心理学研究法(97秋セメスター) index_syllabus

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 心理測定法/心理尺度構成法について

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 MMPI実施

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 MMPI採点/尺度の説明

日本版MMPI ハンドブック(三京房)

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 (学園祭)

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 MMPI集計結果と各尺度の構成方法

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 事前情報の影響についての実験

  • J.E.Hochberg(ホッホバーグ), Perception (2nd Ed.) 1978 Prentice Hall (上村(訳)、知覚、岩波書店 1981、7章、社会的知覚とコミュニケーション、p.243-)

A.H.ハストーフ、D.J.シュナイダー、対人知覚の心理学、5章、対人知覚と対人行動。p.153-

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 統計的処理について(代表的な実験デザイン:2群の比較)

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 つづき(t検定)

  • ジョンソン・リーバート(西平ほか訳)統計の基礎 サイエンス社
  • この本は例が心理学や教育心理学のデータを例にして、実際的に必要な範囲の統計をわかりやすく必要十分な範囲で解説してあります。
  • 実際の統計計算はコンピュータでやることが多いので、
  • 遠藤健治 Excel, SAS, SPSSによる統計入門 培風館(1996)は各ソフトを利用する場合の手順がマニュアル的に書いてあります。

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(t検定の続き)

  • 統計的仮説の検定(t検定)では、
  • (1)母集団からn個のサンプルをとったときの平均値が偶然どのように分布するか(「標本平均値の(偶然)分布」)を理解しなければいけません。
  • (2)さらに、「標本平均値の差」がどのような分布(「標本平均値の差の(偶然)分布」)になるのかを確認しておきましょう。
  • (3)帰無仮説は「母集団の平均値において差のないこと」を仮定するものです。このもとで、データとして実際に得られている標本平均値程度の差が(偶然)どのくらいの確率(偶然確率)で得られるかを求めるわけですが、
  • このとき、t分布表を利用します。((4)標準化の式)
  • (5)この確率(差がないものと仮定した場合に、データとして得ている平均値の差が生ずる偶然確率が5%以下である場合には、帰無仮説が不合理であると判断する(差がないと考えるとこのような結果がえられるのは珍しいことだ。したがって、偶然以外の要因が働いたと考える)。この場合5%の棄権率(有意水準)で帰無仮説を棄却する。
  • なお、検定するデータがどのようなものであるか(独立の集団なのか、対になった(対応のある)データなのかでtの計算式がかわります。
  • また、t検定の計算式はいろいろありますが、通常は母集団の標準偏差(または分散)は等しく、未知である、という条件選択すればよい。ちょっとややこしいですが、この条件でもtの計算式は異なります)。
  • (F検定はこの母集団の分散の差についての検定です。)
  • ジョンソン・リーバート(西平ほか訳)統計の基礎 サイエンス社 (2集団の差の検定の項参照)

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t検定(続き)例題(検定の実際の計算の仕方)。

  • いまではコンピュータを利用して統計処理を行うことが多いし、エラーを防ぐ意味からもその方が望ましいのですが、それでも、一回くらいは各統計手法を実際に手で練習しておくことが大切であります。コンピュータを利用する方が良いという意味は、コンピュータであればデータのチェックが楽であるという意味です。手で計算する場合には検算に非常に多くの時間を費やす必要があるからです。
  • また、コンピュータを利用することで心理統計学の学習の仕方も変化してきています。現在では計算の労力はほとんど必要ありませんから、統計処理の意味をしっかり理解すること、あやまった解釈をしないように学習するという方向に変化してきているように思えます。
  • 今日の授業では、「帰無仮説を棄却」することの意味と、棄却できなかった場合の意味が大切です。

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