Visor Prism and Eyemodule2


2001/2/22

カラーになったVisor Prism。液晶はTFTで、室内などでの使用には非常に快適。しかし明るい屋外では画面はほとんど見えなくなる。Deluxと比較して厚さ・重さが増加したが、カラー化の魅力がそれを上回っていると思う。電源は内蔵リチウムをクレードルを通じて充電される。電池については携帯電話のように交換式になっていれば万全だったが、連続使用で5〜9時間程度といわれているので一週間程度は大丈夫と思う。カラー液晶の画素サイズが大きいのかフォントの関係か文字表示はやや粗い印象である。

Eyemoduleの改訂版の Eyemodule2はいろいろ改良されている。画像は640X480のフルカラー、160X120(いわゆるパームサイズ画像)フルカラー、モノクロ、および160X120のミニムービー(カラー、モノクロ、最大8コマ/秒)がとれる。ファイル形式はjpg。おおきいサイズの画像は100キロバイト程度、小さい方は40キロバイト弱である。ただしカラーのムービーはファイルが大きくて20秒ほどしかとれない(空きメモリーが6メガバイトで。Visor本体のメモリー容量は8MB。8メガバイトというのは非常に余裕あると思っていたが、映像ファイルが入るようになると8メガバイトでも足りないくらいだ)。明るい屋外では液晶画面がほとんど見えないために撮影は非常にしにくい。

これは最大画像(680X480)で撮影してサイズを半分にしたもの。上のVisorとEyemodule2本体の画像はFuji FinePix 4500のもので、これと比べるとそれなりだが、メモやスケッチには使えそうだ。Eyemoduleに見られた盛大なコマ型の収差は見られないし、発色もよくなっている。

なにしろ30グラムのカメラであるからいつでも携帯できる。これが最大の特徴で、たしかに他にかえがたいのではあるが価格はちと高すぎるのではないかとも思う。Webに載せる写真はいろいろ気をつかうことが多いので、この程度の方がむしろ良いと思う。ただ、映像データを独立にメモリーモヂュールに移動できないようなので、このあたりは改善してほしい点である。

デジカメは現在は高解像度化の開発競争がさかんだ。しかし、低ピクセルだけれども高機能なweb用のデジカメというジャンルにも力をいれてくれないかなあ、と思う。マクロや拡大撮影に特化したモヂュールも面白いと思うし、メモリーモヂュールの付いたモデルが必要かもしれない、ときりないなあ。

Visorソフトとの連携が考えられていて、写真入りのアドレス帳ソフト(eyecontact)が付いてくるし、eyemoduleソフトがインストールしてあるVisor間では赤外線通信で映像ファイルの交換もできる。

 Palmサイズの画像(160X120)


2000/12/30 液晶不調のため交換

カラー化されたVisorが発売されるというので、ハンドスプリング社のサイトから注文してみた。12月8日に届いたのだが、これが液晶の不調(点滅症状)で交換ということになった。この処理の対応は良く、メールで確認後12月23日に返送、12月28日に交換品が届いた。このためDeluxからファイルを移して、使い始めたのは年明けからである。初めのうちは明るいところで画面が見にくいのが気になっていたのだが、室内での使用は非常に快適であることがわかったため、Deluxから完全に移行した。


PCホビー目次へ戻る