Casio QV-8000SX


99/10/30 デジカメではマクロ(接写)撮影がおもしろい。銀塩写真とは異なり、装備が手軽でランニングコストがあまりかからないのが良い。身の回りのものなどマクロで撮ってみると意外なおもしろさがある。

接写機能に注目して選んだのがこのCASIO QV-8000SXである。ちなみにFinePix1500は下取り交換ということにした。(「現行」商品であることと、人気機種という評価で下取りは比較的よかった。しかし、擦り傷があるということで500円減額の「査定」であった。デジカメやパソコンなど陳腐化の速度が速いモノは早めに下取り交換してしまうのが良いのかもしれない。車の下取りと同じで結局出ていくモーノは同じなのだろうが。)

いろいろ試しに撮影してみると、応答速度も速いし、パソコンとの接続もよく考えてある。パソコンとはUSB経由かカードリーダー(コンパクトフラッシュ)を通じて連絡する。ただし、USBケーブルは別売である(ドライバーソフトがセット)。カメラ側のコネクターは小型化のためか特殊な形状になっている。

たしかにアクセサリー類は、オプション扱いのほうが無駄にならないので良いのだが、この機種の性格から考えると付属していてもよいのではないかと思う。

めあてのマクロ性能はレンズ枠から1センチというもので、撮影結果もシャープな像で気に入った。CCD画素数は130万画素であるが、パソコンでつかうことを考えるとこの程度がむしろ使いやすい。ボディは大きいが握りやすく撮影時には使いやすい。

1円玉。撮影すると画像本体のファイルとプレビュー用の画像がつくられる。上の写真はプレビュー用のファイルでだいたい24キロバイト。ソニーのE-Mailモードでつくられるファイルと同じ程度のファイルサイズでWeb用途にこれは便利。修正なし。

カシオはQV-10でデジカメのスタイルと市場を開拓したのだが、その後ヒット商品はなかったように思う。しかし、最初のQV-10のようなオモチャ的おもしろさを備えてカムバックというところだ。

光学8倍ズーム(35mm換算で40-320mm)さらにデジタル4倍できる。電池はアルカリ単三・ニッケル水素・または、単三リチウム4本で、動作時間は十分で、旅行などでも電池の心配がない。また、バルブ撮影も64秒まで可能で、天体写真などにはどの程度有効なのかは不明だが、他の機種を圧倒している。

ないものねだりコーナー

屋外でマクロ撮影をすることを考えると防水の配慮があるとよかった。これだけのドンガラ・ボディならショック対策も可能だろう。次の機種はQV-G-shock。さらに「拡大マクロ」があるともっと面白くなるだろう。


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