Sony DD-IC2050


2001/02/20 ソニー・デジタル・データ・ビューアー

DD-IC100は小学館プログレッシブ英和中辞典第三版・和英中辞典第二版が納められていて、なんといってもそのサイズが気に入って愛用していた。今度、それが「改訂」された。大きさ・重さはSony DD-IC100とかわらず名刺サイズ(100X20X70mm、重さ約130グラムでかわらず)。液晶はコントラストが高くて読みやすい。表示は全角20文字9行で同じ。文字拡大機能も引き続きあって、加齢眼にもやさしいし、漢字健忘症にも役立つ。電源はアルカリ単4電池2本で120時間程度使用できるようになって(仕様数値、バックライト消灯)、前のDD-IC100は80時間ということだったので、かなりのびている。デザインは液晶カバー部分が艶のあるメタリック・ブルーに変わった他は、ほとんど同じだ。

広辞苑(第五版)、研究社新英和・和英中辞典、学研漢字辞典、およびマイペディア(百科事典、IC辞書版)が入り、相当容量アップしている。英和辞典は高校生のころに発売された研究社の新英和中辞典を使ってきたので歓迎である。しかし、マイペディアといった百科事典の選択については疑問が残る。むしろ、Websterなどきちんとした英英辞典が入っている方が辞書としての完成度が高くなるものと思う。

単語の検索はDD-IC100と同じく「前方一致」方式でキイ入力するそばから候補がリストされるので、ひくのは早い。綴りの半分ほどで確定できる、ということだ。複合語・ワイルドカードも使用可。ちょっと変わった検索方式として、カタカナで英語をひく機能も引き続き採用されている。

今回はCPU関係のパワーアップが行われているようで検索候補表示、ページのスクロール速度などの応答がかなり早くなって、さらに使いやすくなった。「検索スピード大幅アップ(当社比約4倍)」ということだ。

また、DD-IC100では液晶部分のヒンジの摩擦が弱くて、液晶画面の位置がいまいち決まらなかったのであるが、今回は固めになって改良された。キイボードもタッチがすこし重めになったが、前と同様、小さいながらも使いやすい。

前にも感じたことであるが「データ・ビューアー」という商品名を名乗るのであれば、辞書ROM?を交換出来るようになっていると、さらに良かった。また、細かい点であるが、辞書切り替えのボタンが電源スイッチをかねるようにするとさらに便利かも。(また、余計なことかもしれないが、PalmOS系にも辞書ロムが提供されるようになると、ソニーのCLIEも魅力でるなあ。ザウルス対抗でこのキイボードをCLIE用に出すとよいのではないかと思う。)

サトー無線・秋葉原店で27800円なり(2001/2/10)。ちと高めだが商売道具という面もあるので。


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