大学往来 

■大学往来インデックス  ■index_hobby


99/06/06(日)スポーツクラブ

バブル経済がピークを迎えたころ、近所のCスポーツクラブが移転することになり、その後Kスポーツクラブ(現在閉鎖)から、さらに現在はSスポーツクラブに時々行っている。Cスポーツクラブはしばらく駐車場になっていたが、最近広告の看板が立てられて、2001年に同じ場所で再開するという。まだまだ先のはなしだが、いま通っているSスポーツクラブは歩いて15分ほどの所なのだが、Cスポーツクラブは5分とかからないのでやはりこちらが便利になりそうだ。バブルのせいでまだ十分使えそうな建物を壊してしまい、新しく建設するというのは「経済」的には成立するのだろうが、もったいないハナシだ。

柏市の駅前あたりはこの10年ほどの間にずいぶん変化した。一番おおきな工事は高島屋と駅ビルの工事で、これはたしか3年間くらいかかったと思う。また、バブルのころ(今から振り返ると、ピークかピークをややすぎた頃)開店した証券会社が倒産したり撤退したことが目立つ。

まあ、わざわざスポーツクラブへいって運動するというのも、そもそも変なことなのかもしれない。最近は隔週くらいしか行っていないのだが、だいたいエアロビ運動(クロスカントリーのスキーのような運動をする器具をつかって30分くらい。歩行のさいほとんどショックがない。)と短時間の筋力トレーニングで小一時間である。今日ははじめて体脂肪率を測定してもらった。「やせがた」のカテゴリーにはいるようだが、あまり体脂肪率の低すぎるのもなんとなく組織に柔軟性が欠けるようで良くないのではないかと思う。


99/06/05(土)「感想」のメール

大学院の卒業生のGさんよりメール。昨日のインターネットショッピングのことを読んだが、なんだかめんどくさそうだとの感想を寄せてくれた。今回の買い物はソフトウエアで、しかもフロッピーやCD-ROMなどのモノとして形をもたない商品(ダウンロードして使うソフトウエア)であるために、なんだかワケが分からないという印象を与えたようだ。

インターネットショッピングは実際にはファクスなどによる通信販売と同じで、むしろ、もっとカンタンかもしれない。わたしがインターネットショッピングに保守的なのはつぎのような理由だろうと思う。一つは、ちょうどクレジットカードが普及するころに言われたことであるが、「自制心」をなくしてついつい買い物をしてしまったり、余計なものを買ってしまったりということになりそうだ、という心配。もう一つは、カード番号を送るのがどうも気が進まないということである。セキュリティの点は、きちんと暗号化してあるサイトでは、実際には大丈夫だとは思うのであるが。カード番号の盗用被害の可能性がインターネットだから高いということはないだろう。この点は「信用のある」Web商店で、カード番号を登録しておく方式をとっている所もある。まあしばらくは注文のみインターネットで、支払いは銀行振り込みというスタイルで行こうと思う。(更新してから気づいたのだが、カード会社が介在している方が「安全」かもしれない。)

昨晩、講義の進行状況を更新。「板書」の問題があるのでもうすこし詳しいノートにするべきか。B教授は「授業中はノートをとらずに、ハナシをきいているように」という方針で講義されている、とうかがったことがある。ノートはホームページからダウンロードできるようになっているとのことだ。たしかにプレゼンテーション式の講義では(現状のプロジェクターの関係で)部屋を暗くしなければならないので、この方法が良いのかも知れない。近い将来には講義中はノートをとる必要がないほど内容を公開するか、ハンドアウトを用意するのがよいかなあ。出席する必要がなくなる?

U大学のN教授より電話。お願いしている夏期セッションの集中講義についての教務関係の連絡依頼があった。また、大学院の秋期試験の案内。午後からコンピュータを置いている部屋の整理をした。ソフトウエアの空箱や雑誌類を廃棄。


99/06/04(金)初めてのインターネットショッピング

「自宅研修」。ゼミのJ君から実験実習レポートのデータ処理について質問のメール。たしかにJ君の指摘は意味がある。さっそく返事。身近にデジタル度の高い学生がいると全体的にデジタル度のパワーアップが望めるので、今年の学年はデジタル度が高まりそうだ。

一昨日初めてインターネットを使って買い物をした。GoType!というWorkPad/J用のキイボードの日本語版ドライバーソフトだ。キイボードはIke-Shopで買ったのだが、付属のドライバーは英語版で、WorkPad/Jでは不具合がある。日本語対応版のドライバーをVis-a-VisというWeb商店が販売していて、以前β版を使用していたのだが、期限切れでそのままオクラ入りになっていた。しかし、日本語版のドライバー単体での販売が6/10限りということを知り、やっとこさ注文した。注文後すぐに「受注」のメールが来た

