倭が浜コンフィデンシャル

2003/11/24(月)「授業評価」

カレンダーは祝日だが、午後から実験実習。欠席はなかったが、大学全体はなんとなく閑散としていた。休日法案は大学日程とはどうもなじみがわるい。都合で祝日日程を変更できるくらいなら、いっそまとめて一週間くらいの連休にまとめてしまう方がよいと思うのだが。

ちがごろ完全に「週記」になっている。年度後半のせいなのか、春セメスターと比べると、秋セメスターの方が短く感じられてあわただしい。

人間科学部でも最近になって「授業評価」の話題がでている。昨年から人間科学部でも公式に始まった。しかし、昨年は「参加」しなかった。「公式」に開始するには、その趣旨にも賛同できなかったし、また、形式的にもあまりにも素朴なものであったことがその理由であった。今年の趣旨説明はさらにさびしいもので、趣旨さえ明瞭でなかった。どのような授業を提供しようとしているのか、アンケートからどのような改善が期待できるのか、これらのごく基本的な事項について議論をしなおす必要があるのではないだろうか。特にわれわれの学部のように後発の場合には他大学の状況、他学部の状況をふまえて実施することが最低限必要だろうと思う。

丁度よい機会だったので、先延ばしにしていた春学期の非常勤先の「授業評価結果」をまとめてみた。こちらはいわゆる地方国立大学(I大学)で、教養課程の科目である。I大学の評価項目の特徴は授業の一般的な「感想・印象」にとどまらず、受講生にどの程度・またどのような勉学行動を実質的にうながしたのか、という項目が入れられていることだ。このようなアンケートからはI大学がどのような授業を良いものと考え、提供しようとしているのかという点ををうかがい知ることができるのである。実施するからには、すくなくともこの近隣のI大学と比較の対象になる水準を満たしてほしいのである。特に、この方面はまだまだ、新しい視点を入れることが可能なのだから。(個々の授業のみでなく、コース全体やカリキュラム全体を含めることも本来の趣旨からいって正しい方向だろうと思う。「黒川温泉」方式を見習うべきだろう、って意味不明?)

本学は小さな組織ではあるが、それだけに「委員会」はもうすこし本質的な議論を行い、見識をもってその趣旨を提案してほしいものである。そうでなければ学部の教育水準を組織的に維持し、高めていくことはできないのではないかと思う。いまはちょっとたそがれているが、昔の自民党は「路傍の石さへもの申す」という気風があったと聞いている。もっと意見を。

臨光謝謝 このサイトの内容は私の個人的な意見や記録です。