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2000/1/19(水)学部の授業評価結果(心理学研究法)

新聞一面に「第二公用語は英語」の見出し。はしゃぎすぎではないだろうか。某「こころの専門家」先生。

午後から委員会ひとつ。

昨日のアンケートの集計結果をまとめたので以下に。

授業評価アンケートの集計結果(1/18心理学研究法)受講登録者59名。受講者は大部分心理学専攻の2年生である。昨日公表の知覚心理学特講も受講している学生が多い。両科目を履修している学生にとっては2回目のアンケートということになる。心理学研究法は心理学専攻の必修科目で、知覚心理学特講は選択科目である。

質問項目は先週実施の知覚心理学特講、昨日の大学院の研究法と同じ「K学部授業評価アンケート用紙」による。質問は下記のような内容で各5件法で回答する。1点が「最低」、5点が「最高」である。自由記述欄がもうけられている。各質問項目群内の平均値と標準偏差をもとめた。次のような結果だった。

得点の分布は下に示すようになった。他の講義と異なるのは「最低」という評価値が少数ながら見られることであった。「内容」についての質問群(Q1)でこれが目立つ。

秋は統計的方法がテーマになるので、実は講義の時の印象から判断してもっと悪い評価になると思っていたのである。前に示した結果よりは低調であるが、分布からはなんとか合格範囲に入っているといえるだろうか。(Q1は質問4個からなるので度数が他の質問グループよりも多い。)

学生自身の授業への「参加度」(自己評定)は平均値3.2標準偏差1.1となった。この分布にも「最低」と評価した学生がいた。過日公表したアンケート結果ではみられなかった点である。自己評定5の人数は変わらないが、4の度数が低く評価3が最も多かく、下の図のようになった。「意欲をもって参加している」学生はおよそ1/3というところだろうか。

下の図は「参加度」と個人毎にQ1,Q2,Q3を合算してもとめた平均評価値との関係をみたものである。どちらが独立変数というわけでもないのだが、横軸に「参加度」の自己評定値、縦軸に各自の平均評価値をとって示した。参加度3以上ではだいたい平均評価値は増加している。しかし、参加度2以下でもそれほど平均評価値が低下せずむしろ良い評価をしてくれていることがわかる。(参加度評定値0は「参加度」について「わからない」と答えたケースである)

 

自由記述欄に記入してくれたのは6件で、内容的には「声が小さい」というもの、設備に関するもの、講義内容についてで、以下のようなものであった。

電算室はパソコンの発する音や部屋の構造から声が通りにくい。また、「声」の問題は私の肉体的欠陥でもあるので機器で補うことにする。実は電算室ではヘッドホンを通じて各学生へ「放送」できる設備があるのだが、ちょっとうっとうしいのでつかわなかった。また、恥ずかしいことに最近になってやっと、PA装置があることに気がついてこれを利用するようにしているので来年度は改善できると思う。

「計算方法」についてはテキストをつかわなかったことが問題かもしれない。1年次に「基礎統計学」と「応用統計学」という科目が必修になっているので、たぶんその担当の先生がテキストを指定されていると思われる。このためテキストは指定しないようにしてきている。もちろん基本的な内容は同じなのだが、数式・説明の仕方などにちがいがあると混乱要因になると考えているからである。これについては心理学研究のデータによるプリント資料を充実させることで対応しようと思う。

以上の結果で思ったこと。教室での「反応」があまり良くない場合でも、評価値がそれほどは低下していない。この「解釈」として、大半の学生は先にアンケートを求めた「知覚心理学特講」も履修しているし、実験実習1も履修していることから、「単純接触効果」が効いている可能性もある。あるいはこの種のアンケートでは「認知的不協和」により自分の行為を擁護するために良い評定を与える可能性もないわけではない。(しかしこれらの解釈は社会心理学理論の悪い面、すなわち恣意的事後解釈の例だろう。)心理測定における「反応の心理」によれば、評価平均値は3に近いことから、単に態度保留ということかもしれない。

評価値はあまり良くないのだが、なんとか分布は比較的良好な方向へ偏っていること、「統計的な授業内容」という「ハンディ」を与えることにして「自己点検評価」を「B+」としたい(勝手にハンディを決めるのはルール違反だという声が聞こえるが、でもこの点は多くの諸先輩、大先生も告白されているところでもあるので)。なによりも先決なのは「心理学研究法」についての私自身のジレンマを解決することだろうと思う。


