大学往来 

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2000/07/08(土)USBマウスの不調

自宅のPowerBookG3-300(1999)では光学式マウス(MS Intellipoint)を使っていた。PawerBookのトラックパッドが使いにくいためだ。新しいPowerBookでは改良されているはずだ。光学式マウスはなかなか使い易いものだったのだが、最近これがしばしば「気絶」するようになった。USB接続なので抜き差しすると、しばらくの間は動作するのだが。研究室の古いマック(OS8.6、USBカードを増設)ではとくにこのような症状はない。PowerBookはOS9に9.0.4アップデーターをかけているが、アップデートの仕方が悪いのかもしれない。どうも8.6のほうが安定しているのかなあ。しかたないのでiMateというUSB-ADB変換コネクターに古いマウスを探し出して使っている。


2000/07/07(金)打ち合わせ

自宅に比較的近いところにあるT 女子大学のP 先生を訪ねる。来週のある会合の打ち合わせをかねて、大学を見学。ことしから新しい学部と大学院が発足したので、建物など新築の部分が多い。特に大学院新設のためか院生室も新しく整備され、50近くの机が図書館の閲覧用机状に並んでいた。ということは定員は20名ほどにも上るか?図書館にはいるには入館カードが必要。所蔵図書の検索端末が2台そなえてあったが、電子化はこれからという印象だった。夕方から台風の影響で雨模様になり最寄り駅まで車で送っていただく。夕刻館内放送で「台風接近のため早く帰宅するように」という学生向けアナウンスが流れていた。


2000/07/06(木)まとめ

午前中知覚心理学。今日で講義は終了である。前期に触れることのできなかった話題についてビデオ教材で補足する。BBCのオープン・ユニバーシティのシリーズ。映像はよく構成されていてわかりやすいのだが、ナレーションの翻訳はわかりにくく、耳からすんなりはいってこない。かなり補足解説が必要である。最後に前期の講義のストーリーと意図をまとめとして話す。心理学の「しあわせな研究」についての私見を話す。私も含めて学生諸君が近い将来「幸せな研究」ができることを念じながら。来週は定期試験である。

午後から卒論相談。今日は3名。2名は類似したテーマで、使用する機材(AV タキスト・スコープ)が同じなので取り扱いと簡単な動作設定の方法をインストラクションした。3週(3回)くらいかかりそうだが、比較的単純なものなら自力で作れるようになるだろうと思う。

つづいてゼミ。視覚的「補充」現象の臨床例の話題。古典的な研究事例が新たな関心から非常に興味深く描かれている。後半はすこし時間が不足だったが、研究テーマについてのアドバイスをした。抽象的ではあるが、各自が興味と関心のある古典的な話題を。将来との関わりのある話題。「世のため人のため」になるような話題。心理学を学んだ者にしかできない事はなんだろう。ただし「心理」的な疑問にありがちな「ナンセンスな疑問」に陥っていないか。

「欠席」した学生を構内で見かける。昨日の「学生」とは別人。なんでこんなことを書くのかというと、単に欠席するよりもどうも「心証」が悪い。これは欠席のあつかいについて差別待遇になるのだろうか。

先週非常勤のG先生から生のハーブを数種類いただいた。お礼をあらためて言おうと思っていたのだが今日は休講のようだった。ディルは料理につかい、ミントの葉やその他はお湯を注いでハーブ・ティをつくって飲んだ。


2000/07/05(水)早い者勝ち?

登校時ちょうどJRバスが良いタイミングで来た。帰りは大学前のバス停にバス待ちの人の姿があったので待つことにしたら、茨城交通のバスが先にやってきた。時間をみると茨城交通が13分、JRが18分発だった。次のバスは来ないかもしれない。茨城交通に乗った。

午後から大学院の講義一つ。欠席した「学生」に帰り道に出合う。

プログラム言語について、どれでもお好きなものをと言ったのだが、Visual Basicは「悪夢」であるとの評。開発言語の評価は目的にもよるので困難であるとの条件付きながら。心理学実験のプログラムに適したコンパクトな「言語」がほしいのだが。

