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99/10/31 (日)心理学関係の資格統合?

東京新聞(10/30日・夕刊)に「心理学資格統合へ」という記事があった。主見出しは

心理学資格統合へ」、副見出しは、「精神保健福祉士、臨床心理士・・計17資格」「31学会が合同会議・取得条件など透明化」というものだ

記事の内容は、

資格問題で過去にもめたいきさつのある「学会意見の不一致」は今回の「連合」で解決できるだろうか。心理学の有用な領域はいわゆる「カウンセラー」の領域のみでなく、特殊教育、知覚的リハビリ、産業における応用分野など多岐にわたり、高度に専門的な知識が要求される領域が存在している。

「資格」は社会的に有用なものでなければ存続することはできない。社会のどこで・どのような「仕事」をするのかということが明らかでなければならないだろう。「心理学」がきちんと社会のなかに位置を占めることが出来るように、福祉関係や教育関係、司法・矯正関係、医療関係、産業関係など関連する他の領域との関わりを考え、広く検討してほしいと思う。必要なら関連領域間の資格統合(あるいは「有資格者」チーム構成の規定)を提案することが現実的な問題解決には重要ではないだろうか。

ともかくも記事の見出にある「透明化」、公平・公正な制度を望みたい。

(以上は私の個人的な意見・感想で、大学の公式見解ではありません。)

また、今日の朝日新聞・東京新聞には「メディアの影響」に関する記事があった。これについてはあらためて。


99/10/30(土)「買い取り査定センター」

午後から久しぶりに秋葉原へ。不要になったパソコンとデジカメを売りに行った。ソフマップの「買い取り査定センター」はふるいコンピュータなども買い取ってくれるのでときどき利用する。人気のある機種や特色のある機種は比較的リーズナブルな値段で引き取ってくれる。非常にふるい機械も数千円から数万円と原価の10%以下になるが、ともかく値のつくものもある。パーツ類や拡張カード・アクセサリー類も買い取りの対象になっている。

今日は2年ほど使ったノートパソコンを買い取ってもらった。現在でも「人気機種」であることもあり、購入時の60%くらいの値だった。デジカメのほうも同じくらい。売買した分は結局新しいパソコンやソフトの資金にまわることが多いと思われるので、これはなかなかうまい商売だと思う。ソフトウエアの売買は法的に問題があるようだが、再販売での利益が守られるようにして再考したらよいのではないかと思う。

秋葉原は不況はどこのくにのはなしかと思うくらい混んでいた。家電を主にあつかっていた店の多くはいまはパソコンやケイタイ電話・ゲーム類の店舗に変貌していて、時代の変化を感ずる。いわゆるデジタル家電・パソコン・組立パソコンの店舗は数を増している。家電大型店は吸収合併されたり、商品をかえることで生き残ろうとしている。


99/10/29(金)アブストラクト

来年の学会の発表申し込みのアブストラクトを送る。Webサイトで申し込めるので非常に便利。確認のメッセージも直ちに得られる。ただし、受理されるかどうかは2ヶ月ほど後に連絡が来るようだ。

夜は実験プログラムの続き。卒論関係のメール一通。必要なケーブルを買ってくるようにという連絡なのだが、書いて説明するとなるとなかなかやっかいだった。こんなときは絵を送るとよいのだろうが。

業者見積もりのやりとりのメールなど。ある実験装置の増設メモリーが50万円台というちょっと信じられない価格で驚いた。


99/10/28(木)知覚の臨床心理学・資格

午前中知覚心理学。音韻知覚の最終回で幼児の音素弁別の実験を取り上げ、言語発達をごく簡単に。聴覚心理関係の「応用」分野として言語訓練関係の資格をいくつか紹介。最近はかなりの人気で難関になっているようだ。そのほか聴覚関係の話題として音楽性の周波数分析の話、騒音の問題など駆け足で話して、最後に聴覚知覚の特徴のまとめをした。伝統的な聴覚心理学の内容はかなり省略したが入門コースとしてはこれらの話題がよいと思う。来週からは痛み感覚の話題へ。こちらも痛覚の臨床心理学的な話題にするつもりである。

この分野は心理学の知識を生かすことのできる分野なのだが、現在は「資格」関係は言語治療関係と聴能・視能訓練士などに分断されている。いわゆる「心理臨床」資格は範囲が狭すぎるし、「技能」の水準が明らかではないと思う。

午後からの卒論・ゼミまでの時間に卒論相談・うちあわせ3名と3年生の実験実習の質問。4年生はやっと卒業アルバムの写真を撮影した。ややいろづいた銀杏の木のしたで。

時間までプログラムの修正。紙の上のデバッグではどう考えても動くはず。DELPHIでは「ボタン」に動作を張り付けていくので、部分部分のチェックはよくできる。しかし、実験プログラムで多くの「ボタン」が張り付けられている場合、相互の動作確認が複雑になる場合がある。今回のエラーは類似の動作をするボタンの一つに必要なプログラムが張り付けられていなかったというもので、オブジェクト型の便利さにはまったかたちのエラーだった。でもこの方がはるかに楽。「昔」使っていたFORTHのように各手続きを単独で直ちに動作確認できるともっと便利なのだが。

今日の東京新聞朝刊は大学関係の「不祥事」数件。


99/10/27(水)嵐

午後プログラム書き。どこか勘違いしているところがあり、煮詰まる。夕刻から会議。長引く。会議中低気圧の通過で風雨強く雷鳴。会議終了後大学の車で水戸駅まで送ってもらったところ、常磐線不通。帰宅は深夜になってしまった。毎度のことなのだが、ダイヤ復旧がおそいと感ずる。情報提供もいっこう改善されない。こりゃどこぞで騒ぎがおこるまでつづくのだろうかと。(10/28)


99/10/26(火)電算実習・自習室

午前中、研究法の演習問題のプリント作成。午後から電算室(K405)で電算実習。配布プリントは来週も使うが、いったん回収して出欠の代わりに。検定のやりかたの説明と例題を用意した。なにを計算しているのかを理解するために、エクセルをつかって計算過程をたどり、数表をつかって検定判断をくだす、というやり方で演習。来週はSPSSを利用する。こちらはデータ入力するとブラックボックス的に検定結果が得られるので、「演習」には不向きな面もある。

電算実習や実験実習などで使い慣れているようで大多数の学生(だいたい2年生)はエクセルを使うことができるので、パソコンの使い方などの説明は不用で助かる。電算実習の授業は全体で授業内容をそろえていて、一定の成果があがっているように感ずる。それでも習熟の度合いはさまざまではある。課題をたちまち片づけて、もっぱら教え役にまわっている学生も何人かいた。

電算関係の問題点は空き時間にパソコンがつかえない、ということだ。電算教室は大変込み合っているためだ。学生用にいつでも利用できるパソコンをそなえた自習室があればさらに良い環境になるものと思う。小規模な大学としては電算教室は充実しているのだが、この問題に対応してほしいものと思う。

いつもは、このあと、大学院の授業なのだが、今日は修論の中間発表会ということで授業なし。

4年生Iさんの卒論のパイロットデータを検討。データのソートが簡単にできるので、探索的に傾向のありそうな条件をさがすことにする。こちらもエクセルが活躍していた。


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