コメントの書き方

プログラム中にはメモ書きや覚書といった用途に使用するコメントを書くことができます。コメントはプログラムの実行には影響を与えません。プログラムを他の人が読む場合や後で自分で読むことを考えて適切なコメントを入れておくのが望ましいとされています。

コメント文

Perlではコメント文は

# コメント

で書かれます。「#」以降、行末までがコメントとして解釈されます。コメント文はどこに書いても構いませんが、一般的には注釈をしたい文の前の行に入れたり、同じ行内で後ろにつけたりします。

print "Hello, World!\n"; # Hello, World!と表示

print文にコメントをつけることでプログラムをわかりやすいものにします。(このような簡単な文にコメントをつける必要はないですが。^^;)

また、命令文の最初に#をつけることで特定の命令を実行しないように変更することができます。これを「コメントアウトする」といいます。プログラムの動作を変更したり、デバッグするときに便利です。

# print "Hello, World!\n"; # Hello, World!と表示

前例のprint文の先頭に#を挿入し、コメントアウトした状態です。実行しても何も表示されません。

Perl処理系の記述(Perlのお約束)

Perlプログラムは必ず一行目にPerl処理系を記述することになっています。その書式はコメント文を利用して以下のように記述します。

#!Perl処理系のフルパス名

一般的にPerl処理系は/usr/local/bin/perlまたは/usr/bin/perlのどちらかであることが多く、サーバー上でプログラムを動かす場合には、そのサーバーのPerl処理系がインストールされているパスに合わせる必要があります。

「Perlを始めよう!」では、この記述とは無関係に「環境設定」によってPerl処理系を指定するので、ローカルでの環境とサーバーでの環境を使い分けることができるようになっています。特に指定がない場合には、一行目に

#!/usr/local/bin/perl

と記述しておきましょう。