昼休み教員談話室で最近の小中学校の様子の話などが話題になる。「総合学習」の評判は意外によかった。ただし、教科内容の削減(ゆとり教育)や「個性の尊重」についてはいろいろな意見があった。

初期のVisorにはメモリーの問題があるらしい。Visorには8メガバイトのメモリーがあるのだが、これをめいっぱい使うような状態だとエラーが生ずるということらしいので、いまのところ実際上の問題は全くない。Handspring社のサイトにメモリーチェックのプログラムをダウンロードして確認せよとのサポート情報があった。さっそくやってみた。私のは「問題が起こる可能性がある」との判定だった。サポートにメールしたところ、翌日返事があった(けっこうこまめにメール確認している様子だ)。エラー修正のソフトをアップロードするとの連絡だった。


2000/07/04(火)JRバスを救え?

JRバスはなぜすいているか。大学の前を通るバス経路にはJR バスと茨城交通の二系統ある。水戸駅方面から来る学生の大多数は大学前の一つ手前の自由が丘というバス停で下車する。ここから料金が50円アップすることと、大学前を通るバスの数はJR、茨城交通とも少ないことによる。JRバスはすべて大学前を通るのだが運行本数が非常に少ない。このためほとんどの学生は(定期券で)茨城交通を利用している。今日なども夕方下校時に自由が丘にはかなりの人数の学生が列をつくっていたのだが、JRバスに乗る学生はほとんどいなかった。(スーパーだったら、200円にまけとくよーと声のかかりそうな場面だが、運転手氏の営業活動はなかった。)

私は水戸駅からの接続がうまくいったばあいには、JRのほうがすいているので、JRを利用する。しかしすいていることを喜んでばかりもいられない。路線が廃止になってしまうかもしれない。劣勢のJRに勝機があるだろうか。

JRと茨城交通を比較すると、茨城交通のほうが「営業努力」をしているように思える。JRと比べて運行ルートが圧倒的に多いという有利な点を除いても、茨城交通には各種回数券があって、1万円の回数券(100円、50円、30円、20円、10円券がセットになっている)だと、20パーセントちかい割引になる。一方JRの回数券は1000円と2000円のみで割引率は10パーセントである。

一利用者としては、水戸駅での列車接続の改善(本来JRは鉄道路線と接続するのに有利な対場にあるハズなのだが、「親方○○」体質が残っているのだろう。かなり急いでいかないと乗り継げない)、大学前通過時間を守ること(通過したのか否かがわからない)、というような点だけでも改善されればもっと使えるのにと思う。料金や停留所の位置にはなんらなかの規制があるのかもしれないが、いろいろできることはあるだろうと思う。サービスの悪いところへ同じ料金では競争力を失うことになるだろう。

根本的には茨城交通との共通利用(回数券の共通化、定期券の共通化)が実現されればよいと思う。バスはたしかに一私企業ではあるのだが、公共サービスを担う企業でもあるから、これは理不尽な要求ではないだろうと思う。


2000/07/03 (月)レポートの長さ

実験実習は最後のグループ終了。実験実習1の私の担当領域は認知・知覚関係のテーマである。これまでの経験から、仮説がはっきりしていて、得られるデータも比較的安定している課題(カテゴリー弁別)を選択した。実習課題は教員が選択するので、学生の関心はさまざまであるとは思うが、前回の実験グループのレポートは特に充実していた。

実験実習2のほうはまだ評価の定まらない実験を「実験的に」実施した。このためレポートをまとめるのは簡単ではなかったと思う。少数ではあったが、実験実習2のレポートにも非常によくかけているものがあった。

レポートの量(長さ)については特に制限を設けていない。長いレポートは一般的には努力の成果であることは確かなことでその限りにおいては好ましい。概して、短いレポートは短すぎて、必要な事項が記載されていないことがほとんどであるから、教員の立場からはレポートを短めに書けということは言いにくいことがらではある。しかし、一般的にはレポートや論文には長さの指定があることのほうがむしろ普通のことである。したがって、トレーニングとしては実習レポートにも紙幅の制限を考えるべきなのかもしれない。

