大学往来 

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99/08/29(日)

加齢眼のせいか、もっと明るい照明の必要性を感じていたので、近所の新栄電気へ電気スタンドを買いに行く。なつかしいゼットライトに決めたが、ミニクリプトン電球をつかうタイプのもので、普通の電球を使うものと比べて多少こぶりなため、こちらを購入。昔のゼットライトよりも多少スマートになって、アーム部分もしっかりしている感じだ。持ち帰り組立を始めたところ、なんとプッシュ型のマイクロスイッチのキャップ部分がポッキリと折れている。交換。

今日はひきつづき一日データの見直しと計算処理をした。だいたいめどはついたが、もう少し。トリビアルな結果になりそうでもあるが、「適合しない」ということもそれなりの結論だ。

夕食に秋刀魚を食べた。残暑はかなりのものだが、夕方などは秋の虫の声が大きくなっている。(ついでに、キムチ+干しエビ+もやし+しょっつるで焼きビーフンを作ってみたがこれがなかなかイケます。)


99/08/28(土)

まえにやった実験なのだが、最近理論化が行われるようになったものがある。理論自体は以前からあるものだが、この現象に当てはめたものはなかったということだ。比較的簡単なものなので実験データにあてはめてみているのだが、ぜんぜんダメだ。なにか間違えているのだろうか。

ASAHIパソコン(9/15号、No.250)教育欄「若手科学者と高校生のQ&Aネットワーク」の2回目の記事。都立明正高校の事例。いわば「お仕着せの」ネットワークの難しさというところだろうか。「効果」は短期的には評価できないとされている。サイト管理などインターネット環境そのものへの関心はかなり高まったようだ。


99/08/27(金)電子辞書・フリーウエア

今日は昨日買ったソニーの電子辞書のことを。こちら

英語などの辞書をひくのはけっこう手間がかかるものだから、「電子辞典」や電子ブックを利用するのが効率的でよいと思う。「中辞典」の内容と同等の「電子辞典」であれば、学習用には十分であると思う。

ソニーの「電子ブック」や CD-ROMの辞典を使う場合にはMacではフリーウエアの「書見台」が便利だ。正確には、最初はフリーウエアだったが、「書見台」の著者である吉永氏がアイドルタレントの菅野美穂チャンのファンなので、使って気に入った人は菅野美穂チャンを応援するという条件で使って良いという「菅野美穂ウエア」ということになっている。ただ私は菅野美穂というタレントを知らないので書見台を使って良いものなのだろうかと心配している。

「書見台」は前にも書いたことがあるが、日経MIXというパソコン通信があった頃に、Macのユーザーグループのフォーラムで「電子ブック」をなんとかMacで使えるようにしようという活動があって、いくつか発表されたソフトの中で決定版になったものだ。


99/08/26(木)On-Line Addiction

このところ話題が新聞に偏ってしまって、狭い世界にいる。

東京新聞「こちら特報部」では毎回見開き2面をつかって特集記事が掲載されている。今日は「遅刻・欠勤・失職・孤立・・・ネット中毒が急増」というものだった。以前は「専門職」の多かったテクノストレスがコンピュータや特にインターネットの普及で一般に広まったという。依存症は薬物(アルコール、シンナーなどの)物質依存と買い物・パチンコなどのような行為依存にわけられるそうで、ネット「中毒」は行為依存に分類されている。

インターネット依存症の「定義」は特にかかれていないが、たぶん薬物依存症でとられるような基準がとられているのだろう。ネット利用者の「約6パーセントが依存症を示し、このなかの10パーセントは「乱用」状態になっているという調査が紹介されている(米国)。ネットワークに熱中するあまり、通常の社会的な生活に破綻をきたした「症例」が紹介されている。インターネット依存症の「治療」にあたってきた墨岡孝氏(ストレス科学が専門の精神科医)は、「インターネットはそれなりに有益でもあり、じょじょに一日2時間程度までの接続に制限」していく。治療過程は「日記をつけたり、日程表を作成したり、日常生活のコントロールを指導」する。

「中毒」にかかりやすい人は「まじめで論理的に思考する人に多」いが、「このような性格の人は中毒になりやすい反面、治療もしやすい。自己制御ができるため、状況をよく説明し(社会的にまずいことになっていることを)納得すれば、大方完治する」そうです。

