Palm m505


2001/11/12 120グラムの世界

Palm互換機の遍歴もとうとう御本家にもどってきてしまった。いろいろな理由があるが、PDAの類はつかっているうちに飽きてくる、という要素も大きいようだ。その意味で複数のPalm間でのデータ共有がきちんとサポートされていない点が「問題」だ。キチンと複数のハード間でデータのシンクロがサポートされていれば、今日はVisor、明日はPalmという具合に特色のある機種を複数所有するユーザーが増えるのではないか、と思う。

visor prismについては、重さ(190グラム)はぎりぎりだったが、昼間の屋外ではほとんど画面が見えないという点が一番の問題だった。その他の点では特に不満はなかった。

m505を見たときに、液晶がちょっと暗いかなあ、ということで見送っていた。しかし、屋外・屋内ともにある程度の明るさで読めるということと、C@rd H"アダプターが出るということで先月こちらに機種変更した。重さは140グラム弱でシャツのポケットに入れていても気にならないぎりぎりの大きさである。私のツレアイはこれでもかさばると言って、120グラムのIBM c3(palm Vx)を持ち歩いている。もっともこちらはルイビトンのケースが大きな誘因だったのだが。たしかにこのあたりの10グラムというのは大きな差に感じられる。

PalmにはC@rd H" adapterをつけてメール端末としても利用しているが、このアダプターが単4電池2本を背負っているということもあって、かさばるのが難点である。アダプター込みでは300グラムを超える。iPaq+CF adapterとかわらなくなってしまう。電池は充電式にしていまの半分の薄さと重さになっていれば「無敵」なのだが。通信関係はSDスロットにさせるPHSカードかWi-Fiカードがでることを期待。Palmは本体のみだと完成度が非常に高いのだが、アダプター類をつけつるとバランスが崩れる。

新しいPocketPC(NECやHPのwindows CE2002)はだいたい190グラム前後だからvisor primsくらいである。この重さ・サイズだとシャツのポケットにはちょっと無理があって、上着の内ポケットということになる。

PocketPCの高機能化に対抗してPalmも高機能化の道を歩むのかもしれないが、120グラムの世界を守っているかぎり勝機があるのではないだろうか。 


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