ノートパソコン実験授業・日誌 ■ノートブック日誌インデックス


99/2/28(日)「キャンパスはもうインターネット」第6回早稲田大学編

日経ネットナビ(netn@vi、4月号)「キャンパスはもうインターネット」第6回早稲田大学編

 http://www.waseda.ac.jp/

今回登場の4名の学生は、4人とも「文系」学部の学生。3名がパソコンを所有。インターネットは主にメールと学内情報「休講情報のチェックもできるようになっている。(この種の情報を確認できるようになることが果たしてススんでいるというべきなのかは一応おいておこう。)早稲田大学では「グローカル(グローバル+ローカル?単なる誤植かもしれない)ユニバーシティ構想」のもと、システム構築を推進中。図書館蔵書の貸し出し状況もネットにより確認できるようになっていてススんでいる。

早稲田はマンモス大学で3万9千人の学生。このうち1万人がパソコン授業を履修済みという状況で、デジタル度は今後が楽しみである。「情報処理入門」、「コンピュータ応用」など70クラス開講。たぶんこの記事は理工学部はのぞいた、法文系学部の情報教育環境と思われる。

これまでに取り上げた大学でも情報ネットワークについて構想がもたれて、それにそって設備面の構築がすすんでいる。早稲田大学では、創立者である大隈重信公の「人生125歳説」にちなみ早稲田大学の125周年にあたる2007年を目標に情報環境を日本一にするという計画である。あらたな大学の生命を。


今月号は(もう)4月号で「新学期」ということか、つづいて「主要38大学メールアカウント発行調査:インターネットなければ大学にあらず!?」という記事。98年度末に日経ネットナビ編集部が62大学へファックスでアンケート調査。(ファックスというところがなんともおかしい。)39大学から回答。このうち16大学(4割)の大学が新入生に対し全員メールアカウントを発行。また、17大学では申請によって発行される。メールアカウントの発行はだいたいこの一年で各大学が本格的に対応開始。(まだまにあうぞ。どこかの大学。)大学によっては「就職対策のため」3、4年生を優先しているところもある。さすがに回答している大学は対応が迅速だ。実際のメール利用状況は発行者数の半数程度が利用している状況である。

パソコン1台あたりの学生数と外部アクセス回線数についてのランキングがのせられている。

パソコン1台あたりの学生数について、

PPP回線1回線あたりの学生数では

(ちなみにどこかの大学ではパソコン1台あたりの学生数は16人程度で大健闘と言って良い。一方回線数の方は平均を大きく下回りちょっと恥ずかしい状況。)


米国大学のネットワーク事情についてもコラムがあり、ネットワーク化が進んでいる大学(America's 100 most wired colleges)100大学の情報も掲載されている。http://www.zdnet.com/yil/content/college/intro.html

米国大学のネットワーク設備の「評価項目」は以下のようなもの(メールアカウントは当然なのでカウントされない)

この面での設備は以前は西海岸の大学が先行していたが、最近では情報化の重要性を認識した東海岸の老舗大学の反撃が著しいとのことだ。



99/2/24(水)PostPet(続)

自宅では仕事以外にはコンピュータにさわらなかったツレアイがPostPetにはまってしまいインターネットに使っているマックの奪い合いになる。ツレアイの仕事の同僚とPostPet談義でもりあがっている模様だ。会社ではお互いを「○○ちゃん(ペットにつけた名前)のママ」とか呼び合ったり、ペットが食べたおやつだの汚れているだのを報告し合ったりしている様子で心配である。いつもはパソコンにしがみついている私を見る目が冷ややかそのものだったのだが。私の「仕事用の」IBMのノートがあるのだが、こちらはインターネットに接続していないので、「もう一台」購入する理由にしてしまおうかとも。しかし、二人でパソコンにしがみついている絵というのもなんだかなー。PostPetというのは実に偉大なソフトかもしれないと思う。ペットパークへの「入園料」とか、キャラクターグッズまで販売していて商売もばっちりだな。PostPetに要望。マックのソフトに犬を調教するPuppy Loveというのがあった。あれをぜひ。犬小屋のかわいいパッケージで、裏に、Teach this puppy new tricks. He'll teach you some, too. と書いてある。

今日は午後から会議。今週末は旅行に出かける。日誌の更新は日曜日夜からあらためて。


99/2/23(火)ハイテク化するカンニング・「納本制度調査会」答申

ZDNetニュース(1999年2月22日「ほとんどジェームズ・ボンド並み?ハイテク駆使したカンニング」http://www.zdnet.co.jp/news/9902/22/cheat.html)という記事があった[Jim Avila,MSNBC & ZDNet/USA]。

「、、、テストには カンニングは つきものだ。、、、Center for Academic Integrityによると,米国の大学生の70%は,テストでカンニングした経験を 認めている、、、Colton氏によると,カンニングは SAT(大学進学適性試験)から大学院の入学試験,そして建築検査士試験まで,さまざまなテストで 発生している、、、」。これらで お金もうけをしている人もあるそうだ。

