人間科学部心理学科

人の「心」を科学的に理解し、
個人や社会が抱えている問題の解決に挑みます


人間の「心」に科学的な視点からアプローチし、さまざまな思考や行動の心理的過程やメカニズムを探究します。
そして、多くの人が心理的問題を抱える現代において、人々がスムーズに社会に適応し、自己実現を果たせる環境づくりに寄与できる人材を育成します。

学科長メッセージ

見えない「こころ」に科学的に取り組む

皆さんの中には「心理学が勉強したい」と考えていらっしゃる方もいるでしょう。具体的にはどんなことを勉強したいと考えていますか?さて、改めて考えると「こころ」というのはどういうものなのでしょう。感情、性格、知能、・・・考えていくと、ますますはっきりしなくなりますね。その原因の一つは、「こころ」が目に見えないからなのです。心理学科では、そういう「こころ」の働きを実験や検査、調査等といった工夫をこらして捉えようとしています。

渡邉 孝憲 教授 専門:臨床心理学、人格心理学

渡邉 孝憲 教授
渡邉 孝憲 教授

渡邉 孝憲 教授 専門:臨床心理学、人格心理学

取得できる免許・資格

司書

公立図書館などで専門職員として働くための資格。希望により公共図書館での実習も受けられます。

学芸員

博物館等で資料の収集、保管、展示、調査・研究、教育普及活動などを行うための資格です。

社会教育主事※1

社会教育関係者に対して、専門的・技術的な助言と指導を行うための資格です。

社会調査
アシスタント

【一般財団法人全国大学実務教育協会認定資格】政策の立案や、企業のマーケティング、商品開発などに欠かせない社会調査の実務に関わる資格です。

認定心理士

【社団法人日本心理学会認定資格】心理学の専門家として必要な基本的な学力と技能を修得していることを証明する資格です。

※1 公務員試験に合格し、それぞれの施設に採用された場合に有効となる資格です。

めざす進路

マーケティング
・企画の分野
  • 研究調査員
  • マーケティングリサーチ
  • 広告宣伝
医療の分野
  • 言語聴覚士
  • 精神保健福祉士
  • 医療ソーシャルワーカー
教育の分野
  • 特別支援教育
  • スクールカウンセラー
福祉の分野
  • 医療ソーシャルワーカー
  • 児童指導員
  • 福祉事務所ケースワーカー
行政・司法の分野
  • 警察カウンセラー
  • 矯正教育
進学
  • 常磐大学大学院(日本臨床心理士資格認定協会第1 種指定大学院)
  • 他大学の大学院(臨床心理士指定大学院含む)
  • 視能訓練士養成所

カリキュラム

1

知に対する基本的な姿勢と大学で学ぶための基本的な知識を身につけ、同時に心理学の世界に触れていきます。

2

心理学の基本的な知識を身につけ、心理学的なものの見方や考え方に馴染み、心理学の手法を用いて問題を解決する方法を学びます。

3

これまでの学習にそって関心をさらに深め、ゼミナールを中心に、仲間とともに、自分の問題意識に専門的に取り組んでいきます。卒業論文の準備をします。

4

これまでの学習の集大成として卒業論文に取り組み、心理学を学んだ自分が社会に出てどのような方向に進んでいくかを考えます。

科目紹介

基礎心理学実験実習

知覚、認知、学習などの基礎心理学に関する実験を行う。行動に関わる問題の解明方法、研究計画の立案、行動の観察方法、心理測定法、データ解析法を学び、「心」や行動の問題について科学的・実証的な視点を身につける。

臨床心理学実験実習

カウンセリングのロールプレイ(カウンセラー役とクライエント役での役割演技)による聴く技術に関する実習や、表現療法など心理療法の学習、知能検査やパーソナリティ検査など、現場で必要な能力を体験学習する。

名著講読

世界共通言語の英語による論文の読み書きは、研究者の必須能力である。講義では心理学の名著を原書で読み、和訳しながら内容の理解を目指す。行動分析学や基礎心理学などの書籍をテキストに専門分野の英語に親しむ。

学習心理学

ハトやラットは、レバーを押すときにエサがもらえることを何度も経験すると、自らレバーを押すようになる。これがオペラント条件づけ。講義では、人間や動物の行動が経験によってどのように変化するのかを探っていく。

知覚心理学

「頭痛によく効く」と言われて飲んだ錠剤で痛みが止まったが、それは小麦粉だった!薬理作用がないのに、痛みが治まってしまうケースをプラシーボ(偽薬)効果という。講義では、こうした知覚のメカニズムを探る。