前回グループで量的には十分なレポートを書いた人たちは(質的にも十分であったと思う)、今後は簡潔さを追求するとさらに優れたレポートになるだろうと思う。

実習のデータ入力の待ち時間に新しく入った2台のDell L500にZip Driveを増設した。一台はATAPI接続、もう一台はSCSIカードを増設して接続した。増設方式が異なるのはドライブの再利用のため。Dell L500のシャーシーは非常に簡単に開けることができてメンテナンスは楽だ。しかし、ドライブを設置する内部スペースはドライブ一個に限られる。

夕方帰りの列車がまたまた遅れ。今日は日立市方面で人身事故ということだった。


2000/07/02(日)論文の評価

郵便の手紙類を整理していたら、読み忘れていた行動計量学会の会報(第84号、2000.3.1)があった。最近というかだいぶ前からだが、各学会も学会誌以外に「会報」を配布し、諸連絡のほか学会活動の活性化をはかっているようだ。この会報には「論文:その世俗的な話し」という題の林知己夫氏のエッセイが掲載されている。

一般的に学会誌に掲載される論文がおもしろくない、という話で始まる。最近は論文を書かなければならないために、研究しているといった「本末転倒」に陥っているのではないかと。平均値と個々のデータの関係に触れられたあと、なぜこんな状況になってしまったのかについて言及されている。

「意味の乏しい論文が多数生産される」要因として、論文の質は評価するのは難しいからという理由で「形式的な業績評価という下らなぬものが横行するから」と述べられ、現状は「優れた研究者をだめにし、優れた研究ができないようにする業績評価に専念しているのが今日の大学や研究所の雰囲気、、、」に陥っていると述べられている。

「質こそ大事なので、これが評価できないのなら(業績評価など)やめたらよい」「外部評価など正にナンセンスそのものを有り難がることこそ日本の研究阻害の近道である」「研究論文の生産、さらに遡って研究の発想、下って評価のあり方、すべて、日本の研究が駄目になるように人々が心胆を砕いているのであるから、これを断ち切って正道にもどるのは個々の人々の心の中の問題という他はない」

本来「論文を感動して読むことは楽しいもので、、、感動的なものなのである。「研究者は自らの研究結果を論文にするときに感激」するような論文を書くべし、という激励で閉じられている。

「レベル」の違う話であると思うし、自分のことを棚にあげていえば、思い当たる節もある。それにしても、このような状況はおおかたの人、特に頭が良く、実際に採用の権限のある人たちは十分に認識しているハズである。「心の中の問題」の鏡映像としてのこのような「現状」はどのようにしたら変えることができるのだろうか。

また、「質」の評価についてはある意味では明瞭であるようにも思える。

数の基準がとられるのは、一つには質的に優れた研究をしている人たちは概して質的に優れた多くの論文を書いている、という基準を「公平に」適用しているのだろうか。このような基準を若い人たちの才能の発見と育成という点に適用することに無理があるのだろう。


2000/07/01(土)景品

昨日は機材調達の名目で久しぶりに秋葉原へ。Palm Pilotの頃からの「聖地」イケ・ショップモバイル店でVisor用の折り畳み式のキイボードを買った。おりからのセールの抽選で福袋が当たった。この種のくじ引きではほとんど当たったことがないので、うれしかったのだが、中身はいろいろ入っていて、値札もそれなりの金額にはなってはいた。しかし、個人的には、ほとんど使うことはないだろうというものだった。この秋の学園祭に寄付するつもり。

帰り道もうひとつ用事をすませるために某駅で途中下車した。なんとこのとき網棚においた買い物袋(ノートパソコン用のインナーバッグとブックスタンド状のノートパソコン用スタンド、常磐線快速の網棚の青いソフマップの買い物袋は私のわすれものだ。)を車内に置き忘れてしまった。

さいわいというか、重要なものは別のトートバッグにいれて、膝の上に置いていたので、忘れることはなかったのだが。一応駅に届けたが見つからなかった。複数の用件をすませ、複数の荷物を管理することはすでに私の処理容量を超えてしまっているのかと少々落胆。

用件は一つに、荷物も分けないで一つにすること。


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