ノートパソコン実験授業・日誌 ■ノートブック日誌インデックス


1998/10/4(日)4年生SS君よりメール。先日の卒論の時間に、メールで卒論関係の諸連絡をする、というようにいったので、アドレスを連絡してくれた。すでにプロバイダーに加入していてメールアカウント取得済みであったとのこと。これで4年生8名のうち5名がメールで連絡できるようになった。
1998/10/2(金)Educational Testing Service(ETS)調査報告のニュース

「コンピュータで必ずしも「頭が良くなる」わけではない」という調査報告。

http://www.zdnet.co.jp/news/9810/01/math.html

Educational Testing Service(ETS)が米国9月30日に発表した調査報告書によれば,いわゆゆるK-9(小中学校での)教室での「丸暗記的な学習や数学ドリルにコンピュータの使用したばあい」には,必ずしも算数や数学の学習に役立つとは言えないということだ。

以下がニュース内容で、詳しい報告ではないのでいろいろ不明な点がある。(>>部分はida)

>>丸暗記的学習や数学ドリルを必要とする生徒はどのようにしてえらばれたのだろうか。

>>単に学習プログラムの出来が悪いということ?インタラクティブなゲーム形式のプログラムを使用した場合の結果はコンピュータを使わない生徒の結果よりも悪いのだろうか。つまり、ドリル形式ソフト<インタラクティブゲーム形式ソフト<コンピュータ未使用ということ?

>>ということだが、残念ならが

>>ドリル形式ソフト<コンピュータ未使用(ドリル形式の平均得点は未使用の場合の半分)。

>>難しい課題にたいしては「高レベルな認識」を刺激するプログラム使用者>未使用(4割程度高い)。このような問題をプログラムで経験しているのかいないのか、という差?プログラムそのものの効果?であるのかわからない。

>>教える側の問題

[Maria Seminerio,ZDNet/USA]

>>大学教育では、このような単純なプログラムの利用は考えにくいが、Skinner型のプログラム学習やPSI(Personal Instructional )コースはかなり複雑な概念・内容の学習に役立つようだ(プログラム次第で。「教える側」の能力にかかっているわけだが)。また、大学では、このような利用の仕方のほかに、

昨日フリーメールのことを教えた4年生の一人が早速メールアカウントを取得し、テストメールをくれた(4年Sさん)。簡単な返信をすぐにしておいた。大学で、インターネットにアクセスする時にちょっとメールのページにアクセスすればよいので、ついでに、メール確認もしてくださいね。Sさんはパソコンの知識は多い方なので、登録手続きやテストメールまで独力でこぎ着けることができたようだ。(フリーメールの説明は非常に丁寧なので、大丈夫かとは思うが、パソコン操作になれていないと、ちょっとしたことでつまづくことがある。漢字変換や、いわゆる「半角」英数字と「全角」英数字の区別など、知らないとちょっと大変だろう。このあたりの問題がいまのところは依然として存在するので、最初はデモンストレーションやガイダンスが必要かもしれない。こちらの大学でも「インターネット・デイ」をもうけて集中的にデモすると、関心をもつ学生ももっと増えるかもしれないし、サポートする側も効率がよいかもしれない。)

本ホームページの数少ない読者で、本学出身で現在はM大学のC君より、PowerPointのプレゼン中のマーキングの方法について、やりかたを教えてくれるメールがあった。


98/10/1(木)メールサービス・パワーポイントにCD-ROM再生オブジェクトを張り付ける・教員同士の連絡

ゼミ・卒論の時間に「実験授業」のために無料のmailサービス(http://www.goo.ne.jp)を利用するように勧める。最初の1名で登録のやり方を実行してあとは学生自身に登録をまかせてみた。ゼミは4名であるので、全員すぐに登録し、メールアカウントを取得。テストメールなど出してみる。マックとウインドウズ98からアクセスしたが、どういうわけかウインドウズの機械をつかってアクセスした学生がうまく登録できなかった。マックから登録した学生も、大学で通常使用している漢字変換ソフト(ウインドウズのIM97)とキイ操作が異なるので困っていた。漢字変換のやり方のような基本的なところでまだまだ問題があるようだ(ウィンドウズで教えられた学生は当然マックでも同じやりかたでできると考えているようだ。まして、漢字変換ソフトがいろいろあることなど、不思議に思うのは当然だろう)。

