大学往来 

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99/11/05(金)

Delphi3.1でHP DeskJet970へUSB経由で印刷できない(ThinkPad600)。パラレル経由はケーブルがないのでまだためしていない。他のソフトでは問題ないのでDelphiの問題なのだろうか。


99/11/04(木)

午前の知覚心理学はきょうから痛覚に入る。後期のこれからの話題は従来のテキストなどではほとんどふれられない話題でもある。痛覚、味覚、嗅覚など後期に取り上げる感覚では刺激の作成や統制はなかなか難しい面があるためだろう。しかし日常生活のうえでは視覚や聴覚と同様に重要でいろいろな機能を果たしている。

 今日は痛覚の常識に反する事例を示し、痛覚への注意を喚起する。デモンストレーションとしてとりあげた事例は、台湾の道教で行われている、自己の身体を傷つけることにより信仰の深さを示そうとする「祭」のカラー写真である。身体を傷つけかなり多量の出血もあるにもかかわらず、「トランス状態」の顔にはたしかに痛みの表情はみられない。このあと痛みの二要因理論やメルザックの理論を紹介し、類似の知覚理論として「情動知覚の二要因理論」や痛みの心理学的測定法についてもやや詳しく話す予定である。

 午後からのゼミは「ゼミ見学」の日。過去6カ年分の卒論テーマの一覧表とだいたいの年間計画を書いたハンドアウトを用意しておいた。4年生のJさんが卒論実験の話をしてくれたので、見学にきた学生には様子が分かってよかったと思う。Jさんはこういうときに頼りになる。

 ゼミの選択は学生にとってはなかなか負担になっている面もあるようだ。まだはっきりとした目標をつかめないでいる学生が比較的多いと思われるので、ゼミは選択制にして複数履修できるようにするのがよいのかもしれない。(もちろん「もぐり受講」は可能だろう)。ゼミは講義ではないし、卒論のこともあるので、運営は難しいかもしれないのだが。

見学会のあと、質問にきた学生があったので少し話しをした。見学会に先立ってゼミの説明会がひらかれるのだが、最近は学生にまかせるゼミが増えていて、どうもゼミ内容というよりはパフォーマンス大会になっていて、おもしろいのだが、内容はどうもよくわからないと言う。来年からは説明ポスターでもつくるほうが良いかなあ。


99/10/03(水)

推薦入試の担当を終えて少し時間があいたので明日の知覚心理学のプレゼンテーションの修正をした。あすからは痛覚の話題に入る。

先日研究室のノートパソコンのシステムのリカバリーというのをやったついでにOFFICEも2000に入れ替えてみた。ファイルの互換性はたぶんWindows内では大丈夫だろうが、MacのOffice98との互換性が気になるところだ。文字のみのファイルは大体大丈夫のようだが、以前みた雑誌ではレイアウトが崩れることがあるらしい。

夜、レイソル柏の優勝の「報告会」が駅前でひらかれにぎやか。


99/10/02(火)

午前中は実験プログラム書き。午後からの研究法は電算実習でχ自乗検定の2回目。プリント例題をエクセルをつかって計算して、検定結果を述べる、という課題。おおむね自力で解決できるようだったが、やはり単に「やりかた」をなぞっている学生もある。パソコンを利用する場合の長所と短所をあらためて感ずる。エクセルの操作自体はよく身に付いているようだ。

つづいて大学院の研究法。こちらはt検定の基礎的な説明。研究法では「講義」ばかりではなく、「習うより、慣れろ」的な訓練も必要だ。来週は電算実習。ひきつづき行動適応学。話題は非常におもしろいのだが、さて実際の研究にむすびつけられるかどうか。最後に4年生の卒論相談1名。

昼休みに私の知らない学生だったが、ゼミの相談。たいへんしっかりと自分のやりたい目標とそのための「手続き」を述べることのできる学生だった。いまどき希有な存在?。希望にあう担当の方を何名か紹介して、これらの先生方と相談すると良いのではないかとアドバイスをした。

明日は祝日だが、最初の推薦入試があっていよいよ今年も入試シーズンに突入である。


99/11/01(月)

午前中、卒論実験用のビデオモニター類の設置と二つの実験室間にケーブル配線をした。「面接条件」を変えたばあいのコミュニケーションの評価を行うというのがTさんのテーマ。昼休みに研究室の連絡会議で、次年度の予算関係の連絡。

午後からは2年生と3年生の実験実習。実験グループがローテーションして新しいサイクルへ。2年生のカテゴリー弁別の実験はわかりやすくてよい課題だと思う。しかし、3年生のほうはやや「専門的」すぎる課題かもしれないなあと感じた。授業では心理学実験の基礎を学ぶという意味があるので、この観点からは「枯れた」テーマ(担当者としてはあまり新味のない)をやるべきか、とも思うのであるが、担当者としては新しい実験の方が面白いのである。なんとかこのバランスのよい課題を作らなければ。

実験を見ていて実験プログラムのメッセージの提示順を改良した方がよい箇所があることがわかった。これまではなかったのだが、今回実験グループのなかで一人だけだが、クリックするボタンを間違えた例があった。実験プログラムは被験者に迷う余地のないようにメッセージと選択肢を提示するようにつとめているのだが、やはり「想定外」の事態が生ずるものだ。


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