もっとも、インターネットでは注文のみで、送金は銀行振り込みにした。。やはりインターネットショッピングについては私は古い。昨日は銀行に行けなかったので今日昼頃振り込んだところ、夕方にはメールで、ダウンロードできます、との返事が来ていた。

さっそくダウンロード。WorkPadの「母艦」はいまのところThinPadなので、Windows用の圧縮ファイルをMacでダウンロードして、ファイルを転送してThinkPadで解凍(ああややこしい)。インターネット関係はMacをつかっているので、ついついThinkPadの設定を先延ばしにしているためだ。

もし支払いをカードにしていたら、まったくモノの移動のない買い物ということになる。WorkPadのユーティリティのような小さいソフト(圧縮ファイルで140KBくらい。3480円なり)ではこのような販売方法しか成立しないとも思う。でも日本語ドライバーはやはり標準でつけるべきだぞ(->LandWare、Ike-shop。Vis-a-vis扱いのGoType!キイボードには日本語版ドライバーが添付されている)。


99/06/03(木)「板書」・異分野交流

大学へくる車中でレポート読み。データは仮説を支持しているように見える。午前中知覚心理学。講義を始める前に、数名の学生が自治会活動のため途中で退席させてくださいとのこと。「礼儀」正しい(のだが、本来は授業にさしつかえのないように活動スケジュールを決めるべき?)。また、ある学生に講義を録音してもよいかと聞かれる。ノートがとりにくいということだろうか。資料はOHPで出しているのだが、こまかい「板書」はしていない。この点を考えるべきかと思う。現在は講義の進行状況をホームページで公開している。だいたい、授業のあとで、項目と参考文献のみであるが更新している。

ともかく断る理由はないのだが、私自身のテープを聞くと、きっと赤面するにちがいないなあ。講義中は「ない知恵を絞って一生懸命」説明しているので、気づかないことも多いのだろうなあ。立ち直れないかもしれない。懸案のWeb教科書の公開をいそぐべきか。進行状況のURLは学生に配布されている「講義要項」には記載して書いているので、とりあえずこれを来週にでも知らせることにしよう。

昨年ノートパソコンの実験授業をやっていたときに、ViaVoice(IBMとATOKの音声「認識ソフト」)で「録音」して、話した内容や説明の仕方のチェックをしようと考えたことがあるのだが、「マル」とか「ヘンカン」とか言わないでも、とりあえず音声認識で変換してくれるのであれば、このような用途に使えるかもしれない。

今日はソニック・ガイドという超音波による空間情報援助装置とその環境への適応の問題を話した。感覚知覚の領域でも心理学的援助技術が発展し確立されると良いなあとの思いで。それにしてもこの分野は心理学以外の領域の研究者の貢献も大きい。

昼休みの時間、法律、言語学、社会心理学など多士済々の面々で昼食。日常習慣的にとられている行動について各分野いろいろおもしろい話を聞くことができた。「右と左」、「のぼり、くだり」、「たて、よこ」等々。本学はいわゆる「学際」領域での教育や研究を一つの目標にかかげて設立された大学である。「異分野交流」研究はこのような談話の楽しさをなかなか超えることができない、と感じている。これは「専門」という古い観念にとらわれていて、「本気」でとりくまないということにすぎないのであろうか。それとも談話というものが最高の(崇高な、といってもよいかもしれない)エンターテインメント(よろこび)ということなのだろうか。


99/06/02(水)「ワクチン」・省エネ・顔刺激

昨日教員談話室で昼食時インターネット談義。「ワクチン」をインストールしていない方もあるが、不特定のユーザーがいる大学では危険は結構ある。「ウイルス」被害のリスクの感覚はずいぶん異なるものだと思う。個人的にはそれほどおおきな被害は受けていないが、Macで一度、Windowsでも一度だけウイルスを経験したことがある。この時は、あるセンセイのディスクから学内に広まったものだ。電算教室ではこれを契機にすべて「ワクチン」をインストールしてあるが、個人管理のパソコンに未処理のものが残されている。

国際部G教授が車を最近購入されたというハナシをされた。私は当然「環境にやさしい」Pを購入されたのかと、ひやかし半分で尋ねたのだが、Gセンセイは残念ながら価格の点とスペース的に使用目的に合わないということで断念されたようだ。車の技術のことはぜんぜんわからないのだが、最近新聞でみたヨーロッパのメーカが開発中の「燃料電池」自動車が本命なのだろうか。

夕方買い物に出た道すがら、実験についてあるアイデアが浮かぶ。被験者の課題を従来の実験とは変えることで、これまでは必要と考えられていた条件が実は不要であるということを示せそうなのだが、両条件で被験者に要求される行動が実のところどの程度異なるのだろう。