4年生の方は8名のうち、昨日S君1名登録。メールアカウントをすでにもっている学生は3名で、やっと半数がメールアカウント取得となった。秋セメは卒論はゼミの前の時間に変更。卒業研究の細かな連絡はメールを通じて行うことにする。

gooのフリーメールサービスのまとめ

 

学内の委員会関係の連絡もメールが便利なので、関係する方に問いあわせている。

PowerPoint97マルチメディア教材

知覚心理学のプレゼンテーション資料を準備した。聴覚の錯覚などが収録されているCD-ROMがある。これをスライドページにはりつけて、説明を加えて、CD-ROMのアイコンをクリックするとデモ用刺激が再生される、考えるだけでスマートな教材ではないか。PowrPoint97のスライドページに音楽CD-ROM再生のオブジェクト(トラック、スタート時間、終了時間を指定できる)を張り付けようとしてちょっとこまった。アウトライン表示の画面ではオブジェクトを張り付けることができず、スライドをフルに表示して編集する画面で張り付けるようになっているようだ。このあたりの不整合なところがMS系のソフトの使いにくさなのだろう。できるようにはなっているのだが、ユーザ側のとる行動の「生態」が考慮されていない。たとえば、Mac系だと、たぶんアウトライン表示画面でもオブジェクトの張り付けができるように設計するのではないだろうか?Mac版のPowerPointではどうなっているか調べてみよう。(後で調べたところウインドウズ版と同じインターフェースだった。(^^;))

情報処理教育の教育体制の問題

秋セメスター開始直前に、情報処理担当の非常勤の先生が都合により急に出校できなくなり、教務委員会は対応に追われていた。この話題で、B教授は情報処理授業が必修であるため、非常勤講師の割合がどうしても高くなる。毎年担当者の調整が大変であること、この例のようなこともある。また、新しい学部もできると現状の電算教室設備では教室数が不足するのは確実だ。さいわい、最近のパソコンは基本的な使用は簡単になっているので、1年間のみ必修でもいいのではないか、と話しておられた。たしかに、2年間の情報処理教育の必修というのは見直すべきときかもしれない。新カリキュラム計画時の計画どおり、2年目以降は、各学科・専攻の「実習」のなかに吸収するようにするというプランを実行すべきか?。私見では、計画どおり必修はたしかに1年間でもよいが、一般的な情報処理についての科目がないというのは全学的に見た場合に本学の専門的技術力の低下が問題となるので、2年目以降に選択科目として本来の「上級クラス」をいくつか開講し、希望者に対して「MSソフト技術者認定」程度の基準まで教育して、認定証を獲得するなり、情報処理センターが「修了証」を発行するなり、指導するのが実際的ではないか、と考えている。


98/9/29(火)実験授業初日・授業でのパソコン利用法と現在の目標

今日の授業(学部:心理学研究法)よりパソコン用のプロジェクタのある教室へ変更して(G205->R003)「パソコン実験授業開始」(木・2限の知覚心理学特講のほうも今週より教室変更して実験授業開始予定。こちらの内容の方が、授業形式も講義ということで、プレゼンテーション移行しやすい。ゼミ3年生、4年生のメールアドレスをもっていない学生にはhttp://freemail.goo.ne.jpでメールアカウントを取得するよう勧めること。)

授業用のプレゼンテーション資料はノートパソコンでPowerPoint97を利用。比較的簡単に資料作成できる。しかし、この授業は心理統計学や実験法にかんするものなので、話の要点とナビゲーションのみPowerPointで行い、のこりはこれまでと同様にOHPをつかう。(昼休みに設備の確認をして、3時限目終了したら、問題点を確認してメモ。(資料作成はなれている私物のノートパソコンThinkPad235で作った。やはり手元にいつでもあることが重要である、と再確認)さて、「若手研究者」のようなカッコイイプレゼンテーションができるだろうか。

