大学往来
知覚心理学の講義前に前回のプレゼンテーションファイルのハンドアウトを印刷した。学生から希望があったので、一人だけに渡すわけにもいかないため。いったん回収して出席代わりにした。今日から嗅覚・味覚の単元へ。この分野は一般的な教科書ではほとんどふれられていない分野だ。「刺激」のコントロールが難しく、心理物理学的研究や実験心理学的な研究が難しいためだろう。しかし、いろいろ面白い話題がある。「驚き・意外」情報提示後、多少体系的に整理して話す方針をとった。（実はOHPの一部が間に合わなかったという「真相」もあるのだが、あまりよく知られていない領域では良い方法だと思う。）また、この領域は心理学関係者が産業界で活躍しているので、その方面の話しもかなりした。「心理」学という言葉に欺かれて自らありがちな世界に閉じこもることはないのだよ、というメッセージである。
午後から卒論相談とゼミ。卒論相談は実験の山場は大体超えた学生が過半なのだが、数名は相当の遅れ。
先日調達したパソコン関係のアップグレード用パーツ類が届いていた。今日は時間がとれなかったので、部品類の確認のみ。
（週末は旅行に出かけるため更新は日曜日夜以降になります。）
明日の知覚心理学は嗅覚の話題。パワーポイントファイルを修正。少し前にMSオフィスを2000に切り替えた。教室は前のバージョンのオフィスのままだが、いまのところ支障はないようだ。新しいパワーポイントは「標準表示」が丁度Webページでフレームをつかったような形式になって使いやすくなった。講義でも「目次」がいつも見えるような形式でプレゼンテーションできると便利かなあと思う。つまりは、Webブラウザーでプレゼンテーションすればよいのかもしれない。こうしておけばWeb公開するときには便利かもしれない。
午前中、レポート読み、教務関係書類書き、午後からの研究法のハンドアウト作成。昼休み心理学関係のある資格についての話しが出た。期待はおおきいものの実態はどうだろう。入試では心理学を専攻されていない方も心理学専攻の受験生の面接を担当されるので、入試の度にこの資格のことが話題になる。B教授もかなり誤解されているようすだ。一度ちゃんとしたレクチャーをするべきかもしれない。
４年生でこれとはべつの資格を目指している学生がいる。こちらの対象は心理学プロパーではないのだが、はるかに実体のあるものだ。
午後から研究法。R003設置のパソコンが立ち上がらない。幸い今日はハンドアウトとOHPが主なので問題はなかったのだが、準備室のU君に原因の調査を依頼。今日からｔ検定の単元にはいったのだが、いまいち。どうもサンプリングの標本分布（標本平均値の分布）のイメージが伝わらないようだ。毎年のことだが、ランダムサンプルの平均値がどのような分布になるのかを説明するのに四苦八苦である。シミュレーションしてみると良いのだろうが、たぶん基礎科目の「統計学」で一度は説明をうけていると思うので、あまり時間を割かないでなんとか理解にこぎつけたい。来週は資料を追加して再度。
続いて大学院の研究法（Q棟電算室）。F分布。さらに行動適応学の演習。
先日の講演会においでになっていたZ先生とJ先生は変わった、いや相変わらずだと噂話を少し。昼食のとき情報教育担当のB教授と情報処理教育委員会の打ち合わせ。授業計画について今年度の担当教員からのフィードバックをもとめ、来年度のシラバスを決める作業。
先日の講演会のあとの懇親会で、A大学で情報処理教育関係の委員をされているセンパイ先生と情報教育についての話しをした。A大学（法文系）でも情報処理教育の「需要」がとみに高まり、担当教員の不足に悩まされていた。しかし、「情報リテラシー」についてごく基本的な授業構成案（シラバス）を作ったところ、学内から授業を担当してもよいと申し出られる先生を確保出来るようになった、と話されていた。
本学では情報処理教育は設立時から２年間必修であるので、担当者間での「教育内容」をそろえることが必要だったのである。情報処理教育の内容を検討し、シラバスを作るようになってからは一定の教育内容を達成することができるようになった。
昼休み後半に教室連絡会。機材保管の問題と実験室不足の問題を話し合う。午後から実験実習１と２。今週は実験の週なので、それぞれ実験。前回グループでは二つの実験室のドアを開けっ放しで見回りをしていたのだが、今週はドアを開けておくとちょっとすーすーして寒く感ずる季節になってきた。
私の故郷ではこの時期「雪おこし」といって雷がなることがあって、晩秋から冬へと季節が変わる時期である。まだ小学生だったころ、丁度体育館にいるときに聞いた「雪おこし」のことをどうゆうわけかよく覚えている。