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99/08/22(日)ふたたびAO入試・学費

私も「本当の」AO入試を経験したことはないので、耳に入ってくるハナシからの推測にすぎないが、制度、選抜方法に従来の入試とは異なる点がある。(以下は私の個人的な感想で本学の「公式見解」ではありません)。

多くの(私立)大学では学部に属する「入試委員会」が(入試課と協力して)入試実施と採点の責任を持ち、合格者案を教授会に提出して、キョウジュ会がこれを「審議の上承認」するという手続きがとられ、「入学許可」は学長が行うというのが一般的だと思う。

しかし、AO方式は入試についての権限をもつ組織(教授会と「独立した」)をもうけるという点が異なるのではないかと思う。また、AO入試では入試時期のみでなく、比較的長い期間を通じて「入学相談」を受け付けるというような面も従来の入試とは異なる特徴だ。

しかし、AO入試についての考え方や解釈は、各大学で相当違いがあることが予想されるので受験生や高校側は対応に追われるかもしれない。

受験生と大学側の相互理解をはかる手続きを持つという意味でAO方式は悪いものではない。(私は個人的には推薦入試はすべてAO方式を取り入れるべきだと考えている)。しかし、問題は、AO方式が推薦入試のひとつの形式になってしまうオソレもあること、また、大学が「公平であること」や「公正であること」をキチンと説明し実行できるかという点にあるように思う。

国立大学の独立法人化問題の記事の中に(東京新聞)、文部大臣の私的懇談会で「授業料はある程度市場原理にゆだねる方向も必要ではないか」というような「意見がとびだした」。いろいろ私的な意見はあるだろうが、おおやけの教育・研究機関という意味を再考してほしいものと思う。私は国立・公立の大学に学費無料の大学がないことの方が不思議だと思っているし、「文教予算」は予算比率でみると米国の半分程度にすぎないということなのでなおさらである。また、現状のように奨学金制度の貧弱な状態で学費を市場原理にまかせたら、それこそ教育の機会均等という精神を踏みにじるものになるのではないか。


99/08/21(土)TCO

今日は別のプログラムを書き書き。半分ほど完成。

IBMのホームページで、更新された福島大学の教育・研究用の電算システを見る。UNIXサーバーにWindowsNTクライエント(173台)のネットワークシステム。「管理者」の負担軽減を目標にしたシステムで、TCO(Total Cost of Ownership)のコンセプトが強調されている。クライエントの遠隔操作が強力になっているため少ない人員で維持管理が可能になり結果的に電算室のサービスの向上に寄与している、とのことだ。http://www.ibm.co.jp/pc/topics/solution/fukushima/index_hobby.html

福島大学(教育学部、行政社会学部、経済学部)学生数約4500名、情報処理センター設置パソコンおよそ170台 http://www.fukushima-u.ac.jp/ 

私はパソコン5台〜10台程度の小規模な実験室の「電算管理者」でもあるのだが、小規模なシステムではどんな方法がよいのだろうか。

iMacのI/Oドアの丸い穴はケーブルを通すためのものではないそうだ。ケーブルはどうするのかと思ったらドアの下に開口部があるのだそうです。よくみると確かにそうなっている。ケーブルを通しているとドアをあける際にケーブルを抜いてしまう「事故」につながるとのことで、Apple Techno Infoのページに。(Macお宝鑑定団 http://www.tcp-net.ad.jp/danbo/)


99/08/20(金)AO入試

はやくも受験シーズンということで朝日新聞は見開き2面で大学入試の特集記事。2000年度(私立大学)入試の特徴として、(1)AO(アドミッションズ・オフィス)方式の採用校の増加、(2)推薦入学者比率の増大が特徴で、新顔としては、(3)ネット入試を取り入れる大学がいくつかあること、が指摘されている。

AO入試は私立大学の65 校が実施する予定で急増。特に「有力校」が採用しているため今後さらに増えるだろうとの観測だ。記事では「専門の部署または委員会が、書類審査や小論文、面接などを通じて人物本位の入学者選抜を行う方式」として紹介されている。米国の一部の大学で実施されているものだが、我が国では各大学により「独自」の解釈がなされているようだ。

現在のところ代表的な形式として、(1)論文入試型(面接+長文作成で思考力や基礎学力をみる)、(2)予備面接型(入学の意志や意欲・人物評価を重視し、入学の意志の確認に重点がある)、(3)自己推薦型(志願者確保型と評されている)の三類型があるとのことだ。

記事の中で使われている「人物本位」という表現は「成績にかかわらない」ということを暗示しているように読める。本来のAOとはかなり異なったものに「変質」していく可能性も高い。しかし「人物本位」で不合格になった日には救われない気もするなあ。

新しい入試形式として、インターネットを通じた入試が実施される。松山東雲女子大(「インタラクティブ入試」)、大阪産業大学で実施される。「レポート課題」が与えられ、そのレポートをメールで提出し、数回のやりとりの後面接を行い、合否判定をする、といのがおおよその手続きである。

また、ASCII24(http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/1999/0819/topi03.html)によると、平安女学院短期大学(大阪府・高槻市)でも行なわれる。http://www.heian.ac.jp/col/

全体的に考えた場合、入試を激化させることはかならずしも大学をよくすることにはつながらない。今後、「偏差値」ではなく個人の意志と大学の内容で選択するようになれば入試改革や大学改革も成功ということになるのだと思う。