ネット依存症は「行為依存」と「物質依存」(高性能・新製品への極端な「物欲」)両方に関わる可能性が高いのでやっかいかも。コンピュータ汚染度との関係はどんなものだろう。何かを書くのにもパソコンがないと書けない、というような「症状」も依存症的ではあるなあ。

「中毒」するほどのものであるのなら自己制御のために利用できる可能性がある。また、自己制御という意味では、インターネットに接続するコンピュータと仕事用のコンピュータを分けることが防御策になるかもしれない。でも「日記」を書くのは「治療」上有効らしいので、エンジン界には依存症の人は少ないのかも。

Center for On-Line Addictionというホームページが紹介されているがURLはかかれていない。


99/08/25(水)デザイン・研究職

アップル社の訴訟。明らかにまねたものだと思うのだが、似て非なるものでもある。このあたりが法的に「勝てる」ものなのかどうか不安なところだ。以前、WindowsがMacに似ているという訴訟があった。開発グループに対して、MS会長氏の「もっとmacみたいにできないのか」という発言もあったと噂されている、あのケースでさえ勝てなかったのだから(正確には訴訟そのものが却下された)。むしろiMacデザインそのものをライセンス化するとよいのかもしれないなどと思う。DOS/Vショップに電源・CRT付きのあのケースが並んでいたら衝動買いしそうだなあ。ソフトのライセンスというのがあるのだから筐体デザインも。ついでにWindowsのデザインもMacと同じに。それじゃあMacだ?

東京新聞に「渡り歩く頭脳」の記事(理化学研究所・前田雄一郎氏へのインタビュー記事。木村昭彦記者)。大学は教育と研究が仕事とされてきたが、専門の研究職と教育の分離の兆候のようにも感ずる。日本の大学については、現在の大学の研究室は「たこつぼ化して、、他のグループとの接触も少ない、、人手の足りない分、大学院生を戦力として」いる。しかし、「大学院生は教育の対象であり、戦力ではない。きちんと独り立ちできるまで育て上げるシステムを確立することが必要だ」と述べておられる。

最近は日本の研究設備も整っている分野もでてきているが、このような恵まれた環境にいる若い研究者が海外に出て行かなくなっている傾向にあることを指摘され、基礎研究の分野で欧米と競争するためには「若い研究者は言語を含めて、欧米文化になじむこと」が大切であると述べておられる。

「独創的な研究も、やはり積み重ねのなかから生まれる」。積み重ねや独創性は身分の安定ということとは無関係だということを言われたかったのだろうか。


99/08/24(火)Pascal Write・マレーシアの大学・説明

昨日Pascal Write Ver.3.0というMac用ワープロソフトをC-YOU柏店で買った。6500円。長文では試していないのでどんなことが起こるか分からないが、いまのところ、動作が軽く、使いかってはかなり良い。「マルチ・リンガル」対応でスペルチェックの辞書も各種揃っている。「文書整形」でテキストファイルの改行コードの変換などできて便利。

松戸にあるパスカルというショップが発売元になっている。この店は「昔は」池袋にあったのだが(はっきり覚えていないのだが同じ名前だった?)、もう10年以上も前に松戸に引っ越してきた、と聞いている。あのころはMacのシェアがかなり伸びはじめた頃で、Mac用のプリンターが少なく、独自にドライバーを開発して販売していたりと、おもしろい店だった。しかし、松戸店には、それほど遠くないのに一度も行ったことがない。今度一度行ってみよっと。

J-Font Manager Update 1.0というのをiMacにかける。最初のアラートで8.6より古いシステムがあります、、が出た。おかしいなあ8.6.1にアップデートしているのに。そのまま続行、一応無事のようだ。

アスキー24 [8月23日] に「田中維佳のマレーシア報告:サイバージャヤ内の一大教育施設、マルチメディア大学訪問」の記事があった。http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/1999/0823/topi08.html

