心理学研究室伊田

臨光謝謝  

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 生活改善委員会 2002/7/16

研究発表風景 ICAP2002(国際応用心理学会、シンガポール)

「国際」会議では発表の「スタイル」の違いについて感ずることが多い。多くの発表者は聴衆に向かって「説得」するかのように語りかける。日本人の発表では、比較的若い世代の方は「世界標準」的(米国風?)でなかなか堂に入った発表をされる方も多い一方で、国内での発表の雰囲気のままの方もあり「世界標準」の中では謙虚過ぎる印象になる。ときどきシンプルで非常に洗練されたスライド(パワーポイント画面のこともあるしOHPのこともある)に出会うこともある。もちろん不必要な「演出」はひんしゅくものである。今回出席できた範囲では(数えたわけではないが)パワーポイントスタイルが7割、OHPが3割くらい、若い年齢層ではパワーポイントスタイルの発表が8割を超えていただろうか。

研究発表は「内容」については言うまでもないが、「言語」の問題も生ずる。「国際」会議では事実上「英語」が「公用語」でもあり「共通語」でもある。「英語」を得意としない私にとって比較的分かりやすいのはネイティブではないが「英語」に堪能な人たちの発表である。母語による条件の違いがあって問題は単純ではないが、ネイティブでない人たちにも分かりやすい「英語」が存在するように感じられる。国際会議ではネイティブの「英語」話者にこのような非ネイティブにわかりやすい英語のガイドラインを示すことができればよいのではないかと思う。このようなガイドラインはネイティブでない参加者の「英語学習」においても有益であると思われる。競争的な「国際標準」への同化傾向が優勢な状況において実現は難しいかもしれないが。

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電網恢恢?