大学往来 

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2000/4/10(月)動作・スタンダード

ひさしぶりに顔見知りの非常勤講師の方にお会いする。

まともに動かなくなった研究室のPowerMac7600にOS-9.0.4を新規インストールしたのだが、あるライブラリがないというアラートがでて立ち上がらない。USBのインターフェースカードが問題かもしれないが、原因究明の余裕がなかったので0S8.6をインストールして、ATOKも前の12にもどす。USBドライバーは新しいバージョンにして復旧。

インターネット回線増強の効果は予想を超えて驚くほど。アップデータのダウンロードが非常に快適になった。

インストールしている間ホワイトボックスのセレロン500でWebサイトを見たり、新しいソフトを試したりしていたのだが、こちらも、コストパフォーマンス高いなあと思う。

M大のCさんよりだいぶ前につかっていた累積記録装置について問い合わせがあった。機械的に動くものなので、経年劣化が心配。いまでも補給部品があるかどうか。やはりパソコンソフト版を探す方がよいのでは?でもあの機械的な音とともに動作する様はたしかに行動を測定しているという実感と興奮を与えたことだろうなあ、と想像される。パソコンソフトではあのような雰囲気はわかないかもしれないなあ、なんて思ったりして。

愚一記さんが紹介されている大学教育についてのサイト。このように体系的にまとめてみたいものだと思う。「フツー」の教員になるために、また、「フツー」の学生になるためのスタンダードをかいま見るのも有益かと。http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/tips/index_hobby.html


2000/4/9(日)ランキング

都市ランキングで最下位に「評価」された甲府市が訴えを起こすという記事を読んだ。どのような訴訟になるのかわからないが、「名誉を傷つけられた」ことや風評被害を証明するのはなかなかやっかいなことだろう。「大学ランキング」に対しても同じことが起こるかもしれない。


2000/4/8(土)翻訳支援ソフト

自宅のPowerBookG3(333)は結局Mac OS-9.0.4にアップデートした。8.6と比較して動作がやや速くなった印象がある。いまのところ問題ない。午前中PalmConnect USB kitが届いたのでこれもインストールしたがこちらも問題なし。

昨日雑誌(dime今週号)でみた「Power E/J 翻訳プラス辞書これ一本」(Sharp CE-S55EJ ver.5.0)というのを買ってみた。こちらはwindows用。翻訳ソフトというのはほとんどつかいものにならないだろうと思っていたのだが、これは「英日・日英翻訳支援ソフト」と銘打ってある。「支援」というところに惹かれて買ってみた(8000円くらいだが、辞書がいろいろはいっているのでまあ妥当な値段か。大修館ジーニアス英和辞典、小学館プログレッシブ和英中辞典、学習研究社英和・和英・国語・漢和辞典)。パソコン用の他の「翻訳」ソフトについては様子をほとんど知らないのだが。

この種のソフトは結局英語なり日本語なりを正しく理解できないと使えない、というジレンマ状況におかれる。「翻訳」された文が正しいと判断できる程度の文章は結局自分で書くことができるので、この種のソフトは必要ない。しかし、自分で書けない文章については「翻訳」された文章について自分で判断するのは難しい。(「理解」はできるが、一般的な表現なのかそうでないのかが判断がつかない。)

このような制約はあるが、「辞書」機能については、(このソフトに限らず)紙の辞書を単純に電子化する段階をこえて(これでも検索は非常に楽になった)、さらに「翻訳」中の文章に関連しそうな「例文」を検索してリストアップしてくれるのは「支援」の方向を打ち出したという意味で進歩だと思う。実際の翻訳行動を調べてどのような情報が必要なのかをリサーチしていけば進展が期待できそうだ。

(この機能は「おたすけ英作」というもので、2種類あるパッケージのうち、CE-S55EJの方に入っているので、もし買う人は注意して。また、このパッケージの初期のものは、私のもそうだったが、インストーラにバグがあります。シャープのサイトにインストールの仕方が説明してある。どちらかというとMicroSoft社の問題というべきかも。)

英語の予習用には「おまかせ訳振り」という機能があって、中学や高校のときに英文の下に辞書でしらべた意味などのメモを書いたような形式で書き出してくれる機能もあるので、予習などには便利かもしれない。


2000/4/7(金)ブラックボックス

大学のインターネット回線は増強された模様で、電算授業中でも学外サイトへのアクセスもかなり改善された。しかし情報サービス面についてはまだまだこれからというところだ。

昨日時間の都合で大学から水戸駅までタクシーにのった。運転手さんが話好きの人で短い時間だったが世間話をした。大学の話も出たが、ちいさい街だけに「口コミ」による情報伝播はかなりのものがあるのだろう。

研究室のパソコンの不調につづいて自宅パソコン(PowerBookG3, OS8.6)も不調で、インターネットに接続できなくなってしまった。コンパクトフラッシュの外付けのUSBカードリーダーを追加したのが原因だろうか? NortonAntiVirusのauto-protectをオフにして、InternetExploreを4.51にして、初期ファイルを削除したところ接続できるようになった。ウイルスではないようだが。不調の原因を迷信的にしか解決できないシステムに依存しているというのは情けない話だ。(もしかしてルータMN128-SL10との問題かもしれない。ルータを再起動するとつながるようになる。)


