倭が浜コンフィデンシャル

2003/7/25(土)オープンキャンパス・「一冊でわかる心理学」

春学期の学部の講義はすべて終わったので、授業関連のウェッブサイトの内容の見直し。特にパワーポイントをHTML文書に変換出力したものはコードの分量が異常に大きくなって、しかも「きたないコードをまきちらす」状態になるらしい、ということと、マックで見た場合にスライドのレイアウトが崩れることが気になっていた。なにか一挙に修正するソフトがないものだろうか。時間をかける余裕がなかったせいもあるのだが、今後はやはり手間をおしまずふつうのHTMLファイルでメモを提供するのがよいのかもしれない。

同窓生だったSさんから偶然20年ぶりでメールがきた。大学関係のサイトをネットサーフィン(この表現はもはやすたれてしまった)していて偶然みつけたということだった。なつかしい。

今日は大学のオープンキャンパスで進学相談の担当だった。(近い将来の)受験生から「なにか良い本は」という質問があったのだが、一冊となるとなかなか難しいが、最近岩波書店からでた「ジリアン・バトラー フリーダ・マクマナス 著 一冊でわかる心理学」は現代心理学を概観した良い本ではないかと思う。臨床の仕事をしているひとがこれだけのものを書くことができる、ということに関心した。それと対照的に代表訳者による「日本の現状をふまえたあとがき」は日本の心理学の現状がこれまで培われてきた心理学の伝統から偏りつつあることを、むしろいっそう明白にしているように思える。また、また訳者らによる参考文献リストが追加されている。しかし、訳者の表現にままに「独断と偏見」でなんら系統性なくリストアップするというのは、このような入門書では不親切jではないだろうか。また、原題はA very short introduction: Psychologyというもので「一冊でわかる」という訳よりも「帯」に書いてある「この一冊からはじめよう」というの表現が適切ではないだろうか。

臨光謝謝 このサイトの内容は私の個人的な意見や記録です。