というわけで80分の講義終了。

R003教室のプロジェクターはちょっと輝度不足で、カーテンを閉めて部屋の証明をかなり落とさないとみにくい。しかし、きたない板書をみなくても良いのは改良点かもしれない。今回はアウトラインのみパソコンで。主要内容はOHP提示ということになった。機器の接続等はあまり問題はなかったが、接続ケーブル(RGB-VHセパレート<->DOS/V RGB)をいちいち教員談話室で貸し出しをするのは面倒。レーザーポインターを借りてくるのを忘れたこともあり、講義中にプレゼンテーション画面に書き込みできると便利だと思った(なにかユーティリティソフトがあるのかもしれない 

(-> 後で調べたところ、PowerPointプレゼンテーション中に、矢印のカーソルを「ペン」に切り替えれば、簡単なマークなどマウスの操作で可能であることがわかった。記入したマークは保存されない。「超図解PowerPoint97、エクスメディア1333円。

最近のマニュアル本はカラフルでわかりやすくなっている。ソフトウエアを購入すると以前はマニュアルが付属していたが、最近は、ごく簡単なマニュアルしかついていないことが多くなったので、このようなマニュアル本が多数発売されているのだろう。オンラインヘルプはもうちょっとなんとかならないものかと思う。98/10/1追記。)

授業のはじめに「実験授業」のことを少し説明し、インターネットの利用状況等聞いてみたが、メールアドレスをもっている学生は非常に少数(手を挙げたのは35名ほどのうちの1名)。一方パソコン所有者は結構多くいて1/3程度であった。しかし、インターネット接続しているものはほどんどいなかった。メールについてはグーのフリーメールを紹介。

実験授業については、コンピュータをつかった授業(プレゼンテーション、計算例の実行)と、インターネットを利用して授業のフォローアップ。(授業につかったプレゼンテーションをWebでみられるようにして、復習に利用できるようにしたい。また、質問など、(直接聞きにくればよいが)メールでも可能な限り回答する旨説明。授業の向上、内容の理解の向上にどの程度寄与しうるのかを、ためしたいと説明。

授業でのパソコン利用法と現在の目標

今日は初日ということ、また、教室など設備が目新しいこともあり、授業への集中も良いように感じた。R003教室は小型の階段教室になっているので、学生との「距離感」が適切で(各学生と教師との距離が座席位置によらずだいたい同じような距離になるので)話しやすく、講義しやすい教室である、と感じた。通常の箱形の教室だと、前の席と後ろの席ではかなり距離が違うので、したがって、受講態度も座席位置との間になんらかの関係が生じてしまいがちである。

講義する側としては、パソコンのプレゼン資料が基本的な流れを導いてくれるので、脱線しても戻りやすく、やりやすいと感じた。今回は秋セメの内容の紹介が主な内容だったので、肝心の授業内容についての質問等は残念ながらなかった。このような形式の授業により以前よりもなんらかの進歩が認められるかどうかは、もう少しやってみるしかない。フリーメールについては1名質問に来た。やはり友人との連絡に使いたい様子であった。まあ、身の回りの人がメール持っていないとどうしようもないわけだ。大学のインターネット環境を利用してネットワーク社会の「読み書き」やエチケットを学ぶのは、学生時代のある程度時間に余裕のある時期にやっておくべきだろう。


98/9/26(土)検索ロボット用キイワード

検索ロボット用キイワードとタイトル:すべての検索ロボットで共通なのかどうか不明だが、キーワードとして登録して欲しいものがあれば、METAタグで 以下のように記述。このようなコードのないページも検索ロボットによっては検索されるようだが。それとも、やはり、yahooなどに登録する方がよいか?

<META NAME="KEYWORD" CONTENT="キーワードを指定(例)dog, pavlov">

検索の結果として表示するための各情報のタイトル

(デフォルト) body部の先頭約300バイト。

紹介文として表示させたい場合は、 METAタグで以下のように記述

<META NAME="DESCRIPTION" CONTENT="コメント・内容">


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