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2019年12月24日 総合

三大学教員養成連携協議会主催事業
学びの転換と授業づくり ~三大学をネットで結ぶ遠隔授業~

常磐大学、茨城大学、茨城キリスト教大学(以下、三大学)は、2018年度に三大学教員養成連携協議会を発足させ、大学における教員養成の質の向上を図っています。この取り組みの一環として、『学びの転換と授業づくり』と題した講演と懇談会が12月14日に開催されました。この授業は、三大学で教員を目指している学生間の交流を深めると共に、現在求められている学びの転換についての知見を共有することが目的です。三大学をネットワークで結び、講演と懇談会を同時に開催する遠隔授業方式で行われました。

講演に先立ち、茨城大学学長・三村信男氏、常磐大学学長・富田敬子氏、茨城キリスト教大学学長・東海林宏司氏が挨拶。常磐大学の富田学長は「複数の大学が遠隔システムでつながり、学生に新たな交流と学び合い、そして切磋琢磨の機会を提供する。高等教育は、もはや競い合うのではなく、共同することによって新たな価値を作り出す時代に来ているのではないか」と、遠隔授業の意義を語りました。

講演を行ったのは、NHK報道局チーフ・ディレクターの興野理氏。『番組制作と授業展開の課題と可能性』というタイトルで、番組制作の裏話を交えながらお話していただきました。“番組制作と視聴者の関係”と“授業を展開する教員と生徒の関係”は類似点が非常に多く、どちらも視聴者(生徒)の興味を惹きつけ、飽きさせない番組構成(授業展開)が必要になります。興野氏は、NHKのニュースや情報バラエティー、またドキュメンタリーなどを例に番組の制作手法を分かりやすく解説。視聴者が何を求めているかを常に考え、あらゆる分野に幅広く精通する知識と情報が重要になると教員たちにアドバイスしました。

『授業づくりの楽しさと難しさ』と題した質疑と懇談には、現在、ばら野学園那珂市立五台小学校に勤務する田沢真奈実先生(2013年度常磐大学人間科学部教育学科卒)、常磐大学人間科学部教育学科初等教育コース3年の薄井淳さんほか、他大学からも数名の教員や学生たちが参加。普段の授業で感じている課題や工夫している点などを、興野氏を交えて話し合いました。

今回のイベントは、三大学出身の現職教員と学生たちが語り合うことで、大学の壁を越えて多くの情報を共有。遠隔授業の幅広い可能性を示す試みとなりました。

全体様子(G棟306教室) 

全体様子(G棟306教室)

常磐大学 富田 敬子学長

常磐大学 富田 敬子学長

登壇者:田沢真奈実さん

登壇者:田沢真奈実さん

登壇者:薄井淳さん

登壇者:薄井淳さん