2000/1/18(火)大学院の授業評価結果・ジレンマ・ホワイトボックス完成

学部・大学院とも研究法は最後の授業。学部は電算教室で一元配置の分散分析を駆け足で説明し、演習問題をSPSSをつかって演習。最後に無記名の授業アンケートを実施した。

大学院の方は代表的なノンパラメトリック検定法をプリント配布して概念のみ説明し、SPSSをつかって例題をいくつか演習をして終了した。最後に大学院初の授業アンケートを実施した。大学院では「本邦初」かもしれないと世間知らずモードで。無記名であるが受講者は5名で書きにくいのでは、と思ったのだが、まあものはためしということで。

大学院授業評価アンケートの集計結果(人間科学方法論:心理学的方法:受講者5名)

質問はK学部のアンケート用紙を借用して行ったもので、「授業の内容」に関する質問(4項目)、「教材」についての質問(3項目)、「進め方」についての質問(3項目)、授業への参加度の自己評定の合計11の質問について、それぞれ5件法で回答する形式になっている。1点が「最低」、5点が「最高」である。各質問項目内の平均値と標準偏差をもとめた。次のような結果だった。なお、自由記述欄ももうけてある。

各項目の得点の分布は下に示すようになり、分布の形からみると合格といえるだろうと思う。(Q1は4項目あるので他の質問群よりも度数が多くなっている)

学生自身の授業への「参加度」(自己評定)は平均値4.4(標準偏差0.9)となり、かなり「意欲をもって参加している」ことが分かる。自己評定3というのは謙虚なのか、「おーいたのむぜ」状態なのかは分からない。

自由記述欄には学部とは異なり全員が問題点や感想を書いてくれた。内容としては

今期の講義は各受講者にすこしは役立ちそうだ。問題点としてはやはりテキストを指定するだけではなくポイントをまとめた資料(ハンドアウト)があればさらに良いように思う。OHPはどうも私自身が話しを進めるためのプロンプトとして使っている傾向があるようで、この点は改善しなければならない。入門とはいえ、テキスト外の情報が必要であることもわかる。

最後のコメントなどは院生らしくてうれしいなあと思った。大学院は学部以上にバックグラウンドが様々なため、(学部も同様だが)「予備知識」を前提としない授業を目標にしてやっている。このことが一定には高い評定値に結びついていることと思う。しかし、そのために進度が犠牲になっていることを忘れてはならないと思う。

私のジレンマは、統計的な知識は、むしろ、本当に心理学の研究に必須の方法が何であるのかを認識できるようになるためにある、といういささか逆説めいた感じがしている点なのである。それで、今日も話したように「統計的処理は最小限度に」という意味もわかってもらえるだろうか。

以上の結果は数値的には十分「合格」だが、やはり少人数の授業であるので無記名とはいえ悪くは書きにくいという面もあるだろう。以上の考察をふまえて「自己評価」は「B+」としたい。「進度」の条件を克服できれば「A」も夢ではないのだが。

昨日空き時間にホワイトボックスのお世話を始めようとしていたときに、タイミングよく、マザーボードのサポートから電話がかかってきた。数日前にメールでドライバーのインストール方法について問い合わせていたのである。サポートのO氏によると、ドライバーのインストールの仕方が標準的でなく、メールで連絡しようとしたのだが、書いて説明するのが難しく、それで電話で対応したいということだった。さっそく遠隔指示を受けてインストールした。途中で一回学生が用事でやってきたので一旦中断し、再度電話で。

HDD関係のドライバーの導入方法はたしかにちょっと変わっていて、マニュアルも「間違っている」。自作派にはあまり人気のない810ボードとはいえ、いちいち電話で対応しているのだろうか。あるいこの程度は自力で解決できなければ自作派とは呼べないのだろうか?(人気のあるパーツで作ればほとんど問題はないので自作が難しいという意味ではないので、念のため)

ドライバーが一旦ハードディスクの方に展開され(c:\programfiles\intelinf\intel....)、しかも、ドライバーの更新は、更新すべきドライバーではなくて、「未知のデバイス」と表示されているデバイスのドライバーをCDからでなくハードディスクに展開されたもので更新する、というややこしいものだった。二度やる自信がないなあ。まあ動くことが分かったので2度目は試行錯誤でもなんとかいけるか。やれやれ、なんとかインストール完了だ。

電話サポートは親切にしてくれたので助かったのだが、マニュアルで表現できないほど込み入ったものでもないから、それ以前にマニュアルなりインストール情報なりをつくっておけばそれですむのに。

