わがはま日記

2003/5/8(木)区切りの良い時間

午前中、知覚心理学の授業。最初の単元を終了。この講義ではプロジェクターとOHPを併用している。話しながら学生の様子を見ていて気がついたのだが、学生は「板書」を書き写すことに気をとられてしまい、話しを聞いて理解した要点をメモする、という習慣をみにつけることを阻害しているのかもしれない。なにかの本で、テレビニュースの項目メニューが良いスライドの見本である、ということを読んだことがある。たしかに、授業の準備の時に、手軽に更新できるものだからついついスライドに細かいことを書いてしまいがちである。これからは要点を簡潔に示す項目見出しの吟味を十分にすることが必要だ。

卒論相談は第3グループ。前回グループでも感じたことであるが、問題意識がどうも底が浅い印象を受けた。期限をきられると苦し紛れに何かとりあえず答えておく、という傾向がでてしまうのかもしれない。このようなプレッシャーに耐えながら自分なりに考えていくことができるだろうか。

先日朝のテレビ番組で「ダンベル体操」を考案された(成功した大学教授と呼ぶことができるかもしれない)方が、ご自身の成功の秘訣を尋ねられて、「私にとっては4年間でなにかまとまった一つの仕事をする、という時間間隔がちょうど良い。オリンピックではないが、4年後に明確な目標が設定できると、それから逆算していま何をしなければならないのかがはっきりわかるので、それを計画し、準備していくのだ」という意味のことを答えられていた。この目標期間が何年が良いのかは人によってちがうかもしれない。たしかにこのようなリズムや時間管理のスキルを獲得することは自己の能力を発揮する上で大切なことなのだろうと思う。もっとも私に欠けている点である。

卒論という課題は時間設定を自分で決めることができない、という点で計画や準備が難しいものなのかもしれない。

臨光謝謝 このサイトの内容は私の個人的な意見や記録です。