大学往来 


99/4/11(日)選挙

朝から小雨模様で肌寒い。

午前中メガネができたので受け取りにいく。遠くは実によく見えるようになったのだが、近くがちょっときつい。これは「加齢」眼の始まりだろうか。再度調整の必要があるなあ。

夕方柏地区の県会議員選挙の投票にいく。しかし、候補者を一人も知らないというなさけない状況。今回の選挙では全国ニュースでは当然ながら都知事選のニュースが多いし、テレビ番組などもそうだろう。しかたないので投票所になっている小学校の前のポスターをみて決めた。ポスターは、候補者によりさまざまだが、簡単な履歴の書いてあるのもあった。7名ほどの候補者のすべての人が書いていたのは当然だが所属政党あるいは支持政党名だった。候補者のなかに私と同郷の方で同年輩の方があった。実際には別の人に投票したのだが、全然情報がないのでこんなささいなことが選択基準になることもあるのだろうなあと思った。候補者の知名度が低い場合にはポスターにあれこれ個人情報を書いておくことは案外有効かもしれない。

知名度が低いと言うよりは長距離通勤という私の生活圏が変則的なためだろう。受付で有権者名簿の私の載っているページをちらっとみたところ、投票をすませた人は3割程度で投票率かなり低そうだった。柏地区で選挙での投票率が低いのは選挙区と生活圏のズレがあるのだと思う。それでも私自身は棄権するほうがマシだと思うときにでも必ず投票するようにしてきてはいる。「統計」的にはたぶん5%程度のランダムサンプルで「正しい民意」が推定できるのだろうが、このような「民意」は民主主義とはあいいれないものだ。「白票」をなんらかの形で評価すること、あるいはより積極的に「マイナス票」を導入してみたらなどと思う(当選はプラス票のみで決めても良いから)。私がもし都民だったら今回の選挙ではマイナス票1票ではとても足りない。


99/4/10(土)プロバイダーの接続料金

3月は春休みということもあって自宅からのAsahi-netの接続時間が40時間近くになってしまった。契約はプランBというもので基本料金が一月あたり1700円で15時間まで、以後1分毎に3円。40時間だと6200円ほどになる。電話代が5000円ほどなのであわせると1万円を超えてしまう。プランCというのは基本料金が3000円で30時間まで。これだと40時間で、4800円ということになる。プランを変更してもよいのだが、月毎の接続時間に結構変動がありそうなので少ない月では30時間まではいかないかもしれない。固定料金制のプロバイダーだと月2000円ほどのところがあるのだが、雑誌の評価記事をみるとiiJ4uが良さそうだ。基本料金は1900円で10時間、以後10時間は5円/1分で高いのだが、合計で20時間以上こえると定額の4900円になる。

などと、うだうだ迷っていたら(管理組合の)「回覧板」で昨日の「CATV導入のアンケート」の追加資料がまわってきた。それによると居住世帯の3割の希望があれば引き込み工事を会社側が負担する。サービスはケーブルテレビ、ケーブル電話(NTTより割安になる)、データ通信である。ただし「共同視聴アンテナ」からの配信だとテレビサービスのみということになる。アンケートには「データ通信が可能なら賛成」と応えておいた。さて何戸くらい希望がでるだろう。ちなみに全体ではおよそ80戸。ただし何戸かは「賃貸」になっている。データ通信回線が入ればISDNの8倍程度の速度が得られ、しかも電話代不要で一ヶ月6000円固定料金制と、かなり魅力的だ。

夕方、NHKの「世界の知性からのメッセージ」というようなタイトルの番組の一部を見た。英国の女性で3次元の魔法陣の存在条件(定理?)を明らかにした高齢の数学者。若いころは市会議員や市長まで務め、40歳で大学にはいって魔法陣の定理を証明したのがたしか60(記憶があいまい)を超えてからという。幼いころから難聴の障害をおっている方だった。これまでの数学や自然科学系の研究者の仕事ぶりの常識を覆している。「いついかなるときでも(あなたの)才能を浪費してはなりません。その才能によってやがてあなたが慰られる日がやってくるでしょう」。


99/4/9(金)CATV

今日わが集合住宅の管理組合から「CATV導入のアンケート」が配られた。柏地区ではタイタス・コミュニケーションという会社が営業をかけたようだ。さきにスカイパーフェクトに加入したので、テレビの方はまあどうでもよいのだが、データ通信回線の方にはおおいに関心がある。居住世帯数の30%以上の希望があればケーブルの引き込み工事をタイタスで負担するという提案らしい。習志野の団地のひそみにならって一気にデータ通信回線工事までいけばうれしい。習志野の例では最初「共同視聴アンテナ」の取り替え工事の話からはじまって、ケーブルテレビのほうが良いということになり、さらに、インターネット回線にもなるということで各家庭にデータ通信回線が引かれ、インターネットを通じて自治会活動などもはじまったらしい。私の住んでいる所ではインターネットに関心があるのは何戸くらいになるだろう。データ回線があれば、市内通話代がタダになるし時間により無料になりNTTよりも割安になるし、データ回線が設備されている集合住宅は今後いろいろメリットがあると思うので、賛成派にまわって説得してみようか。