最後に3comのLANカードを加えて、こちらは完全にPnPでまったく問題なし。完成。 

最近になって学内から「投票」してくださる方が現れた。どうもありがとうございます。それともあんまり変なこと書くなよというプレッシャーなのかも。


2000/1/17(月)「集団実験」・新年会

実験実習の最後のテーマは因子分析。もちろん2回では計算課程は説明できないので、「錯綜したデータ」を縮減する方法として実例をなぞる形式で話すことにする。刺激は結局「民俗衣装」とした。K棟電算室を利用して教員用パソコンに提示した画像をCAIシステムの「一斉放送」で学生各自の端末に提示した。これは一斉調査や簡易実験をやるのに非常によい環境であると思った。

今回は刺激提示のみだったが、実験心理関係の実習でも便利に使えそうだ。これまでは実験心理学関係の実習というと10人を超えると設備などで大変だったのだが、このような設備であれば端末台数分の人数で一斉にやることも可能だ。ただ隣のディスプレイが見えてしまうのはちょっとまずいが。プログラムでも反応集計が楽にできそうだ。本学電算室は45台規模で3室あるのだが、問題は「集団実験」を毎週やるわけではないので、実習時間に電算教室を確保できるかどうかという点である。

実験後各グループで集計ファイルをつくり教員用パソコンから開いて集計した。SPSSでざっと計算をしてみたところ6因子くらいになった。うまく解釈がつくかどうかはもう少し検討してみる。

夕刻、実習終了後専攻の新年会。3年からは専攻科目がゼミと実習以外にはほとんど履修済みの状態になるため、専攻の学生同士会う機会が少なくなってしまうということで院生ほか学生が計画したということのようだ。

ゼミは他専攻のものを履修することもできるので、そうするとますます会う機会が少なくなるということだ。また、専攻内でもこの種の行事はゼミ単位で行うことが多くなり、専攻全体でなにかやるという機会が少なくなるということもある。しかし、たとえば、ゼミと専攻でそれぞれ新入生歓迎会や「追い出しコンパ」などやるとなると、重複して負担が大変になるだろうしねえ。

私が学生だったころは、専攻は一学年でも20名以下と小さかったこともあり、ゼミ制をとっていなかった。本学のように40人程度の専攻になるとそうもいかないのだが、「部分と全体」の調和の問題は難しい。

他専攻のゼミを希望した学生には、われわれに力を貸してほしかったという気持ちもあるが、心理学の分野は広く、もはや「専攻」の規模では「需要」に応じきることができないということだろう。それはともかく盛会でよかった。「遠距離」通勤のため一足さきに失礼した。


2000/1/16(日)H棟ホール設備の問題・地域サービス

H棟の諸設備は立派なものなのだが、使ってみていろいろ不便な点があることがわかった。忘れないうちに。

「公開講座」は7週間いろいろな話題が続く。人間科学部とK学部で二コマあるので、午後1時から5時頃まで続く。100人以上の参加者があったように見えた。「生涯教育」ということがいまいちピンとこなかったのだが、たしかに熱心な聴衆であった。地域サービスという意味では、これははやいとこ学部授業自体を「公開」にするのが良いのかもしれないなあ。土日開講や夜間開講にはいろいろ難しい問題があるのかもしれないが。


2000/1/15(土)公開講座

午後から公開講座を一こま担当した。テーマは「健康と心理学」とした。公開講座ということで比較的年輩の方が多いのかと思っていたが、若い方も多かったのはちょっと意外だった。昨日からパワーポイントで準備した。先日下見したときにOHCがおいてある場所の関係で、入れ替えに手間取るのとピントの状態があまりよくなかったので、グラフ類もできるだけパワーポイントで提示するように準備した。「講演」ではパワーポイントで準備しておくとOHPを探したり・交換に手間取ることがなくて良い。しかしグラフは無理なものもある。

開始時間の30分まえにははやくも会場受付がはじまっていて聴講される方が徐々にやってこられていた。パソコンにパワーポイントのファイルをフロッピーからコピーして、プロジェクター、OHC、表示切り替え機器や照明切り替えの確認をした。

写真類が数点ふくまれていたのでファイルの大きさはだいたい1.2メガほどだった。学内LANはH棟ホールには来ていないので、データはフロッピーやフラッシュメモリーに頼らなければならない。もしフロッピーが読めなかったらどうしようとか心配して、フラッシュメモリーにも保存した。万一会場のノートパソコンが「故障」したら、研究室のを持ち出して、、、といろいろ「対策」も込み入ってくる。(便利さの代償とも言えるが、なんだかプレゼン・ソフト依存症になってしまったような気分)。

