倭が浜コンフィデンシャル

2003/7/29(火)卒論中間発表会・集中講義

月曜日は午後から卒論中間発表会。学年の人数が多くなったせいもあるが、ゼミ委員会、準備室の働きかけのおかげで発表者数はここ数年で一番多かったように思う。しかし、「中間」の段階に達している卒論はわずかだった。全体的には準備がだいぶ遅れているという印象だ。また、背景理論や先行研究を誤解している例が多かった点が気になるところだった。これからのまきかえしを期待。

この形式の中間発表会もそろそろ限界かもしれない。いろいろな意見を聞いてそれを卒論研究に生かす、というのがこの会を始めた趣旨なのだが、コメントする段階まで計画が錬られていないこと、時間的な制約から十分な質疑ができないこと等々の理由から最近ではやや形骸化しているきらいもある。今後、どのようにするのが良いのか検討するべき時期にきているのではないか。

今日は、大学院の方法論の集中講義の初日。今年は夏季セッションにまわしてもらったので、学期中は例年にくらべるとすこしばかり余裕をもつことができた。のこりの二日間は8月にはいってからという変則スケジュール。2時限目から4コマだが、午前中に心理学研究法を概観して、午後からSPSS実習2コマ、夕方からまた講義。研究法なので講義と実習・演習をくみあわせることができたので私も受講生もほどよいスケジュールだったと思う。初日は相関係数について、残り二日で(ちょっと無謀かもしれないが)因子分析の基本と電算演習を行う予定である。受講生はこの方面の専門というわけではないので論文を読むときの基礎知識としてはこれくらいでもよいのかもしれない。

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