理事長あいさつ

教育には未来を開く使命があります。
次代をゆだねる子どもたちが生きる未来の社会を展望して、
学校法人常磐大学が設置する全ての教育機関に共通する、
ミッションとビジョンを策定しました。

開学から100年の間、教育の役割を「自立」に求め、その実践に努めてきました。創立者の教育信念であった自立は、今日においても常磐教育の原点です。「世界的視野で考え、行動できる人間を育てる」― 開学100周年を迎えた2009年を機に、続く100年を見据え、新たな教育の基本理念を掲げました。それは、この先も人々の自立を支える教育機関であり続けるために、自らに課したミッションでもあり、あわせて掲げた4つのビジョンは、ミッションの遂行に向けて取り組む、達成するべき課題です。

■知をつむぎ、「智」を導き出す教育を求めて。

このミッションとビジョンを策定するにあたって、私たちは、世界の行く先を展望することから始めました。いま世界には、環境問題をはじめとして、国際社会が協調して取り組まなければならない問題が山積しています。そしてそれらはいずれも、私たち一人ひとりの問題でもあるのです。高度に国際化した社会で求められる人物像とは、視線の先に世界を見定め、自ら考え、判断し行動できる人間であると考えます。

私たちの教育では、知識量を増やすことだけにとらわれず、知識と知識をつむいで思考し、生活や人生の中で必要とされる「智」を導き出すことを目指しています。

■人生を切り開く力を養う。

急速に進む情報化社会では、溢れる情報の中から真実を見いだす力が必要となります。自立した人生を切り開いていくためには、「真理に対して真面目に向かい合う姿勢(真摯)」と「知識や情報を発展させる能力(創造)」を身につけなければなりません。これらのことは、今後の教育にとって重要な課題であり、本学がこれまでも、そしてこれからも大切にしていくテーマです。しかし、人間の本質的な力を身につけることは容易なことではありません。教育の実践者が一貫した考え方を掲げ、ある程度長期的に教育する環境を提供することが必要となります。私学ならではの継続的な教育でこそ養うことができると考えています。

■常磐ビジョンの実現に向けて。

私たちが、続く100年に向かってスタートさせた教育は、まだ緒についたばかりです。継続的にカリキュラムや教育プログラムの開発・改善にも取り組まなければなりません。その研究を目的として2009年に立ち上げた教育実践研究所では、海外の教育者を招いて勉強会を開催するなどの活動が始まっています。この研究所では、分野にとらわれず横断的に課題に取り組み、教育の本質的な意味を問いかけ、広く社会に貢献することができるような研究を推進していきます。

グローバル化が地域のすみずみにまで進む社会を見据えて、その拠点としての役割を担うよう、体制づくりを進めています。地域連携センターでは、学び合い教え合う産官学民による連携と協働を推進しており、多くの実績を積み上げています。

私たちは、100年の歴史の中で築き上げた教育と信頼を未来につなぐために、長期的な視点にたって、今後も教育の実践者としてあるべき姿を追求していく考えです。

教授 諸澤 英道
学校法人常磐大学理事長
最終学歴 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了
学位 法学修士
専門 刑事法、犯罪学、被害者学、刑事政策、少年法
所属学会 日本刑法学会、日本犯罪学会、日本被害者学会、世界被害者学会
著書
  • 『国連被害者人権宣言関連ドキュメント・被害者のための正義』
    (成文堂、2003年)
  • 『トラウマから回復するために』(編著、講談社、1999年)
  • 『新版被害者学入門』 (成文堂、2001年)
社会活動
  • 法務省 「被害者の視点を取り入れた教育検討会」委員
  • 内閣府男女共同参画会議 「女性に対する暴力に関する専門調査会」委員
  • 日本被害者学会理事
  • 世界被害者学会理事

→ Chairperson’s speech on Wednesday, 14th July(PDF 74KB)

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