人格心理学

私たちは普段、自分や回りの人を「誠実」「わがまま」「にぎやか」「慎重」などと特徴を捉えている。これを心理学的に解明していくのが「人格心理学」である。講義では、その成り立ちや学問的に捉える方法を学ぶ。

ゼミナール

人間に関する各自の疑問を、他のゼミ生の話も聴きながら、深く、広く考え、人間とは何かを考える

渡邉 孝憲 ゼミナール 教授

渡邉 孝憲 ゼミナール 教授

専門:臨床心理学、人格心理学

春は文献の輪読、夏合宿は那須で性格テストの一つに取り組みました。秋は卒論に向けての発表と学生が希望したいくつかのテストなどを体験的に学習しています。人間は複雑であるから、学生には人間についてじっくりと考えられるようになってほしい。また、ゼミの活動を通じて、一人ひとりを大切にすることを学ぶことも、大切にしています。それに関連して、私のゼミ運営上のモットーは「話したくない人には、話すことを無理強いしないこと」です。いろいろ工夫はしていますが、だんだんに学生は安心するのか、自分の考えを発表するようになってくるようです。心理学科で学ぶことを目指している諸君に期待することは、何事もわかったふりをするなということです。

人の知的活動の基本と、人間行動と周囲環境の関わりを学ぶ

  • 伊東 昌子 ゼミナール
    教授
    専門:認知心理学、環境情報心理学、職場学習の心理学

    身近な記憶を解明する「認知心理学」、空間の配置で人の行動や印象がどう変わるかを学ぶ「環境情報の心理学」、この2つの領域の心理現象を研究します。また、その成果を人に伝える技術(プレゼンテーション力)を磨くことにも力を入れています。

人が安全に、快適に働けるように行動特性を明らかにしていく

  • 申 紅仙 ゼミナール
    教授
    専門:産業・組織心理学、人間工学、安全心理学

    『産業・組織心理学』の守備範囲はとても広く、そのため「人事・組織行動・消費行動・作業」という4つの部門を設け、それぞれの観点から、働く人が抱える課題にアプローチ。具体的な研究例は、ヒューマンエラーと事故防止対策などです。

家族を科学的な視点で捉え直し、客観的に見つめ直す

  • 秋山 邦久 ゼミナール
    教授
    専門:臨床心理学、家族心理学

    家族関係(親子、きょうだい、夫婦)と子どもの性格形成、家族内コミュニケーションと精神的健康度、催眠による心理的変化などを取り上げます。また、夏休みには児童福祉関係の施設で泊まり込みの実習を行っています。

家族、対人関係、パーソナリティへの好奇心を深化させる

  • 馬塲 久美子 ゼミナール
    准教授
    専門:臨床心理学、異常心理学、家族心理学

    自分のやりたいことを見つけ出し、自由に研究する主体的な研究姿勢を重視しています。興味のあることを自分で調べ、結果をまとめ、ゼミで発表し、意見や感想をもらって、単なる好奇心から問題意識へと発展させていきます。また、3、4年生合同で活動し、共に学び合う機会を大切にしています。

「学ぶ仕組み」を理解することで自分自身の苦手も克服し、成長していこう!

  • 菅佐原 洋 ゼミナール
    助教
    専門:発達障がい児臨床、応用行動分析、脳機能研究

    「行動を科学的に研究すること」をテーマに、学ぶ仕組みを理解して人の行動を明らかにしていきます。併せて、「発表を通じて人に伝えること」も重視します。発表の「悪い点」ではなく「良い点」を返し、その人の長所を伸ばし、着実に成長してもらえればと思います。

クローズアップ授業

「心」についての科学的、実証的な研究方法の習得をめざす

「心理学実験実習」

2 年次に行われる心理学実験実習では、心理学の基礎的な実験を通して、研究計画の立て方、心理測定法、行動観察法、データ解析法を具体的に学び、「心」についての科学的、実証的な研究方法を習得することをめざします。授業では、小グループに分かれて、年間に8 ~ 10 個のテーマについて実験を行い、実験レポートを作成します。レポートを作成する過程では、教員とティーチングアシスタントが丁寧に支援し、レポートの添削指導を行います。こうした学習を通して、心理学の研究方法を身につけることができます。3 年次には、基礎心理学実験実習か臨床心理学実験実習のいずれかを履修し、さらに専門性の高い実験や実習を行います。

クローズアップ授業