マックとウインドウズ95をつなぐ

小規模のネットワークでマックとウインドウズ95が接続できればデータを交換したりファイルを共有することができる。マック同士、ウインドウズ同士それぞれでは簡単にネットワーク接続することができるのだが、両者をつなごうとするとけっこう面倒であった。

次のような方法がある。

(1)PCにマックのLOCAL TALKを教える(PC-Mac LAN)

(2)マックにPCのNetBiosを教える(DAVE2)(3)から(5)は個人内のデータ交換としてはややおおげさな感じもするので、LAN接続として、(1)と(2)を試してみた。最初に試したのはPC-MAC LANであった。これはウインドウズ95の方にマックのローカルトークを組み込むものである。最近、逆にマックにウィンドウズ95のNetBiosを組み込むDAVE2というユーティリティがでたので、これを試してみた。ソフトのインストールや修復がマックのほうが楽であるから、万一トラブルのときに安心感が大きい(じつはPC-Mac LANでは、ウィンドウズの設定トラブルを解決できなかった経験がある)。結論としては実にあっけなく簡単に相互接続できてしまった。セレクターでDAVE Client を選べばTCP/IPで接続されているMacやPCが現れる。ピアーツーピアー方式なのだが、小規模のネットワークでは十分な機能である。(現在は英語版でコンピュータ名などに半角英数字を使う必要がある以外とくに問題ないが、6月ごろには漢字対応版がでるということである。)便利なユーティリティはほとんどMAC OSに組み込まれるようになってきた経過からみて、DAVEの機能も最初から用意されるようになるだろう。

(3)WindowsNTserverをつかう(Macintosh service)

(4)マックをサーバーにする(NetPrezentなど)。

(5)Unixサーバーをつかう

(6)共通のメディアを使う(フロッピー、Zipドライブ、PCMCIA ATA FlushRam cardなど)

PC ExchangeをつかえばDOS フォーマットされたフロッピーディスケット・ZIP ディスク・FLASH PACKER(データ保存用メモリーカード)などを問題なくマックで読み書きすることができる。PC Exchangeも2.21になってロングファイルネームにもやっと対応した(以前はDOS Mounter 95が必要だった)。データ交換のわずらわしさはかなり解消された。

ノートブックではFLASH PACKER が便利なので、デスクトップにカードリーダーを増設した。以前インターマートのカードリーダーを購入していたのだが、これがなにぶんにも不安定で調子悪く、付属のソフト(マウンター)がPC Exchangeと競合するという最悪のものであった。最近メディアインテリジェント社というところからカードリーダーが発売された。こちらは問題なく、安定している。ドライバーソフトはB'sCrew2.1.1である。国産のユーティリティーには機能上ちぐはぐしたところや、こなれていない点があるという「偏見」があったが、B'sCrew2.1.1はそのような感じがしない。(インターマートのものもひょっとしてドライバーに問題があったのかもしれないのでB'sCrewでためしたところいまのところ問題なく動いている)

これで、ノート型PCとデスクトップマックとのデータ交換は非常に簡単になった。LANの場合には、マックとPC両方を立ち上げなくてはいけないのだが、カードだとその手間がかからないのでこれが一番便利かもしれない。(ただし、データ容量がいまのところ20MB程度に制限(価格の点で)される。85MBのカードもあるが、なにしろ値段が。)

 

以上のようにネットワークとメディア交換の方法により、マックとウインドウズ両方で使えるソフトならファイルの区別をしなくともよくなった。あまり好みではないオフィス98のマック版もめでたく発売されるようなのでOSの好みで選択できるようになるが、ただし、本当にどの程度ファイルの互換性が保たれるのだろうか?これまでフォントの違いなどすぐにでも対応できることをサボタージュしていた前例から見て、かなり心配である。(オフィスをつかうのならw95をつかえばよいのではという気もする)

現在のマックユーザーやこれからマックのユーザーになるような人の一番の心配はデータの互換性であろう。各種の作業はPCでもマックでも同じようなものなのだが、似て非なるものという印象はぬぐうことはできない(マックのLOOK AND FEELを感じ取ることができなかった司法省はいまMSをうったえている)。ハードの増設やファイルやデータの管理はマックの方が直感的でわかりやすいのでこちらを使いたいなーという感じである。だから、新しいハードウエアには真っ先に対応することと、さっさとマックのほうで、テキストファイルのささいな違いや、ファイル構造などをユーザーが知らなくともよいようにサポートする意志を断固として表明したら少しはシェアーの回復に効果があるのではないかと。(This is your job, Mr.Jobs.)

Dave2はTSS(Thursby Software Systems, Inc.)ウイニングラン社

B'sCrew (Version 2.1.1) はBHA社

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