REALbasic 

マックでプログラムをするのはちょっと大変だと思っていた。前に、TrueBasicを使って多変量解析のプログラムを移植した経験はあるが、プログラミングのスタイルとしては古いものであった。マックではオブジェクト的なプログラムを毎日使用しているのだが、このようなモダンな形式のプログラムをつくるのはちょと大変だと思い、手を出せないでいた。

しかし、先日久しぶりにMacFan(1998.5.15号)という雑誌をコンビニ(!)で買った(コンビニでこんな雑誌が売られるようになって、しかも、「Macintoshプログラミング入門」が特集記事になっているのだなあーという中年の感慨)。その中にREALbasicの紹介記事があった。Windows95で使っているDelphi的な環境でプログラムできそうだ。さっそく開発元のホームページから試用版をダウンロードして試してみた。

心理学の実験で時間の測定が必要なのでタイマー関係を調べた。関数としてmicrosecond、ticks、イベント処理用のtimerが用意されている。単純なストップウオッチをつくってみた。micorsecondはマックを起動してからの経過時間(マニュアルでは、100、0000分の1秒単位)を返す関数であるが、精度については現在のところ未確認。同様にTicksは60分の1秒単位。Timerのプロパティではインターバルをミリ秒単位で指定できるようになっている。しかし、イベント処理ではインターバルを10ミリ秒程度以下に設定した場合には追いつかないような感じである。100ミリ秒ではちゃんと動作しているように見える。

REALbasicは5月4日現在では試用版段階(DR1r33)であるということだが、今夏には米国で発売予定ということである。ダウンロードしたファイルにはかなり整備されたマニュアル類も含まれている。PDF書類形式なので、アクロバットリーダーでマックでもウィンドウズでも読むことができる。なお、すでに日本語訳やアプリケーションの開発も開始されている。REALbasicであれば、マックのかわいいウインドウでプログラムをつくることができそうである。もう少し使いながら、発売を楽しみに待つことにしよう。(しかし、なんでもっと早く発売しないのだーあああ。すくなくともDelphiと同じ頃に発売していてくれれば。)

6月 日現在(DR1r37)。マニュアルもバージョンアップされている。

8月20日現在(製品版リリースされた模様。RealBasicF7。学割50米ドル程度。製品版をダウンロードできる。試用期間限定30日)

http://www.realbasic.com/

関連リンクは

http://www.246.ne.jp/~cotton/basiclink.htmlから見つかる。 

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