プログラムの書き方

プログラムは、細かな命令の集まりですから、いきなりプログラムを書き始めるのは難しいです。プログラムを書く前には、いろいろな準備が必要です。

  1. 概要設計(何をするプログラムなのか?)

     まず最初に、作りたいプログラムの大まかな仕様(何をするプログラムなのか?)を考えます。

     

  2. 行動分解(細かな行動に分ける)

     次に、プログラムの動作を細かく分解していきます。最初はおおまかに分解していき、分解したものをさらに細かなものに分解していきます。このとき、行動の流れを図にしたもの(流れ図フローチャート)を用いるとわかりやすいです。

     行動分解を繰り返し、徐々に細かいものへと分解していき、その一つ一つがプログラムの命令と置き換えられるものになったとき、プログラムが完成したといえます。

    例 ロボットを起床から登校させるまでのプログラムを行動分解する

    • 起床
    • ふとんたたむ
    • 顔を洗う
    • 着替える
    • ご飯を食べる(トーストを3枚食べる)
    • 登校

    ロボットの動作が明確なものになりました。さらに、「ご飯を食べる」の部分を分解することにします。

    • トースト(1枚目)を焼く
    • トースト(1枚目)を食べる
    • トースト(2枚目)を焼く
    • トースト(2枚目)を食べる
    • トースト(3枚目)を焼く
    • トースト(3枚目)を食べる

    「トーストを焼く」、「トーストを食べる」がロボットに与える命令と置き換えられる場合、このレベルまで行動分解すればプログラムはほぼ完成といえます。

     

  3. 言語の選択、開発環境の構築

     プログラム言語にはさまざまな特徴があり、目的のプログラムによっては組みやすいものと組みにくいものがあります。あるレベルまでの行動分解を行ってプログラムの流れをつかんだら、プログラムを作るための言語を選択します(もちろん複数の言語が使用できる場合ですが)。言語が決定したら、開発環境を整えます。