XMLの基礎

メモ帳を使ってXML文書を入力します。

XMLでは、アルファベットの大文字と英小文字を区別します。タグを入力する際には、大文字・小文字を間違えないように入力してください。また、タグは日本語を使っても構いません。

XML文書の作成

  1. メモ帳を起動します。
  2. XML文書を入力します。
  3. 例 XML文書@

    <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
    <characters>
    	<character>
    		<name>SOL BADGUY</name>
    		<bloodtype>unknown</bloodtype>
    	</character>
    	<character>
    		<name>KY KISKE</name>
    		<bloodtype>AB</bloodtype>
    	</character>
    </characters>

    簡単なデータベースを作ることができます。

    例 XML文書A

    <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
    <論文>
    	<タイトル>XMLについて</タイトル>
    	<章>
    		<タイトル>XMLの基本</タイトル>
    		<文>XMLとはeXtensional Markup Languageのことで…</文>
    	</章>
    	<章>
    		<タイトル>XMLの構造</タイトル>
    		<文>XML文書は文書に構造を持たせることが…</文>
    	</章>
    </論文>

    論文のようなものでもXML文書とすることができます。

  4. ファイル名をつけて保存します。ファイルの拡張子は.xmlです。保存する際は、「ファイルの種類」を「すべてのファイル」に変更するのを忘れないでください。

XML文書の確認

XML文書はウェブ上で利用されることを想定しているので、ブラウザーで表示することができます。XMLファイルをダブルクリックしてブラウザーで確認します。

InternetExplorerやFirefoxでは、別な項目を含む項目には「+」・「−」の記号が表示され、クリックすると項目内の表示・非表示を切り替えることができます。

入力が正しくできなかった場合には、間違えとその行番号が表示されます。間違いが生じた場合には、修正して再度表示しましょう。

XML文書の取り決め

XML文書は、XML宣言とXML文書本体からなります。XML文書本体は一つの要素からなります。

XML宣言

<?xml version="1.0" encording="Shift_JIS" standalone="no"?>

属性は以下のようになります。

version 1.0または1.1を指定する。省略した場合には1.0となる。
encording 漢字コードを指定する。省略した場合には、UTF-8になる。
standalone 外部DTDファイルの使用をyes/noで指定する。省略した場合にはyesになる。

漢字コードは、UTF-8、Shift_JIS、EUC-JPなどがあります。漢字コード名は文字の大小の区別はありません。

要素

タグで囲まれた部分を要素といいます。要素は一般に下の形をしています。

<要素名>要素の内容</要素名>

<>や</>で囲まれた部分を要素名といいます。要素名は自由に決めることができますが、以下の点に注意してください。

<要素名>を開始タグ、</要素名>を終了タグといいます。HTMLでは終了タグの省略が認められているものがありますが、XMLでは終了タグの省略は認められていませんので注意してください。

要素の内容には他の要素を含むことができます。このような構造を階層構造といい、階層が上の要素を、階層の下の要素を、階層が同じ要素を兄弟と呼びます。要素の内容は無くても構いません。その場合、開始タグと終了タグをまとめて

<要素名/>

と記述することができます。

もっとも外側にある要素をルート要素といい、XML文書本体は必ずルート要素1つから成ります。

整形式文書

以上の取り決めを満たしているXML文書を整形式文書と呼びます。

練習問題

  1. 適当なデータベースをXMLの整形式文書で作成せよ。
  2. 作成したXML文書をブラウザーで確認せよ。