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ノートパソコン実験授業・日誌 ■ノートブック日誌インデックス


98/12/31(木)「年賀状」

夜ちょっと早めだがホームページのインデックスを正月用の装いにした。この日誌のインデックスのページは近所の中華料理店のお飾りを借景(99/1/5こちらに移動。下の写真)。このページのお花はやはり近所の店のもの。今回は残念ながら写真をとれなかったのだが、この地方では老舗のお寿司やさんの正月のお飾りがかなり立派。

メールを見たところ「お年玉年賀はがき」の知らせが入っていた。サイトに「年賀状」が届けられているので、それを見るためのパスワードを送付するという趣旨だった。たしかに、写真などが添えられた大きなファイルのメールが殺到するとトラブルになる可能性もあるのだろう。以前、レポート提出は、「所在のアドレス」のみ連絡する、という方式がとられていることを知ったが、「年賀状」も同じ方式だ。

S(nail)-Mailの方の年賀状は今朝やっと投函した。元旦にはちょっと届かないかもしれない。


98/12/30(水)「赤毛のアンの翻訳物語」

一昨日松本侑子氏の「作家になるパソコン術」をよんで、松本さんのホームページを見に行った。その中に「インターネット発見伝(ジャストシステム、1996)」という松本さんのインターネット関係者へのインタビューで構成された本が紹介されていた。「発見伝外伝」というコーナーでインタビューに登場する人物紹介がある。おもしろそうなので本屋に探しにいった。「発見伝」はなかったが、「赤毛のアンの翻訳物語」がみつかった。この本はパソコンとインターネットを利用した翻訳過程が詳細に書かれている(翻訳の過程といっても「翻訳ソフト」の使い方の本ではありません。ネンのため。本文中にも翻訳ソフトに触れられているが、95年当時のものは「つかえない」という結論)。

「赤毛のアン」には掛詞や引用など多いらしく、それらの由来、原典を調べる作業にパソコンとインターネットが駆使されている。この過程で、CD-ROM辞典、文学集、インターネット図書館、メール、ホームページなど、インターネットの環境を知ることができる。インターネットの抽象的な紹介でなく具体的な「術」が非常に力強く語られている。インターネットとパソコンの「威力」を感ずる。松本さんの「翻訳」が「文学的に」どのような評価を受けているのかわからないのであるが、その成果は職業的な作品として完成していく。いわば「英文学」のシロートがパソコンとインターネットでクロートに挑戦している。

随所に鈴木康之氏による「パソコン解説」が入っていて、パソコンやインターネットの「俗語」や「習慣」が説明されている。鈴木さんは松本さんのパソコン指南役である。松本さんはDOSからWindows3.1、W95を使ってこられているが、良き相談者に恵まれたと言えよう。松本さんがパソコンとインターネットを使って仕事をする過程で、実際に(パソコンハード・ソフトの)トラブルに遭遇し、それを解決していく方法が書いてあることで、実際的な良い「入門書」になっていると思う。パソコンやインターネットの入門書のほとんどは「操作の仕方」の説明であるのに対し、本書は、なにをするのかという「パソコンとインターネットの意味論」の入門書となっていておもしろい。

(おもしろく読めるマニュアルもあった。なんのためにそのような「操作法」にしたのか、というようなことが説明されているものだ。「昔の」マックのワープロでミンソフトの「ByWord」、「にばいわーど」のマニュアルは「読める」ものだった。)

松本侑子・鈴木康之「赤毛のアンの翻訳物語」集英社1998(1700円)(「翻訳の世界」に連載されたものをまとめてある)

夜自宅よりアクセス606/241


98/12/29 (火)住所録

夜、年賀状の宛名書きの入力作業。年賀状は年内に出したり、新年になっていただいた年賀状に返事のみ出したりと年によって。住所録ができているはずなのだが、毎年入力作業をやっているのはデータベース管理というものができていないため。私の住所録などは数が少なくて「データベース」というほどのものではないために、毎年同じ作業をしているのだろう。今年は「一太郎9」の住所録とThinkPad1430に付属してきた「筆プリント2」というのを使っている。どちらも住所録データベースとしては十分すぎるスペックをもっている。昨年いただいた年賀状で、名前と住所欄のみ入力する。ほとんどの方が7桁の郵便番号を記載されていた。ことしの年賀状はたまたま通りかかったところで「カラープリンター用紙」の年賀状を売っていたのでこれを買った。

昼ごろ、窓の掃除などをした。「うさぎ小屋」にもかかわらず、夕方には「ひざが笑う」感じになってきた。

夜アクセス603/232


98/12/28(月)「作家になるパソコン術」

松本侑子さんの表題の本を買った。松本さんの「美しい雲の国」(現在は集英社文庫に所収)というのが一番好きな作品だ。松本さんは硬派のフェミニストでもあるが、こちらの小説はあまり読んでいない。エッセイを集めた本は大抵読んでいる。

松本さんのデジタル度は相当なものである。それもDOSの時代からのユーザーでもあるようだ。パソコンとインターネットの非常にダイナミックなユーザーで、読んでいてうれしくなる。実際、じぶんでも理由がよくわからないのだが、笑いがこみ上げて止まらず、ちょっとこまった。全体におもしろいが、「パソコンが苦手なひととつきあう方法」という章がある。この中に、「インターネットはコンピュータとコンピュータをつなぐのではなく、コンピュータの前に座っている世界中の人と人をつなぐ。だから私はインターネットによって、見知らぬ人たちと関心分野が同じということが縁で知り合い、メールを交換するようになった。」という言葉があった。

彼女にとってはインターネットやパソコンは、生き、表現するために欠かせないものであることを知る。フリーランスの「生き方と働き方を支援してくれる」というパソコンへのスタンスに共感とあこがれ。この意味でこの本はパソコンやインターネットの単なる利用「術」の書ではない。また、パソコンやインターネットに「敵意」や「偏見」を持っているヒトにも勧めたい。

松本侑子「作家になるパソコン術」筑摩書房(にこにこブックス32)1400円(PC YOMIURI、JUST MOAIなどに掲載されたエッセイ集)

夜アクセス600/214


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