倭が浜コンフィデンシャル

2003/11/5(水)適性検査

火曜日の研究法は前半に小テスト(といっても出席代わりの)で平均値と標準偏差の確認。ざーとみたところ通過率は60%程度だろうか。これ以上は時間をさけないので本題へはいることにした。もっとも基礎的な事項である。考えてみれば統計的な方法というのはごく控えめな推論なので日常、自分が損をする可能性のある場面ではある程度は実行していることなのではないかと思う。これを言語化すると不思議な感じがするのかもしれない。

日記サイトはテスト・ザ・ネイションの話題が多かった。これの数日前に、あまり話題にはならなかったが東京新聞に適性検査の特集記事があった。適性検査:大学生就職難でブーム:自分がどんな職業に興味があるか調べてもらう!?:「希望と違ったらどうしよう」「キーワードは自己分析」(東京新聞11月2日こちら特報部)という見出しが踊る。

各大学の就職部や入社試験などで利用されているという。記事は「適性」検査の利用実態や問題点がわかりやすくかかれている。明治大学などでは「就職予備選考試験の流れで、、年に約五千人が受験」しているのだという。日本全国ではいったい何人くらいになるのだろう。その利用の仕方もさまざまである。合否に方便につかっているのではないか、という疑惑まであるらしい。

たぶんこの種の検査は現在の成功者のプロフィールとの相関が根拠になっていて、それなりの根拠はあるのであろうが、妥当性はどの程度のものなのだろうかと心配にもなる。過信や誤解や弊害をもたらしているのではあるが、適性検査という言葉を聞くと、自らの進路について深く悩まれたことから適性検査の研究を志されたある教育心理学者の方(実際にかなり大きな進路変更をされたのであるが)を思い出す。

臨光謝謝 このサイトの内容は私の個人的な意見や記録です。