Microsoft Office 98 Macintosh Edition


98/10/29

 ThinkPad235の落下・修理中、自宅のMacintoshにMS Office 98をインストールしてあることを思いだして、マック版のパワーポイントを使ってみた。操作はほぼ同じ。一応、メニューの用語はマックライクにしてある。「貼り付け」は「ペースト」、「切り取り」は「カット」という具合である。

 自宅のPowerMac7300/166で、Mac OS 8.5にアップデートしてあるので多少きびきび感が増している。しかし、ThinkPad235 (MMX Pentium233でやはり「一世代」前のCPU )と比べて、動作がやや緩慢な印象。やはり、MS OfficeはWindowsで使う方がパフォーマンスが高い。G3 Macだとこのようなことはないのだろうが。Windows98のPowerPoint97でつくった Flush メモリーカード(PC format)でMacのPowerPoint98で読み込み修正できる。また、逆に、Macのパワーポイントのファイルそのまま(ファイル名等いっさい変更なしで)Windows98のパワーポイントでプレゼンテーションすることができた。ファイルの互換性は大丈夫のようだ。ただし、音声ファイル、映像ファイルについてはまだためしていない。

Office 98 Mac EditionのMac OS8.5対応パッチは11月下旬になるようだ。


98/9/4マイクロソフトオフィス98発売。しばらくMacOSにきちんと対応していなかった印象があって、マック版は本当にひさかたぶりという印象。ワード98、エクセル98、パワーポイント98、インターネット関係ではエクスプローラ4.0.1、アウトルックエクスプレス4.0.1その他おまけ的なソフトがパッケージされている。データベースソフトは含まれていない(ファイルメーカがマックでは標準ということか)。


9/4に近所のT-zoneで購入。アカデミックパックで23800円であった。通常のパッケージ価格は6万円近くする。アップグレード版でも3万円を超える。ちょっと高すぎるのではないかと思う。Windows95,98用のLotus Super Officeにいたっては1万円程度で購入できる。また、MS Officeも、たいていのWindows95,98システムには「おまけ」みたいについてくることを考えるとなおさら割高感がある。コンピュータにソフトが満載されて販売されるようになってからソフトウエアの価格は混乱を来している。これらのメーカーはユーザーにソフトはおまけという意識を植え付けているようだ。マイクロソフトの古川会長は、Windowsでは「おまけ」になっているようだが、という質問に対して「マック版はユーザーの方にきちんと選択して購入していただきたい。それが健全な競争の余地を残す」旨の発言をされていた(あるマック関連雑誌のインタビューで)。ということは、Windowsの世界ではそうではないということを認めている?同じ雑誌でアップルジャパンの社長原田氏は「これからのパーソナルコンピュータの世界はマック対ウインドウズというような図式では理解できないようになっていく」という発言をしておられるが、マックとウインドウズが今後ますます似てくるということだろうか?その真意はなんだろう。


インストールして使ってみた。インストールはだいぶ改良されている。インストール方法が二通り提供されていて、どっちでやれば「より良い」のかちょっとわかりにくかったことと、追加ソフト(バリューパック)をインストールするとどこがどのように変わるのかがちょっとわかりにくい。これ以外は問題はなかった。

Windows95,98で、ブラウザーとOSは一体である、と主張していたメーカとは思えないほど、マック環境あるいはマックの信奉者に「気を使っている」ように見受けられる点もあって、ちょっとおもしろい。たとえば、インターネットエクスプローラーのインストールは、「当社のインターネット製品もお試しください」という調子である。また、Windows95,98では、ワードを使う場合、ATOKなどの漢字変換ソフトをつかっていると「一部の機能がつかえなくなります、よろしいですか」というようなわざとらしいいかにもマイクロソフトという調子のアラートがでるそうなのだが、マック用のIME98は存在しないのでこれを見ずにすむ。(一部の機能とはなんだろう。このアラートはユーザーにIME98をつかわせるように意図した「あいまいな」情報を呈示しているものでしかないもの?あるいはPL対策が施してある?つまり、IME98自身のことだったりして(全く未確認))


秋葉原では、発売日、早朝7時からマック関係店は販売を開始した。インターネット情報ではあまり効果はなかったようだが、注目されるのは「マイクロソフト(日本)の古川会長が、「応援」に駆けつけたとの報道だった。会長みずから早朝の販売促進に姿を見せ、各店を回り、実際に「販売」を手伝ったそうだ。パフォーマンスにすぎないのだろうが、マックファンでもあるという噂もあるヒトではあるのだが。いずれにせよ、「余裕の」応援といったところだろう。


エクセルはビジカルクやロータス123の模倣であるが最初はマッキントッシュ版で登場したソフトであった。しかし、最近ではWindows版の方が機能的に優れていた。やっとマックのエクセルも機能的に同等になった。(まえのバージョンのエクセル(マック用)はちょっと動作が重くあまりいい印象はなかったが、今度のバージョンはどうだろうか)

まだ使い込む段階に達していないので正確なコメントにならないが、オフィス98は、私にとってはマックとウインドウズで共通のファイルが使えるソフトが増えたという点で歓迎したいのだが、このこと自体がユーザーの選択の幅をせばめていくことにもなってしまいかねない(実際マック環境での使い勝手がどの程度であるのか、また、「互換性」の程度についてすこしずつ試していきたい。)

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