2000/4/6(木)授業開始

今日から授業開始。午前中は知覚心理学で、昨年と同じく鳥居先生が出演されている「にんげん家族」のビデオを見ながら、補足説明。開眼手術を受けた患者さんの知覚獲得の経過を小学生や一般向けにやさしく紹介してあるものだ。しあわせな心理学の研究であると思う。

3学期制についての補足です。結論から言うと現在の設置基準のままではちょっと無理で、授業をやる立場からは10回から12回ならなかだるみなくできそうだなあという希望を述べたものです。

現在の「大学設置基準」では90分×10回では2単位はたぶん無理なので、学期毎の単位数が1単位ということになってしまう。そうすると、30回なら4単位だせるのに、3学期やっても3単位ということになって、現在のカリキュラムを単純に移行すると単位数が不足してしまうことになる。

全部とって4単位というふうにはできるのだが、各学期で完結するという本来の目的を果たせなくなる。1.333単位を認定すれば別だけれども。最近では大学間の単位互換を大幅に認める傾向にあるのでこの面も考えておかなければならないという事情もあります。

偶数でわけるのが、春・夏・秋・冬学期と落ち着きもよいのでしょう。私立の場合には、TAが確保できるか、非常勤講師の割合も比較的高いのでこちらはどうするのか、多人数の講義を担当される方は試験の回数が倍になるのでその負担は大変かもしれない、というような問題が生ずるかもしれません。

夕方卒業したばかりのKさんが研究室へ。

研究室のPowerMac7600が絶不調でこりゃシステム総入れ替えしなければならないほどの重傷だ。5年目ではあるがこんなことは初めて。(7600はアップル社が最悪の頃の製品でたしか4台ほどリースで入れたのだが、初期故障でほとんど入れ替え交換になったものだ。)


2000/4/5(水)インフォームドコンセント・メールアドレス

別の学部では「授業ガイドライン」なるものが配布されたそうだ。内容はくわしく知らないのだが、ガイドラインをもう一歩すすめてインフォームドコンセントにもとづいたガイドラインまでもっていくとよいのではないかと思った。しかし、大学と学生との「契約」なので、「教育にはなじまない」という反対はありそうだし、説明すべき時期など手続き上の問題もありそうだ。

やっとというべきか懸案の学生のメールアドレスの件で動きがあった。ニフティの団体加入方式を薦めるようだ。でもこれだとプロバイダーへの個人加入とあまり違わないような気もするのだが。情報関係では教員談話室にリクルート某社の情報教育ランキングが掲示してあった。本学は規模の上からみると健闘しているが、対応しだいではもっと上位に食い込めたのではないかと思う。競争はむしろこれからだ。

でもこのランキングビジネスという外圧はあくまでビジネスでやっていることだから、某社にどのような利益がはいるのか注意しておくべきだろう。

(個別項目のランキングと総合ランキングの順位が違いすぎるようだ。「評価式」を明らかにすべきだろう。)


2000/4/4(火)公用語・クオーター制

朝日新聞は英語公用語論放談。すでに同紙には英語第二公用化論議で「公用語」の定義の誤りが指摘されているが、お読みになっておられないのか、相変わらず第一公用語、第二公用語と言っておられる。

お役所や学校などが少なくとも英語で、日本語を話さない人たちに対して公的なサービス(日本語で受けることのできるのと同水準の)をするという点については大賛成である。 

英語はビジネスや科学の分野で共通語になっているという既成事実を認めるならば、すでに多言語が話されている社会になっている既成事実も認めて公用語論議をするべきではないだろうか。

遅ればせながらクオーター制について。新学期が始まったばかりだが、「授業をやる側」からの個人的好みでは、10〜12週3学期制がよいと感じている。この場合各学期でなんとか2単位出せる時間でるのであれば、という条件付きだが。

15回のセメスター制はどうも中だるみがあるということを感じているので、短い学期は歓迎なのだが、クオーター制は私立のばあい授業担当コマ数が多くてちょっといまのままでは難しいような気がする。一回はセンセイがやって、もう一回はTAがやるような形式なら不可能ではないと思うが、時間割の制約などで履修困難が続出しそうだ。シミュレーションしてみたわけではないのだが。

セメスター制とは独立なことだが、大学こそもっとゆとり教育を、というのは不謹慎だろうか。


2000/4/2(日)既成事実

いよいよ明日は入学式。新学期。毎年のことながら自転車操業開始。ちと情けなし。しかし常に新しくという風に解釈することにしよう。

今日の「噂の東京マガジン」(TBS)はある地方で起こっている立ち退き騒動の件。規模は小さいが成田問題に似ている。現在法的に係争中であるということのようだ。番組の範囲ではどちらの言い分が本当に正しいのか判断できなかった。この件ばかりの話ではないが、既成事実をごり押ししない判断ができるだろうか。



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