99/4/8(木)PC Wave廃刊・教材用のテレビ番組

4/7の日記を更新して、いつものようにhttp://www.palmfan.com/を巡回していたら、なんと「99.4.7 PC-WAVE追悼「WorkPad-J登場」原稿特別公開 (PDA's Heaven http://www.asahi-net.or.jp/~TG7T-KSWG/)という記事が。 柏木氏のWorkPadについての記事の原稿である。8日発売のPC WAVEの発行元であるラッセル社が倒産、PC WAVEは廃刊とのニュースだ。一番気に入っていて発売日が待ち遠しい雑誌だったのに。遅れたエイプリルフールであることを願う。この記事ではWorkPadの空きスロットにとりつける「通信関係のなにか」が開発中との観測。個人的にはケイタイ電話のインターフェースまたはケイタイ電話そのものだといいなーと思う。WorkPadの背中に子亀方式でケイタイ電話、GPS、増設メモリーなどを順次継ぎ足していけるようになるともっと面白い。これからはこんな記事はどの雑誌でよめばよいのだ。元祖「マル廃」印もほんとうに廃刊になってしまうのか。(記4/7夜)

2時限目は、知覚心理学の開始。例年どおり初回はビデオテープで講義の雰囲気を伝える。だいぶ前に放送されたものだが、「人間家族:だまされる目」(NHKの教育テレビ番組)で、子供向けに制作されたものである。開眼手術をうけた患者さんの「視覚の回復過程」のわかりやすいルポ(鳥居修晃氏)を中心にしたものである。鳥居先生と患者さんの交流や患者さんの家族の方々がほのぼのとして暖かい番組内容になっている。ほかにも視覚現象についていくつかデモンストレーションが入れられている。現在「オーバードクター」のM 君がこちらの大学院に入ってきた頃に教えてくれたものである。授業でつかうのは厳密にはマズイのかもしれないが、「出典」その他は明らかにしている。この番組は「教科書」的基礎的な知識(おうおう「初学者」にはつまらなく味気なく感じられる)と「現実」の間の見通しをよく示してくれる。それで、このテープから講義をはじめると、スムーズにいけると感じているのである。

プレゼンテーション教室(R004)は昨年も使用した。大きさがちょうどよくてはなしやすい。ビデオは今日初めてつかったが、カーテンも閉めスクリーン前と教室中央の照明を落とし、教室後ろの部分の照明のみ(調節レバーの位置で)1/3程度の明るさにしておけば(天井備え付けの)プロジェクターでも十分であった。「研究法」で指定されているR002はちょと広くて半円形・階段教室の利点(講師と学生の「距離感」がどの席でもあまり違わない、という感じ)があまりしない。このため、通常の教室のような印象を受けてしまうのだろう。実際、後ろのほうの席の学生は「はるかかなた」という感じになってしまう。これは「授業」の性質に影響する。

5時限目からゼミ・卒論。合間にK会議録の確認を30分ほど行う。今日は花見としゃれようとおもったのだが、天気はいいのだが寒いので中止。今年は開花の時期に寒く、桜山など「やまわらう」という感じでないのが残念。

WorkPadの電池交換。3月2日購入なのでだいたい一ヶ月は持つようだ。


PC Wave廃刊・教材用のテレビ番組「にんげん家族」・ビデオ提示
99/4/7(水)オンラインショッピング

IBM WorkPad/J用のGoType!キイボードのドライバー(ベータ版)が昨日期限切れでつかえなくなった。発売もとのVis-a-visはオンライン販売のみでカード決済に抵抗感があって躊躇している。セキュリティのあるWebショップではいまのところ事故はないようなので大丈夫なのだろうが、それでも躊躇してしまうところは私も「古い」ということだろうか。

ずいぶん前のことになるが、ソフトなどを海外のショップから購入していたことがある。個人輸入の方がはるかに安く買えたし、そももそ扱っている店が国内にはなかったようなモノの話だが。最近は「内外価格差」はほとんどないようだ。当時はまだインターネットは普及していなかったのでもっぱらファックスで注文した。このときにも本当にカード番号を送って大丈夫かと心配だった。しかし、カード会社が間にはいるので万一事故があってもなんとかなるだろうと思ったのだろう。そうたびたび買い物をしたわけではないのだが、幸いにも事故は一度もなかった。

「信用ある」web商店でとっているやり方、カード番号を登録しておくという方法は、このような不安を除く上でよいのかもしれない(ショップ自体が悪用するという可能性もないではないが)。「信用」というのはおかしなものだ。いったい何を信用しているのだろう。万一事故のばあいには「保険」でカバーできるから大丈夫だというような「安心」だろうか。多くの人が利用しているから大丈夫だというような「安心」にすぎないのだろう。

