大学往来 

■大学往来インデックス


2001/01/08(月)13日間

うっすらと雪がつもっている。午前中映画(サーティン・デイズ)を見に行った。天候のせいかミニシアターなのだがすいていてゆっくり見ることができた。キューバ危機を題材にしたホワイトハウス物で、ケビン・コスナーはJFKの政治アドバイザーという設定。ケビンコスナーの映画は、ボディガード以外はあまり良い印象がないのだが、これはすごくおもしろかった。JFKについてはあまりにも善人的な扱いだなあという点はちょっとリアルさに欠けるように思ったのと、なぜ旧ソ連がキューバにミサイル基地をつくろうとしたのか、という背景は描かれていないように思った。しかし、歴史的な展開には緊張感があった。ちょうど私のものごごろついた頃の出来事であったという意味でも。また、どちらかというと「ふつうのヒト」の活躍を描いている部分があったところが印象に残った。

ことしのデジタル・モノの根拠の無い予想。Apple社はMacOS9.1をPCに移植?。あるいはトランスメタ社のコードモルフィングによるが、ハードの制約から思ったほど使いやすいシステムにならない。PalmOSは複数のパームを並列的に連携して動作させることができるようになり、4台のVisor Prismを収納できる2×2ケースが人気となる。携帯電話はバイザーフォンの発売は難航するか? GPSつきのデジカメがカシオから発売される?

成人式。テレビなどで見る成人式はどうもあまりかんばしくないなあ。現代の実質的な「通過儀礼」はどんなものなのだろうか。


2001/01/07(日)プール

午後からプール。金曜日が小寒だったので、文字通り寒中水泳。ただし、室内プール。温水だが、温度低めで最初はちょっと寒い感じ。すこし泳いでいるとちょうど良い。スポーツクラブは年始の休みあけということもあるせいかプールも意外に混んでいた。久しぶりであまり長く泳げず。じぶんでもわかるくらい下手になっている。せめて週一回のペースは守りたい。

夕方から柏でも小雪模様になった。

漏洩事件雑感。ときどき、全国共通の「大学卒業試験」というのがあると、各大学の「努力」の成果が公正に示されるのではないか、と思うことがある。現在は入学時の評価が社会的な尺度として認知される傾向にある。これを打破するには卒業時の評価が必要だと思うからである。どのような試験を行うのが「大学」の評価として適正なものなのだろうか。しかし、このような考え方は、もう一つの偏差値問題を作り出すだけだろう。もしこのような共通試験が実施されたばあい、試験問題の漏洩事件がやはり起こることになるのだろう。

われわれにできることは、カリキュラム内容を明らかにして、教育目標とその実現レベルを開示していくことだろう。


2001/01/06(土)試験問題

歯科医師国家試験問題の漏洩事件。テレビ報道では該当大学の該当分野の得点(平均?)が全国一位から問題が直前に差し替えられた年度では最下位だったそうだ。該当分野については事前情報に関する知識のみ勉強(?)しておいた、ということなのだろうか。これは偶然と考えるには無理がありそうだが、それにしても、こんなに得点の変動がはっきりしてしまうと、単に合否の問題ではなくて、試験そのもの(内容・方式)が必要な知識をきちんと測定できるようになっているのかという疑問が生ずるなあ。

大学の通常の定期試験では、センセイによっては試験問題をあらかじめ公表される方もあるようだ。論述式のせいもあって、それでも相当の点数のばらつきがでるようなのだ。問題の国家試験はどのような形式になっているのか知らないのであるが。

来週から授業再開である。すぐに後期の定期試験が始まる。私にとっての試験の理想の姿は、出席状況を推測できること、授業で取り扱った問題の理解を問うこと、そして、試験自体が学習の機会になっている、ような試験なのである。(これは試験問題漏洩か?)


2001/01/04(木)福袋

近所のデパートは二日から初売りで、昼頃まで長い行列が続いていた。毎年見られる光景である。どうやら「福袋」がお目当てのようだ。もし気に入らないモノ・あるいは必要のないモノばかりだったらどうするのだろうか、などと考えてしまうので、私は福袋を買ったことがない。

中身のわからないものを買うのはどうしてだろうか。今日の夕方テレビで福袋についての情報番組があった。それによると、金額的にはかなりの「お買い得」になっているものもあるということだ。番組の中では、一万円の福袋で、カシミアのコートや21インチのテレビまで「入っている」ものもあるそうだ。たしかにこれを引き当てたヒト達は十分に満足している様子で、ある家族などはいくつかのデパートの福袋に17万円ほどもかけている例も紹介されていた。まるでプレゼントをもらって、それを開けるときの楽しさを感じているようでさえあった。この家族も総額としてははるかに高価な品物を購入できたということで満足している様子だった。一つでも気に入ったものがあれば「お買い得」になっているという点で顧客は十分満足する。もし気にいらない場合にも、商品の総額によって「合理化」することができる。あるいは単になにか買い物をしたいという面もあるのだろう。この商習慣が定着しているのはデパート側の商品選択の成果というべきなのだろうか。


2001/01/03(水)日記サイトへ・コンピュータ「ウイルス」

おそくなりましたが新年あけましておめでとうございます。日記サイトへの移行手続きをしたのがやっと今日になりました。かわりばえしませんが本年も大学往来にもどうぞお立ち寄りください。昨年末は、余裕がなかったこともあって、メールで何通か連絡した以外は年賀状は書きませんでした。いただいた年賀状には返事を書くつもりです。メイル・アドレスが書いてあれば返事を気楽に書けるなあ、などと都合のよいことを考えていたのですが、メールアドレスの書いてある年賀状が少なかったことは、ちょっと意外。

大学のサーバーから私宛のメールについてウイルス警告(TROJ_MTX.A)があった。運んできたのは国外からのメールのようだ。このことを相手にどのように伝えるか、ちょっと考える。もし間違っていると失礼なことになるので、大学のサーバーからこちらに連絡してくれたように差し出し人にも連絡するようになっていると良いと思う。新年そうそうだが、電算室のOさんあてに問い合わせのメールを書いた。

すぐに返事がきて、大学のサーバーはすべてのメールについてウイルスの監視をしていて、送信者にも警告メールが配信され、疑わしいファイルはサーバーから削除されるようになっているということなので一安心。送信者は外国の方だったのでややこしいことを説明せずに済みそうで助かった。本学でも正月の間にけっこういろいろなウイルスが発見されている模様だ。ウイルスというメタファーはおもしろいものだが、思わぬ偏見も生みだしかねないこまった命名でもある。



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