経営学科ニュース【2020年3月～2009年】

「キャリア開発論」で伊勢甚本社の人事総務部課長および若手社員が講義

11月27日に、3年生の必修科目である「キャリア開発論」にて伊勢甚本社 人事総務部課長の田山安彦氏をお招きし、ご講義していただきました。

伊勢甚本社は、江戸時代に創業され290年の歴史をもつ会社で、呉服商から百貨店、スーパーチェーン展開を経て、現在はホテル・ブライダル事業を中心に行っている茨城県内でも有力企業です。この日は、事業転換の変遷、創業精神、働く目的観の重要性、人事制度、キャリアロード、求める人材像について説明していただきました。

その中で田山課長は、「あなたは、何のために常磐大学で勉強しているのですか？」と学生に問いかけられ、「どのような目的をもっているかは、大学生活だけでなく、就職して仕事をする際にも重要になる。働くうえでは、とくに “終わりのない目的”なのかを見分けることが大切。他人への喜びが自分の喜びとなるような“他人本位の目的”が理想的」と指摘。就職活動の開始を間近に控えた学生たちにとって、働く目的意識の重要性を深く考えることができた講義となりました。

その後の質疑応答では、今後力を入れる事業や県外進出の可能性、業態転換時の人事上の対応、ホテルでのお客様のニーズの読み取り方、就職活動前に準備すべきことなど多くの質問が出され、一つ一つ丁寧に回答していただきました。

翌週の12月4日には、常磐大学卒業生の中堅および若手社員2人が授業を担当。ウェディングレストラン シェフィーヌの副支配人を務める入社9年目の佐藤弘和さんは、「ブライダルビジネスとは“オポチュニティビジネス”。やり直し・作り直しがきかない“感動の瞬間”を提供するのが使命。そのうえで、茨城県内には多くの結婚式場があり、他に負けない個性を主張できるウェディングレストランになるよう常に追求しています」と、副支配人としての取り組みややりがいを語っていただきました。水戸プラザホテルでウエディングプランナーを務める入社2年目の佐藤友香さんは、「会社にとって必要不可欠な人財となり、お客様から「佐藤さんに会いにきたんだよ」とおっしゃっていただけるスタッフを目指しています」と、将来の目標を熱く語っていただきました。

その後の質疑応答では、プランナーをしていて辛かったこと、自分で考案したイベントの内容と成果、シェフィーヌの強みと弱み、就職試験への対策など多くの質問があがり、お二人から詳しく回答をしていただきました。

最後には結婚式での感動の一コマを集めた映像も流されたこの日、人生のなかでとても大切なイベントである結婚式を提供する仕事に誇りをもって働いている二人の話を聞いて、学生たちは、人に喜ばれる仕事の魅力を感じ取ったようです。

伊勢甚本社のキャリアパスについて講義する田山課長

学生からの質問に答える佐藤弘和さんと佐藤友香さん