紀伊国屋書店のWebショップの案内が来ていたので、国内用にはこれを利用してみることにする。公費(個人研究費)で注文すると大学にあるブックセンターに配送になる。私費で注文のばあいにはカード引き落としである。カード番号はあらかじめ登録しておく形式だ。

今日は自宅ですごした。昼過ぎ雷鳴とともににわか雨。寒冷前線通過というかんじで、その後つめたくさわやかに晴れる。近所の本屋で「認知研究の技法」(福村出版)と「現代の認知研究」(培風館)の2冊を購入。「認知研究の技法」の最初のほうに、ある高名な「認知科学者」の、「認知科学は、科学の中で、「検証可能性」の基準を唯一絶対の基準と定めることを放棄した最初の科学かもしれない。」というオソロしいことばが引用(p.10)してあったので、気になって購入。文脈不明なので判断つかないのだが、いったいどういう意味だろう。「認知心理学」と「認知科学」を区別する文脈での発言らしいのだが。認知科学の「妥当性は、私たち自身の直観、、、にゆだねられるのみである」ということばが続くのだが、本当だろうか。「認知科学」は「認知工学」とでも表現した方がよいということだろうか。「対象」そのものに「検証可能性」がないとお考えになっているという意味だろうか。

ダイレクトメールの文章で「このハガキはE-Mailアドレスをお持ちでない方が、AISoft製品以外の情報提供を希望されない場合のみ返信してください」という。これではほっておくとダイレクトメールを送ってくることになる。ハガキを出してもAISoftのダイレクトメールは来ることになる?以前加入していたことがあるクレジットカード会社の「月刊の情報誌(有料)が不要の方はハガキを返送して、、」というのと同じだ。断らないと有料で送ってくる。無回答を「承諾」とするのはおかしなことだ。


オンラインショッピング、紀伊国屋書店WebShop、認知科学の妥当性、ダイレクトメール
99/4/6(火)授業開始

きょうから春セメスターの講義開始。午後から学部の心理学研究法、つづいて大学院の心理学研究法、さらに大学院の行動適応学特論、さらには特別研究とつづくのである。ほぼ2ヶ月ぶりの授業なのでリハビリが必要だ。もういまから5月の連休がはやくこないかと思う。学部は2年生の必修なので40名ほどのはずだが、半数くらいの出席状況だった。教室は実験授業と同じタイプの教室をとってもらった。こんどの部屋の方が広いので出席者が少ないと感じたのかもしれない。大学院はことしは研究法が2名、特論が1名、特別研究が1名。大学院はちょっとやりかた考える必要がある。

大学院の学生は修士2年が2名なので修士論文との関係で授業の内容を変えるつもりである。いずれも学部の指導はG教授であったのだがGセンセイが転出されたため、専門は異なるが私もかりだされそう。M君はインターネットでの人間関係を調べたり、もう一歩すすんでWeb相談の可能性などを調べたいとのこと。私の専門ではないのであまり変なことをいってもいけないので再度メンター(指導教員)とよく相談するようにと言うにとどめる。Kさんは学校カウンセラーについての調査研究をしたいとのことで、調査やデータ処理では手助けできそうだ。修士の2年目に指導教員が変わるというのは学生にとっても、教員にとってもたいへんなことだと思う。しかし、自分なりに研究をすすめることを学ぶよい機会なのではないかと思う。(指導教員が変わらないばあいには変わらなければ、自主的に進められないというわけでは、もちろんないのだが。)

(M君は実はまだメンターが決まっていない。4/7追記)

B学部のF教授にひさしぶりでお会いする。実験授業日誌は春休みは更新ないのかと思っておられたようで、最近覗きにこられたとのことで、しつこくつづいていたので驚いて(あきれて)おられた。

授業の合間にK会議の議事録についてN助教授、 事務方担当(4月いっぱい)のz課長、途中からz教授を交えてうち合わせ。

という段取りだ。このように書くとなんだかモノモノしいが、元ファイルがデジタル化されているので、後の連携作業は以前より改善されそうだ。これで、遅れがちだった議事録を定期的に配布できそうだ。いまのところ学内LANには流さず、フロッピーで。

今年度の教育用予算で申請していたパソコンのアップグレードが1セット通過していたので、心理学準備室のU君にDell Dimension Vシリーズ(v333c、zip drive、10/100BaseT、sound card、17CRT)で見積もり依頼。カタログをみたところ15CRTだとセレロン333で10万円そこそこからある。これは本当に500ドルパソコンまでいくかもしれない。

きょうはかなり寒く、昼過ぎから冷たい雨模様。桜の花もちょっとしおれて見える。あさってはゼミで花見といきたいのだが。


授業開始、大学院受講生、事務作業のコラボレーション、見積もり
99/4/5
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