「マレーシア政府が推進する国家プロジェクトの“サイバージャヤ”(“ジャヤ”はマレー語で栄光や成功という意味)」が最近完成したそうだ。3名の日本人の教授が参加されており、高橋謙三教授(専門はデジタル通信事業でNTT研究所から派遣)遠隔教育のプロジェクトを推進中ということだ。マレーシアの国立大学は「マレー人を優先的に入学させる」「ブミトラ政策」がとられ、授業はマレー語で行われる。しかし、この新しい大学は私立大学で、情報科学・工学関係の学部のためか、授業は英語で行われ、海外留学生を積極的に受け入れているということだ(日本人学生は現在ゼロ)。コトバの問題は難しい。日本でも「独立行政法人化」されたエリート大学のなかには「英語」で授業をするような大学もでてくるのだろうか。

昨日の「一貫教育」問題については、単位互換については博士課程前期・後期にさえ一貫性がないんですよーというコメントがあった。博士前期と博士後期で違う大学院に進まれた?餌子さんより。学部では、文部省の「規制緩和」によって、編入学生の大学での取得済み単位をかなり大幅に「認定」できるようになってきている。「認定」方式は各大学で異なるが、本学の場合現在は学部設置科目と同等と認められる科目に限って「認定」している。大学院の方では大学間の「提携」の話題などよく聞くのでもっと進んでいるのかと思っていた。

北日本新聞のインターネットページ8/24でTH大学の不正入試関係の記事。「(平成)9年度以前の答案、すべて処分/TH大不正入試/200点近く水増し TH大学(T市)は二十三日、不正入試問題などについて、文部省に事情を説明」

文部省側は、「全体として調査が足りないという印象だ」と述べ、「処分などについては最終的な調査結果を受けて判断する」とのことだが、2時間半もかけても説明不足というのはよほど込み入った事情があるのだろう。

今日は卒論の相談ふたり。Sさんは刺激もだいたい完成で、実験準備はかなり整ってきた。Hさんのほうはよいアイデアがなく煮詰まっている。

今日は事務方は新本部棟への引っ越し作業。私の部屋の前の廊下は床材の張り替え作業。


99/08/23(月)「一貫教育」・POD方式

青山学、DelphiでWindowsゲームをつくろう!、ピアソン・エデュケーション1999を買う。実験心理学でつかうプログラムは素朴なビデオゲームに類似していて、画像や音声の処理例の多いこの種の本が役に立つ。いま作っているプログラムも非常に簡単なゲームということもできる。

今日の大学関係の記事は、「大学院単位・先取り履修(朝日)」。「大学の学部と大学院の一貫教育の必要性が高まる中」早稲田大学理工学部・教育学部の4年生が理工研究科の科目を履修し、大学院進学後に院の単位として認定するという制度を今年度からスタートさせたという記事だ。「学部4年生は、卒業研究が主体になり、講義の負担が軽い」ということでこの制度を利用すれば、博士後期課程に進学する場合には修士課程を一年で終わることも可能とのことだ(修士課程に進学した場合にはやはり2年間在籍が必要のようだ)。工学部(一学年およそ1700人)では半数ほどが大学院に進学している。現在理工学部の約300名、教育学部の9名が登録しているという。

学部のカリキュラムが実質的に終了していると(大学も認めている)のであればむしろ「飛び級」で進学できるようにする方がスッキリするのではないだろうか。また、他大学の学生はこの制度を利用できるのだろうか。

もしも「大学の学部と大学院の一貫教育の必要性が高ま」っているのは早稲田大学のみなのだろうか。「一貫教育」が、教育や研究という観点から一般的に妥当なものであれば、大学全体でこのようなシステムを考えていくべきではないかと思う。院生の「青田刈り」の一種だろうか。大学院入試をオープンにという動きに反しているとも言える。修士課程にはやはり2年間在籍しなければいけないという点が難アリだ。むしろ、実質3年間で終わっている大学に4年間在籍しなければいけない、というところに問題があるのかもしれない。

東京新聞(夕刊)には米国ではPOD(プリント・オン・デマンド)方式の書籍販売が現れたという記事があった(21世紀を暮らす、浜田和幸氏)。ファーストブック社など数社あるとのことだ。「世界最大の書籍取り次ぎ店であるイングラム社も、、実験的にこのPDO方式で書籍販売を始めた」。「読みたい本をコンビニで注文すれば、その場で印刷、製本してもらえる。」高速印刷機で毎分800ページ!。発行部数の少ない書籍、特に学術関係図書には朗報だ。

一期生のN君の結婚の御祝いパーティの案内のメールがあった。



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