重要であると気づかされる講演となりました。