昨日M大のC君に顔刺激を作成するソフトのことで相談を受けた。要素で構成するような人工的な顔刺激であれば実験実習用に作成したプログラムも使えるが、実験の目的は自然な写真を刺激にするということなので、以前購入していたGooのモルフィングなどができる画像編集ソフトを紹介しておいた。これは今年のSさんの卒論実験にも使えそうだ。

夕方集合住宅の定期のメンテナンスで、配水管の高圧洗浄。


99/06/01(火)授業の進行状況

午後から心理学研究法。きょうは「心理検査の信頼性と妥当性」のハナシで、相関係数の説明を再度。客観的検査法の代表としてMPIを取り上げている。この心理検査をもちいた研究例をH君の卒論研究を例にして話した。このN尺度(情緒(不)安定性の尺度)とストレス性の病気や「心身症」的な病気既往症との関係をしらべたものだ。その他アイゼンク自身が行っている実験例を紹介した。来週は電算実習。

つづいて大学院の研究法であるが、今日の時間は大半復習になってしまった。これまでに話した内容の理解の確認をしたのだが、ほぼ半数の学生は理解がまったく不十分であった。かれらのヒストリーがかなり異なるのでいたしかたがないことは重々承知している。進行を考え直さねばならない。この点を類似科目を担当されているB教授に相談してみた。いろいろ対応策を考えた。

心理学研究法はいくつかの「方法論」関係の科目群に属している。これらの中から指定単位数を「選択必修」するようになっている。したがって、心理統計的な手法や因子分析を必要としないテーマのひとは他の科目を履修するように指導することも不可能ではない。しかし、必要・不必要はともかく、なんらかの意志をもって履修しようとしているのであるから、多少スピードはデコボコしても「予備知識をいっさい必要としない講義」の方針をしばらくつづけてみようと思う。実際たいした「学力差」があるわけではないのだし。

この種の講義では、講義を単に聞いているだけでなく、復習する習慣を身につけてくれないものかと思う。講義では「予備知識」は要求しないが、教えたコトガラは積み重なっていくのだから。

前回考えてみるように言っておいたカンタンな問題(相関係数をベクトル表現したばあいの、ある関係式を導出する)をやってきた学生は一名もいなかったのである。「院生」のベンガク態度としてはちょっとさびしいものがあるなあ。


99/05/31(月)講義しやすい教室

午前中登校したところ、Dell Dimension V400cが納入されていた。Dellの機械をここ数年来年度毎に1台ずつ買い増ししているが、Pentium IIの266MHzくらいからは私が使うソフトでは「体感」上ほとんど変化を感じることはない。価格は確実に低下している。今年度は、セレロン400(たぶん)、Zip、HDDは6.5GB、メモリーなんと256メガ、EtherNet、スピーカー、CRTは17インチトリニトロンなのでちょっと高めだが、これで22万。オプションがややチグハグな感じがするのは予算枠いっぱいで見積もりをとるため。それにひきかえソフトの方はあまり進歩がない。Windows98 になったせいかどうかわからないのだが、起動時になにか探しに行っている様子があり、Dellの前の機種よりも立ち上がりに時間をくう感じだ。

実験実習のグループ編成がこのところ増加して10名に達することがあって、実験を半数ずつ2サイクルで終了させるため、5セットを目標にしていた。これで一段落である。

午後から実験実習。今日は2年、3年とも実験レポートのインストラクションをやった。先週各自が被験者になって行った実験データの整理、実験の背景、目的、方法を説明する。実習のような超少人数クラスでも学生によって取り組み方はかなり異なる。まったく興味をしめさない学生から非常に熱心に聞いている学生までさまざまだ。

演習室の収容人数は20名くらいのなのだが、長机が□形に並べられていて教室中央が妙にさびしい。この空白にむかって説明しているような感じがした。これは机の配置が悪いなあ。次のグループからはもう少し教室の中央に机を配置してやるべきだな。今日は、ホワイトボードのマーカーのノリが悪かったので、OHPでブランクシートに手書きしながら説明した。スクリーンの設備のない教室のため、ホワイトボードに投影した。やや見にくいが、このほうがまだマシだった。

当大学には昔ながらの黒板、ホワイトボードの教室、プレゼンテーション用教室などいろいろある。「板書」の方法では、個人的には、スクリーンのしっかり設備してある教室で、しっかりしたOHPプロジェクターが設置してある教室が使いやすいと思う。半円形のプレゼンテーション教室をつかうようになってから、教室の大きさによらず、教師と学生の距離があまり違わないようになっていることが話しやすさの重要な条件であることに気づいた。ウナギのネドコのような教室はその点失格だ。


■大学往来インデックス  ■index_hobby