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経営学科ニュース【2020年3月~2009年】

2015年12月3日・10日

「キャリア開発論」で伊勢甚本社の人事総務部課長および若手社員が講義

12月3日に、3年生の必修科目である「キャリア開発論」にて伊勢甚本社 人事総務部課長の田山安彦氏をお招きし、ご講義していただきました。

伊勢甚本社は、江戸時代に創業され291年の歴史をもつ会社で、呉服商から百貨店、スーパーチェーン展開を経て、現在はホテル・ブライダル事業を中心に行っている茨城県内でも有力企業です。この日は、事業転換の変遷、創業精神、働く目的観の重要性、人事制度、キャリアロード、求める人材像について説明していただきました。

その中で田山課長は、「従来は終身雇用と年功序列の下でキャリアは会社が用意してくれたが、現在は自分のキャリアを自分自身で開発しなければならない」とキャリア開発の重要性を強調。「みなさんは、何のために常磐大学で勉強しているのですか?」と学生に問いかけられ、「実は皆様のキャリア形成は既に始まっており、今はそのスタートに向けた準備期間(プロセス)である。自分の人生設計を深く考え、自分のありたい姿への出発点として就職活動をとらえてほしい。」と指摘。就職活動の開始を間近に控えた学生たちにとって、自分の人生を考えることと働く目的意識の重要性を深く考えることができた講義となりました。

その後の質疑応答では、少子高齢化への対応、第一印象で気を付けること、持っているとよい資格、総合職と専能職のキャリア形成の違い、事業形態によって売上と利益が異なる理由、ホテル・ブライダルへの参入理由、会社が最終的に目指す姿など多くの質問が出され、一つ一つ丁寧に回答していただきました。

翌週の12月10日には、常磐大学卒業生の若手および中堅社員2人が授業を担当。水戸プラザホテルのレストラングループの中で勤務する入社1年目の池上由希子さんは、アルバイト先で「あなたはサービス業に向いている」と言われたことをきっかけにキャリア支援センターで知った伊勢甚本社に関心をもち入社を希望したことや、お客様の期待を超える満足を提供することができたエピソードなどを語っていただきました。アジュール日立ウエディングコーストのチーフプランナーを務める入社7年目の東小川悟さんは、人の心に残る仕事がしたいという気持ちとお兄様の結婚式で写真撮影をしたことをきっかけに、結婚式に強い関心をもち、伊勢甚本社への入社を決めた経緯を詳しく説明。「新郎が涙を流す結婚式」こそ自分の目指す最高の結婚式であり、そのために斬新なアイデアをお客様と練り上げることのやりがいを語っていただきました。

その後の質疑応答では、プランナーになるために必要なことや気を付けていること、外国人の結婚式の体験談、自分で考案したイベントの内容と成果、笑顔を保つ源泉、結婚式のトレンドのつかみ方、お客様の期待の把握の仕方、これまでで一番大変だったことなど多くの質問があがり、お二人から詳しく回答をしていただきました。

ともに常磐大学の出身であり、入社1年目と7年目で仕事内容も異なるお二人の話を聞いて、学生たちは、お客様の期待以上のものを提供するというサービス業の本質とその魅力を感じ取ったようです。

伊勢甚本社の人事制度について講義する田山課長

伊勢甚本社の人事制度について講義する田山課長

学生からの質問に答える東小川さんと池上さん

学生からの質問に答える東小川さんと池上さん