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2017年7月21日 総合

心理臨床センター主催、公開講演会を開催しました。

常磐大学心理臨床センター主催 第23回公開講演会
子どもの一生を左右する「愛着」の重要性について
 ―安定した愛着(こころの絆)をどのように形成するか―

常磐大学心理臨床センターが主催する、第23回公開講演会が7月16日に開催されました。講師としてお招きしたのは、常葉大学健康プロデュース学部・大学院健康科学研究科臨床心理学専攻准教授で臨床心理士の柴田俊一先生。『子どもの一生を左右する「愛着」の重要性について ─安定した愛着(こころの絆)をどのように形成するか─』というタイトルで講演していただきました。

愛着とは親と子の間で築かれる情緒的な結びつきのことで、子どもの人間形成に大きな影響を与えると考えられています。現在、突然攻撃的になったり、自分の世界に閉じこもったりする子どもが増加する傾向にあると言われていますが、その原因の一つが「愛着障害」です。愛着障害とは親と子の間に愛着が形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じてしまう状態のことです。多くの場合、親による児童虐待がその原因です。

講演では親との間で愛着を築けなかった子どもたちを、他者がどのようにケアするべきか、また愛着を形成するための援助法などを、愛着障害をもつ子どものVTRなどを交えながら詳しく解説していただきました。また、愛着を形成する脳内物質「オキシトシン」の分泌を促すタッチケア(愛情のこもった肌と肌のふれあい)の効果や、母親が出産直後に精神が不安定になり夫婦関係が悪化する「産後クライシス」についても生物学的な見地を踏まえてレクチャーしていただきました。

愛着を育むためには、子どもが親の愛情を実感できる子育て環境が必要です。柴田先生は、赤ちゃんが生まれる前から夫婦が親になるための準備を始めること、そして父親が積極的に育児に参加することが重要だと聴衆に語りかけていました。

柴田俊一先生
会場の様子