一応準備が整った。一般の人むけの講演の経験がほとんどないせいもあって、なんだかちょっと緊張していたので、リラックスしようと思い学内を少し歩いて体をほぐして準備運動。冷たい空気とあたたかな日差しで気持ちよかった。

ところで(液晶)プロジェクターの点灯寿命はどのくらいのものなのだろうか。ずいぶん前のことだが一度学会で口頭発表中にスライドプロジェクターの電球が切れてしまったことがあった。あれは調子くるうものです。

今朝の東京新聞の「うらない」では「機器の故障に注意」ということで、朝からぎょっとしたのだが、ノートパソコン、プロジェクタ、OHCとも順調で、時間を多少オーバーしてしまったがなんとか無事終了した。しかし、用意していた卒論を紹介する時間がなくなってしまった。時間配分についての反省材料だ。

肝心の話しの内容については公演後いくつか質問もあって、関心はもってもらえたように思う。


2000/1/14(金)マニュアル

明日の公開講座の準備。

昨日はホワイトボックスのドライバー組み込みを再度試みて、サウンド関係エラーはでなくなった。PnPで組み込まれてしまうドライバーの削除の仕方に問題があったのだろうか。HDDはせっかくのULTRA 66 を生かせないが、動いているので現状で使うことにする。購入の都合で「自作」にしたのだが、なんのためにマニュアルがあるのだあああと言いたくなる経験だった。このクラスのシステムだと既製品を買う方が安いのである。すでに「自作」はけっしてコスト面では有利なものではなくなっているが、プラモデル的とは言え自分で作る「楽しさ」がある。

昨日帰宅時柏駅通路にモダーンジャズの4人組(若めの中年)がデビューしてなかなか渋い演奏をしていた。


2000/1/13(木)授業評価アンケート結果(知覚心理学特講)

知覚心理学の講義は今日が最終。一般感覚の「渇き」と「空腹」・食行動の話題。最後に簡単に知覚の分化説を話してまとめにした。最後にK学部で実施している「授業評価アンケート」用紙を借用して「自己点検」することにした。時間終了後にもかかわらずほぼ全員が記入してくれた。調査は無記名である。そのおおよその結果は下に。

卒論は3名が追加訂正の相談にきた。ゼミ(3年生)はl君の当番で「第一印象」についての発表だったが、情報不足。

週末の公開講座の会場の準備をしているとの連絡が事務方から入ったので下見にいく。教室はh棟ホール。ノートパソコンとプロジェクターの準備を依頼しておいたのでそれを準備してくれていた。OHPもつかいたかったのだがOHCがあるのでこちらを、ということだ。プロジェクターは現在使用している教室のものよりは数年分新しいので壇上の照明をおとせば実用レベルだが、明るさやシャープさはやはり新しい小型プロジェクターの方が優れているようだ。しかし贅沢な設備ではある。

授業評価アンケートの集計結果

質問項目は11で5件法で回答する。1点が「最低」、5点が「最高」である。各質問項目群内の平均値と標準偏差をもとめた。次のような結果だった。

得点の分布は下に示すようになった。分布はおおむね釣り鐘型だが、Q2の質問項目の得点は5段階の評価が多くなった。教材についてはまあ合格点といえるだろうか。内容・すすめかたについての質問項目群はそれぞれQ1とQ3で、評価段階は4が最も多い。(Q1は質問4個からなるので度数が他の質問グループよりも多い。)分布からはなんとか合格といえるだろうか。

さて授業のもう一方の主役である学生自身の授業への「参加度」(自己評定)は平均値3.5標準偏差0.94となった。分布は下の図のようになった。「意欲をもって参加している」学生は大体1割というところだろうか。

自由記述欄に記入してくれたのは9名であった。

これらは来年度以降努力する。プリント配布については、学期途中にある学生からリクエストがあったのでスライドのハンドアウトを配布することにして対応している。ハンドアウトについては授業直前までパワーポイントで変更したりしているので印刷の依頼が間に合わないことがあるという事情があるのだが、これも次年度以降対応することにしよう(Web公開してダウンロードしてもらうという方法もある)。声の問題は私はマイクをつかっていたので十分かと思っていたのだが授業中に音量を一度確認することに。また、たぶんOHPの交換などでマイクから離れるときに聞き取りにくくなるのだろうと思われる。話題については「概論」的にカバーしなければならない範囲があるので、もっと詳しく聞きたいという話題も出てくる。これについては話題をさらに整理して、参考文献や資料で対応するのが良いだろう。

