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経営学科ニュース【2020年3月~2009年】

2017年3月31日

『2016年度 根力育成プログラム プロジェクト実習 活動報告書』に経営学科3年の桝田さんの「最終レポート」が掲載

経営学科2年生の桝田桃子さんの「最終レポート」が、茨城大学人文学部から刊行された『2016年度 根力育成プログラム プロジェクト実習 活動報告書』に掲載されました。

この報告書は、茨城大学人文学部で実施されたプロジェクト実習の概要と成果を記録したものです。プロジェクト実習には、茨城大学、常磐大学、茨城キリスト教大学の3大学の連携協定に基づき、本学の学生も受講できることになっています。

桝田さんは、プロジェクト実習Bの「さとみ・あいチーム」に参加し、茨城大学の学生とともに1年間におよぶ 常陸太田市里見地区での地域おこし活動に関わり、重要な役割を担いました。その一環として、ときわ祭への模擬店出店の責任者を務めました。さらに 最終報告会では司会も担当しました。報告書の「最終レポート」では、桝田さんが1年間の活動を通して学び得たことについて述べられています。本人および編集者の許可を得て、原文をそのまま下に載せました。プロジェクト実習に参加したことで、桝田さんが大きく成長したことがわかります。

桝田さん以外にも、経営学科の学生2名が茨城大学人文学部のプロジェクト実習の一環として、2016年9月に東京ビッグサイトで開催された 産学連携ツーリズムセミナーに参加しました。

なお、報告書の目次は、Ⅰ:プロジェクト実習の概要と2016年度授業改善、Ⅱ:プロジェクト実習と高大連携―連携の新段階を目指して―、Ⅲ:チーム別活動報告、Ⅳ:先進地実地研修、Ⅴ:年度末活動報告会、Ⅵ:成果と課題、Ⅶ:資料編などからなっていて、プロジェクト実習について詳しく概要を知ることができます。

今後も、一人でも多くの学生が大学間連携のチャンスを生かすことが期待されます。

ビジネス専門実習報告書

合計272ページの報告書です。

一年間の学び
-1歩踏み込んで得たもの-

常磐大学 2年 桝田桃子

私がプロジェクト実習を知ったきっかけは、昨年度のさとみ・あいのイベントに参加したからだった。大学入学後は、様々な活動に参加し視野を広げていきたいと考えていた。また、他大学の学習がどのようなものかも気になっていた。イベントに参加し、学生主導で活動する姿を見て自分も参加してみたいと思った。他大学で一年間の講義となると少し迷う部分もあったが、今だからできることをしたいと思い履修した。

私がさとみ・あいで担当した役割は、書記と常磐大学での活動・連絡である。常磐大学からの履修者は私が初めてであり、今年度は常磐大学へ向けてのアピールを強めたいというのがチームの希望であった。私自身も茨城大学と常磐大学との交流を深めてプロジェクト実習外でも活動の輪を広げるというのが一つの目標だった。そこから、ときわ祭への出店を目指すことになったのだが、これがとても大変だった。チームを結成した5月末には、すでにときわ祭の打ち合わせや資料提出が始まっていた。チームを結成したばかりで出店内容は決まっていない。その上、大学が離れているため空き時間に集まることもあまり出来ず週一回の会議で決定していく。慌ただしく案を決めていった結果、書類の提出期限を過ぎてしまうことや決定後の変更が多くなってしまった。さらに、販売品を提供して頂く水戸農業高等学校さまとのやり取りも少数メンバーに負担がかかった。他にやることがあったとはいえ、資料作成などにはもっと踏み込んでいくべきだったと反省している。この点に関しては、チームに情報を伝える前にあらかじめ整理しておくことと迅速に対応することが必要だったと思う。そして、特に反省すべきものがある。ときわ祭の出店場所である。より多くの人にさとみ・あいのことを知ってもらうには屋外出店が最適だった。だが、書類提出の期限に焦っていたことと今から書類提出しても良い場所を確保できないだろうと判断した結果、屋内出店を選択した。結局、屋内を選択しても書類提出が遅くなったため出店場所は奥まった棟になってしまった。中々堪えたのだが、チームメンバー内では「屋内でやるのならさとみ・あいの紹介動画が作れる。いっそ茶屋にしてみてはどうか」と前向きな意見が出された。これには、一つのことに落ち込んでいないで、ならばどう活かしていくのかを考えさせられた。祭当日、とても不安だったが行列ができるほど賑わい茨城大学目当てで来店された方もいた。さらに、意見に出された展示物と茶屋システムもお客様に喜んでいただけた。

このプロジェクト実習を通して、県北の魅力と今後の課題を知った。山奥の自然は新鮮なものだった。月に一回ほどあった里美地区訪問では、里川カボチャの美味しさから魚やそば、美しい景色まで体験することが出来た。だが、それと同時に人口減少と高齢社会の問題にも気づいた。また、ときわ祭出店をきっかけに常磐大学の活動団体と交流が生まれた。さらに、学生が主体的に行う活動に参加することで積極性や自信がついた。プロジェクト実習の初めの段階に個人の達成目標を立てた。ここで私は、話す力・対応力・ストレスコントロール力を選んだのだが、まさに一年を通して合致した目標だった。会議の際の積極的な意見交換と書記としての議事録作成で話す力が鍛えられ、急な変更にも最後まで落ち着いて対応する力が身についた。これらは、チームメンバーの支えがあって得られたものだと思う。辛い時期も沢山あったが、支え合うことで乗り越えることが出来た。チームメンバーには、感謝の気持ちでいっぱいである。

ときわ祭

ときわ祭