2000年度秋セメスター・知覚心理学特講・授業日程
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9/28 |
聴覚(1) 聴覚障害とその補償:補聴器の歴史
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10/5 |
聴覚(2)「音の科学」基本的な聴覚感覚のデモ
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10/12 |
聴覚(3)
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10/19 |
山田恒夫・足立隆弘「英語リスニング科学的上達法」講談社ブルーバックス(1998) 聴覚(4) 人工内耳装着における知覚・発達心理学的問題 (つづく) |
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10/26 |
校務出張のため休講 |
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11/2 |
痛み(1) 痛み感覚
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11/9 |
痛み(2) 痛みの臨床
情動の知覚(1):二要因理論
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11/16 |
味覚と嗅覚(1)日常的なかかわりと感性研究の産業的応用 センソリー・テスト(産業における味覚の研究・応用)・嗅覚(基本臭についての諸理論)
官能検査(Sensory Test)や心理測定技術は産業界で非常に応用範囲が広く、これらの技術には心理学の基本的な方法(心理物理測定法・心理検査法・イメージ調査法)が基礎になっており、心理学を生かすことのできる領域だ。
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11/23 |
(勤労感謝の日) |
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11/30 |
味覚と嗅覚(2) 基本的な性質
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12/7 |
(休講) |
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12/14 |
(休講:学会出張のため) |
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12/21 |
空腹・渇き感覚と食行動
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1/11 |
定期試験(教室変更M305) |
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1/18補講 |
触覚
触覚を利用した感覚代行の研究については、市川ほか(編)視覚障害とその代行技術 名古屋大学出版会1984、第4章知的活動の補助を参照してください。触知覚における「仮現運動」現象については同じく、第3章をごらんください。論文ではゲルダード、F.A., シェリック, C.E.、触覚の跳躍現象を探る、(日経)サイエンス、1986/9(vol.16,No.9),p.94-101.が読みやすいでしょう。 温・冷感覚
Weberの三つの器の実験 R.Schmidt (Ed.)感覚生理学 金芳堂 1980 第3章 体性内臓感覚能(温度感覚)p.102-111 |
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学園創立記念日 |
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2/1補講 |
特殊な感覚現象と意識 意識とはなんであろうか。 (1)「見えない」知覚
下条信輔「サブリミナル・マインド」中公新書 () 本田仁視「意識・無意識のサイエンス:症例と実験による心の解剖」福村出版(2000) (2)幻覚
(3)「間接的な」知覚 道具を媒介とした知覚。バイオフィードバック手続きのようないわば道具を媒介する「間接的な」知覚と新しい心身観について解説する。バイオフィードバックについては多くの書籍がありますが、R.M.スターンほかバイオフィードバックとは何か:心と身体の健康法、紀伊国屋書店、1983 (4)直感などのような感覚受容器の明確でない知覚体験について動物の知覚能力 |
「手応え」の世界:アフォーダンス理論 感覚間の相互作用:共感覚現象 |
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時間と空間
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動物心理物理学 人の感覚能力もすぐれて精緻なものであるが、人以外の動物もすぐれた感覚知覚能力をもっており、むしろ人をしのぐ能力を示すものも多い。これらの諸能力を人間のそれと比較して見よう。
人間の認知機能の源初的形態として近年動物の認知能力が調べられている。これらの研究にもふれ、人間の知覚・認知能力の特質を理解しよう。 |
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知覚と行動・知覚の発達 知覚の発達理論(分化説)・認知的な知覚論(二要因論)・知覚と文化をとりあげ、まとめとする。
文化による知覚の制約 「私」の知覚は他人の知覚と同じなのだろうか。異なる文化に育った人々の知覚様式は異なるのであろうか。この単元ではこのような疑問を巡って、
まとめとして、知覚・記号化・認識過程を、同調現象・弁別・「身分け」・「言分け」をキイワードとして再構築し、「知覚は行動のためのデッサンである」というこの講義の主題のまとめにして、人間の全体的な「生きられる環境世界」を想像してみよう。 |