以上の結果が「合格」なのか「不十分」なのかは比較の対象がないので判然としない。平均値はあまり芳しいものではないが、分布は比較的良好な方向へ偏っている点を評価して、「自己評価」では「B+」としたい。

この「授業評価」はK学部では「義務付けられている」のだが、この結果をどのように解釈すればよいのだろうか。私の所属する学部ではまだ制度化されていない。現在は個人的に「自己点検」としてやっているので、気は楽だし、授業改善にも役立てようとも思うのだが、もしこれが義務づけられるとするとやはり気が重くなるだろうなあ。

昨年度の各質問グループの平均値は、Q1(3.6)、Q2(3.9)、Q3(3.5)、Q4(3.2)であったので、今年度のほうがやや高い。しかし、受講者は同一ではないし、このような比較もあまり意味のあるものではないだろう。

「参加度」と授業評価の関係について、質問10項目について個人別に一項目あたりの平均値(最低1、最高5)を求めた。昨年度は、その値と「参加度」自己評定値の間には相関がみられた。今年度もその傾向をうかがうことができる。上の図は個人毎に10項目の質問の平均値を求め、その値と参加度自己評定値との関係を示したものである。参加度0は「参加度」に対して「わからない」または無回答のケースである。

この結果は「それなりの」関心をもって出てくる学生は「それなりの」満足感をもっているが、「意欲的な」学生の要望にはこたえていない、というようにも読めるぞ。ああむずかしい。

授業評価はいくぶん「お客様窓口」に寄せられるクレームに似たところがある。クレームにはいろいろなものがあるだろうが授業改善に役立つ。しかし、学生とて「お客様」扱いばかりを望んでいるのではないだろう。この問題についてはあらためて。


2000/1/12(水)パソコンのお世話

午前中卒論のレジメと追加の件でTさん。Tさんは先日レジメと卒論本文を添付書類で受けていた(e添削は2件目)。レジメは修正案を送付済みだったので話が早い。

午後から、年末に基板交換になったホワイトボックスのお世話。最初からインストール作業をやりなおしたのだが、オンボードのデバイス類のドライバーが組み込めないという、まったく同じ症状だ。IDE ULTRA、Sound関係がだめ。ビデオドライバーはうまくいく。マニュアル記載の通りにやっているのだが、いったいどうなっているのだろう。メーカーではドライバーの導入はうまくいっているのだろうか。それならその方法を知らせてほしい、とメール。

大学で使っているPowerMac7600/200にUSBポート増設。「古い」MacにもUSBがあると便利だなあということで(特にHPのプリンターを使いたくて)試しにいれてみたところ問題なく動く。USB Port for Desktop(PCIバス用、dit社製、Windows98/Mac対応)

プリンターはHP DeskJet880Cでドライバーは1.03。このプリンターは壊れたと勘違いしていたもの。問題のインクカートリッジも今日は問題ない。運搬の振動で直った?

それぞれ新しいドライバーが出ているようなのであとでダウンロードしてみよう。


2000/1/11(火)授業再開

授業再開。午後から学部の研究法と大学院の研究法・適応学特講。学部はt検定の最後のまとめで、次回電算実習、その次が試験で、今期は講義終了。休み気分がぬけていないのか欠席が目立った。大学院は分散分析の例題を終わり、χ自乗検定へ。

SPSSのメニューはなんとかならないのか、といつも思う。統計パッケージではシェアーは一番だと思うのだが、マニュアルやメニューの用語・メニューの展開・配置などもっと使いやすく考えるべきだなあ。今日でてきたものでは(記憶不確実だが)「後に行う検定」ー>「事後検定」?まあたしかに統計用語は教科書によって微妙にちがっている場合もあるし、統計的方法自体はマニュアルでは学べないのではあるのだが。多くの学者先生達がSPSSの講習会などを担当されているようだが、マニュアル類の校正をやってもらったらいいのではないかと思う。それとも、わざとわかりにくくしておいて、講習会やHowTo本でもうけようとしているのではあるまいな。

適応学の方は予定の文献を終了したので、最後に受講者二人の修論の話しを聞いた。感想は、あまり修論という名前にまけずに、もっと「率直に問えば」というものだ。できることなら、その問いを検証可能なかたちで深めていくことを期待している。心理学自体も「検証可能な問いの範囲を探索している段階だ」という論評もあるのだから、だいたんにのびのびとやってほしいものと思う。


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