卒業生のI君からの手紙です。今回はI君より自由に脚色してよいという許可を得ていますので、真偽のほどは、メールで直接確かめてみてください。手紙の最後にI君のアドレスを書いておきました。以下I君からの便りです。(ida 2001/9/18)
メールが遅くなってしまいました。(現在I君が在籍している某)大学の様子です。広く浅くで深くはないですが、大学の様子が多少は伝わるでしょうか。

なにかと気にせず書けるかと思い、とりあえず大学名は伏せています。読む人が読めばどこの大学か分かるかも。分かった人はメールください。もれなく否定しますから(; ̄ー ̄A

はじめに

ここは某地方大学院で院生をしている私が、感想をまじえながら学校の様子を軽く紹介してみましょう、というコーナーである。日記っぽい。他の大学の様子ってわからないものなので、他大学や大学院に興味のある方には参考になるかも。

入院初日。k大とは?

k大に来て感じたのは「うわー。土地広々〜っ」ということ。建物の数もそんなに多くないので、よけいに広く感じた。でもこれって、常磐のキャンパスが小さかったから相対的に大きく感じただけだったんだよね。しばらくして大学に慣れてきた頃、実はそんなに広くなかったことに気づく。

k大の心理は人文と教育にある。私のいる人文の方は普通の心理(実験、社会、臨床)である。臨床の指定は今年度から取り消されている。教育の心理は教育心理や発達をしているらしい。それと教育には臨床の独立大学院(2種)というのもあるのだが、学部からは独立した社会人向けの院のようだ。

私のいる院は「人文の院」であって「心理学」の院ではない。この辺は常磐の院と似ていると思う。なので心理・歴史・語学・哲学・考古学などなど…といった人達が受験する。

今年、心理はM2が3人とM1が私ひとりであった。M2はみんな臨床である。臨床の人達は週に2日ほど水戸や千葉などの病院で実習に行っている。

人数が少ないのは院だけではない。学部のゼミも小人数である。一番多いゼミでも7人/学年くらいである。私立の場合は10人前後/学年というところが普通なので、ちょっとびっくりした。

4月某日

今日は4年生のレポート発表会。3年生の間に自分のテーマで研究・調査をして、4年生になるとすぐに発表会が催される。驚いたのは高い出席率。4年生は全員参加だし、2、3年生もけっこう参加していた。後で聞いたことには、4年生は出席必須なんだそうな。発表はフィールドワークの研究が多数あった。やまだようこ氏などが精力的に取り組まれている分野である。質的データって扱うのがいろいろ大変かも。

発表はこの他に10月の卒論中間発表、その後の卒論発表がある。ちなみに院生は司会で参加している(痛)

5月某日

社会心理系の授業中(といっても先生と二人きり)、教育の4年生がたずねてくる。なんでも目撃証言の研究を卒論でやりたいんだとか。それで文献が手に入らなくて困っている様子。文献が図書館にないことってけっこう多いんだよね。某院生なんかは筑波の図書館に潜り込んでるとか言ってたっけ(私とちゃうで)。

6月某日

社会心理系の授業中(今度はゼミ生と一緒)、教育の院生が尋ねてくる。なんでもフィールドワーク的なものに興味があるらしく、それで授業に混ざることになったらしい。こんな感じで、人文の授業では潜り込んで受講する人がけっこういる。複数のゼミを掛け持ちしている学生も多い。

7月某日。幽霊信じます?

「幽霊って本当にいるのかね〜?」季節柄本日のお題はこれだった。私は幽霊とか信じてないけど、ぜひ在って欲しいなとは思います。だって「死んだら終わりでその後なんかありませんよ」ってなことになったら、安心して死ねないじゃん。

そんなところから始まって、話しは自殺の話題に。R私大から来た院生の話では、彼のいた大学では年間10人くらいが自殺するんだそうな。また先生の話ではk大にもときどき自殺者がいるのだそうだ。てことは常磐にもいたのかな?

そうだ、学食に行こう。

k大には学食が3つある。基本的に定食が多く、値段はだいたい400円前後。とりあえず3つとも制覇してみた結果、お味は普通。先輩によれば学芸大の学食もとくに美味しくはなかったとのことなので、どこでもこんなものなのかな。でも常磐のパスタはちょっと微妙だったな(汗)どなたか学食の美味しい大学を知ってたら教えてください。試食しに行きますので。

コピーカード持ってます?

文献を複写するときコピー代というのはバカにならないものである。10枚コピったら100円、100枚コピったら1000円…。なんか逆消費税10パーな気分でけっこう凹む。そんなアナタの強い味方、院生用コピーカードであるが、k大(人文)は使用枚数が事実上の無制限である。これってちょっと嬉しいよね。ちなみに教育は1000枚までしか出来ないそうだ。1000枚刷った後は自腹である。

文献複写

欲しい論文が大学にないときは図書館で文献コピーをお願いするわけだが、大学によって手続きの仕方ってけっこう違う。学部生の頃、常磐の図書館でしてもらったことがあるのだが、あまり利用者がいないらしく、申し込み用紙は司書の人に言って出してもらい、料金は郵便局に払いに行った。k大では申しこみ用紙がトレイに入って常設されており、料金の支払いも図書館内で済ませることが出来る。



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