これまでの「推薦入試」があまりにも形式的すぎると感じているので推薦入試にはAO方式の特徴を取り入れることが良いのではないかと思う。入学の意志、カリキュラム内容の理解、そこで目的にそった勉強ができるか、などを相互に確認しながら、大学は志願者を、受験生は大学を選択できるようになる。

入試制度を変更するということは、それに見合ったカリキュラム改訂を併せて行う必要がある。こちらは「補習が必要になった」だとかネガティブに語られることが多いのだが、入試改革を行った大学の準備状況はどんなものなのだろうか。


99/08/19(木)エラー

今日は登校して卒論相談3名。昨夜のプログラムをなぜかフロッピーにコピーして持参し、実験室のPC(DELL)にコピーしようとしたらエラーがでる。別のPCでも同じだった。午後からはSさんが現れることになっているし、でちょっと焦る。Delphi3.1を使っているのだが、結局ソースは読めたが、関連ファイルも壊れていたのかコンパイルできない。しかたないので、カット&ペーストしながらFORMを再現してコンパイルした。

プログラム作成用に自宅ではTHINK PAD 600を使っている。もしかして機種間の互換性の問題なのかなあ、と考えて、昨年度「実験授業」で支給・借用中のノートブック(Fujitsu FMVBibloNUVII23)を自宅に運び調べることにした。重い。3.5キロはやっぱり重いでっせ(某A社賛江)。同じようにフロッピーでプログラムを移動してみたが、今度はなんなく動いた。やはりフロッピーのエラーなのだろうか。

午前中、H さんのプログラムを作る。Hさんの卒論と同じテーマの本が出たばかりで、これを貸し出し。話し合っていた実験方法による研究はまだ無いようだ。午後からSさんと、SSさん。Sさんは刺激パターンを考えてきたのだが、どうもおもわしくない。再度。

SSさんの卒論では模擬・遠隔的な面接条件が必要だ。これはマックに接続したCCDカメラで簡単にできるので、これを試した。あとは「視線」の方向などに気をつければ大丈夫だろう。

明日はY2K対応のため再度ネットワークが停止するとのことだ。


99/08/18(水)「よなべ」をしてプログラムつくって本当にだいたい完成した。8/18日づけの北日本新聞のインターネット記事を読む。TH大学・学長のコメントが「厚生省」状態になっているなあ。
99/08/17(火)善後策・PPP接続

Sさんの実験プログラムだいたいできたなどと喜んでいたら、どっこい大幅修正。

告発の行方。99年8月17日北日本新聞インターネット版によるとTH大学ではあらたに入学試験の改ざん疑惑が明るみに。成績改ざんの疑いで懲戒免職になったある職員の「告発文」が存在するようだ。しかし、TH大学学長のコメントは、学内調査では不正は明らかにならず、内部調査も打ち切りにして、「信頼回復につとめたい」というものだ。

記事によると入試はマークシート方式で行われていて、採点処理は外部の情報処理会社に依頼しているということで、搬送の時点であらかじめ一定点数がとれるように用意されていたマークシートに取り替えられたというのが「手口」のようだ。

事実関係を明らかにして(実はもう明らかになっているのではないかという気がする)きちんと対応することしか「信頼回復」はあり得ないのではないだろうか。大学は「裁判所」ではないし、まして「警察」でもない。立派に対応される姿を見たいものだと思う。

Macの設定(ppp接続のしかた)

大学のサーバーにppp接続してFTPすることができなくなって、昨日から電算室のOさんとメールをやりとりしている。結局ダイアルアップのPPP接続の場合には、

「リモートアクセス」に電話番号、登録ユーザー名などを設定。「モデム」は接続してあるモデムを指定する(iMacの場合「iMac internal 56K」)。

大学のサーバのWebサイトを見るのはプロバイダーを経由する方が「快適」です。ただしプロバイダー経由ではFTPできないようになっているので、上のようなことが必要に。

(8/18日Oさんより、大学のサーバの接続にはネームサーバーアドレスが必要な方式なので、上記2番目が推奨接続方式だというメールがあった)


99/08/16(月)成績改ざん事件

1999年 8月14日付け/北日本新聞のインターネットページにTH大学事件関連のニュースが掲載されていた。最初の事件は第一回の卒業生がでた(平成)4年度に始まる。気になるのは改ざんされた成績がほとんど非常勤講師の科目(15科目にのぼる)だったという点だ。しかし、非常勤講師の担当科目のみというのはどうも不自然な印象だ。

それに、入学者数が定員の3倍を越えていたというのは、入学者数については行政のチェックがあると聞いていたので、ちょっと信じられない数字だ。(平成)8年度には金銭を受け取った例もあるようで、この件については関係者は処分されている((平成)4年度・5年度の成績改ざん事件を含めた処分かどうか記事からははっきりしない。しかし、内部調査に対しては関与を認めていない方もあるようだ)。不正入学事件の方は記載なし。

「晴ときどき日記読み」さんが非常勤で教えにいかれているとのことだった。常勤教員は卒業・進級判定会議でもう一度成績を思い起こす機会があるが、非常勤の方は判定会議に出席されないので確認が難しいことは確かだ。でもこれはいろいろ出てきそうな気配だなあ。

Y2K対策のために今日はサーバーもつかえなかったが、夜には復旧した模様でメール・Webは見ることができるようになった。しかし、ファイルのアップロードは自宅からPPP接続でFTPしていたのだが、なぜか「ユーザとして認証されない」状態が続いている。8/17午後復旧した模様でファイル更新。

卒論テーマに関連する本がちょうど出ていた。



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