背景には、きびしい試験制度があるのだろう。「GRE(卒業生成績試験)に向けて 必死に勉強するAllison Miller君は,「、、、何としても絶対に行きたいと思うプログラムに自分が入れるかどうか,それが1つのテストで決まってしまうかと思うと恐ろしい」と話す。大学院のプログラムに合格するためには,多くの場合,GREが重要な意味を持つ。、、、」

教員にとってより深刻だと思われるのは、レポートや論文もインターネットで売られていて、これで優良な成績を収める学生もでてきていることだろう。

「、、、学生がカンニングをするのはテストだけではない。同じ調査によると,大学生の84%は(レポートや)論文でも同様の行為をしている。、、、Downloadable Term Papers: What's a Professor to Do?(論文がダウンロードできる時代に教授は何をすべきか)」という論文を書いてインターネットで公開しているアイオワ州立大学のTom Rocklin教授は,「クレジットカードさえ持っていれば大学生にテストを売ってくれるというWebサイトはかなりある、、、」とのことだ。Rocklin教授はカンニング防止のためにインターネットを監視している。日本ではまだあまりこの種の話は聞かないが私が知らないだけかもしれない。

学生のレポートを読んでいると、引用部分は読んだときに印象が違うので気がつくことが多い。非常に類似したものや、他の学生のレポートをまる写しにしたものも、何回か経験した。

このような問題は試験が競争や選別の手段として考えられている限りなくならない。「勉学」についての各人のモラルの問題でもあるのだが、学生側の負担、教員側の負担の両面を考えて、それらを改善することも必要だろう。学生の勉学状況を把握していれば、不自然なレポートや論文は自ずと明らかになるだろう。また、教員側は他の教員や学生の履修状況を考慮して、レポートや宿題の出題をすべきかもしれない。もし日本の大学の履修状況で各教員がそれぞれ宿題を課した場合、学生にとってはそれこそオーバーロードになり、宿題を無視するか、「引用」したり、ダウンロードするか、ということになってしまうかもしれない。

検索サイトで「論文」などという単純なワードで検索してみるとかなりさまざまな領域のものが見つかる。ダウンロードレポート対策:レポート提出はかならずサーバーに。教員は秘密の「レポート確認サイト」にいき、提出されたレポートをインターネットで部分一致検索をかけてチェックするのだ。これで対策はばっちりナノだ?。


朝日新聞(2/23朝刊):第3社会面メディア欄:「納本制度調査会」(国立国会図書館長の諮問機関)が電子出版物の取り扱い方法を答申。国内の出版物は国会図書館に納入する「義務」がある。電子出版物に対応するようにという答申。答申では、電子出版物をゲームやビデオなどの「パッケージ系」とWebサイトのような「ネットワーク系」に分類。パッケージ系は「納本」、ゲームについては今のところ収集のみ。「ネットワーク系」は「、、、書き換えや消去が可能であるため出版物として情報を固定するのが難しい、、、当面納本の対象外として選択的に収集する、、」

どのようなサイトが選択されているのだろう。

「動的文書(行為)」の資料化の問題。ネットワーク系の情報を固定化するというのは自己矛盾のようでもあるが、やはりなんらかの方法で固定化・資料化すべきものもあるだろう。どのような方法が良いのだろうか。


99/2/22(月)iMac売場をうろつく私

午前中、転出されるPセンセイが担当されていたゼミの学生を集めて来年度からの担当者の変更について説明をして、学生の希望を聞いた。卒論のテーマについて、準備状況、担当者の希望についてかんたんなアンケートをとった。これをもとにして新しく担当される方に説明とお願いをしなければならない。Pゼミは今年は人数かなり多いが、できれば全員同じ担当者にお願いできれば良いのだが、と思う。卒論についてはまだ具体的な準備はしていないようだったので、幸い(?)新年度より新しい担当者でスタートできそうだ。新しく担当される先生に卒論について説明しなけらばならないので、この準備もしておくように、と話した。

午後から個研で購入したDell V333cのセットアップ。10BaseTのカード、モデムとスピーカは不要、マウスはロジテック、Zipドライブで申請していた(と記憶している)のだが。これはどうも年末セールの「パーソナルモデル」そのままの構成で、納入されてしまったようだ。いったいどこで間違ったのだろう。発注書を確認すること。ディスプレイは申請どおりだった。実験実習でも使用するために同じメーカのディスプレイでそろえたかったため。

談話室のFMノートは修理完了していた。先週の金曜日に戻ってきたとのこと。

水戸地区のiMac状況。水戸ではC-YOUというパソコンショップと島村楽器店が取り扱っている。島村楽器店は駅前のビルの地下にある。大学の帰り、ここで、納品状況をたずねたところ、ブルーベリーは3週間から一ヶ月、タンジェリンで1週間ほどということで、アップル社の供給不足はないという公式見解とはだいぶ異なる。この販売方式は消費者にとってはマイナスだなー。しかしなんで需要色に応じて生産しないのか不思議だ。柏のC-YOUと納期はあまりかわらない。楽器売場の中にiMacコーナーがあって最初のiMacと新iMacが5色展示されていたが、平日の午後ということか店内は閑散としていた。(こんな時に売場をうろつく私はどうかしているのだろうか。)


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