認知行動・計量心理学研究室・伊田ホームページ
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【日常生活改善委員会:人間科学と情報:空想図書館】(2000/10/30) 「読書の秋」、というわけではないのだが。J大学の図書館の雑誌書架。(しかし歪曲がすごいなあEyemodule) このJ大学図書館には私の関係する分野ではほとんどの雑誌文献がそろっている。古いのは別のフロアーに移動される。検索はデータベース化されているが、文献本体はやはり紙である。だから文献を探して、読むという行為にはほとんど変化がない。完全にアルファベット順に並んでいるのでいくつかの雑誌から文献をコピーしようとするとフロアー中を重い雑誌を抱えて移動しなければならない。10年分くらいのバックナンバーが開架式でそろえられているが、もっと古いのは別の階にいかなければならない。 小規模な図書館でも、あるいはインターネットの検索サイトで個人のパソコンでも、電子化のおかげで検索そのものは大規模図書館と遜色なく行うことができるようになってきた。しかし、まだ論文全文にアクセスできるまでには至らないところが大部分だろう。また、書籍の一部にアクセスすることもまだまだできない。空想図書館では、各自のパソコンから検索して、適切な価格でフル・コンテンツをWeb上で閲覧またはメールで届く、という夢をみている。外国の図書館にはこのような有料サービスを提供しているところがあるが、まだまだ気軽に使うには高い値段である。 ゆたかな情報に恵まれることはたしかに幸せなことだ。しかし、海外からの情報の少なかった(であろう)昔の日本ではいろいろな分野でむしろ独自の文化や研究の発展もあったのではないかとも思う。 |
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