ノートパソコン実験授業・日誌 ■ノートブック日誌インデックス


99/3/31(水)日誌の整理

今日で今年度は終了だ。ノートパソコンやパソコンを授業でどのように使うことができるか、ということを検討する「実験授業」の日誌をほぼ半年の間続けた。年度末なのでちょうどいいと思い、日誌の「見出し」を整理してみた。

項目は、

日誌ではだいたい一週間毎に一つのファイルにしてきた。整理する段階になると、やはり「1カード1項目」という「カード時代」の教えの重要さをあらためて思い出した。しかし、コンピュータのファイルの場合にはコピーの手間はわずかなので、各日誌の内容から項目を独立させることはカンタンだ。このようにして、「まとめの項目」毎に「見出し」をリンクすれば、資料のまとめの作業ができる。日誌にはかならず内容別の「見出し」または「分類用のことば」を添えておくようにすると後の作業が楽であると思った(あとでももちろんできるが)。あるいはいっそのこと全部を一つのファイルにしてしまうと、「データ」を一覧できて、レポートを書くときに楽かもしれない。電「紙」化された資料はいろいろ便利なものだと思う。

教務担当者からは新学期の春セメスター終了時までに「報告書」を提出するようにとの依頼なので、ある程度まとまったらWeb上で「ピアレビュー」をお願いしよう。

「ノートパソコン実験授業」の「業務」そのものは今年度で終了する予定だが、私の個人的な「実験授業」は今後も続く。日誌を「日記猿人」に公開してみようと思い立ったことで、「社会的統制」によりほぼ毎日更新することができたし、授業実践についてのWeb研究会にも巡り会うことができた。新年度からはもう少し広い話題の内容にして新たに出発したいと思う。日誌タイトルは「大学往来」に変更予定。


99/3/30(火)「キャンパスはもうインターネット」第7回関東学院大学編

日経ネットナビ(netn@vi、5月号)http://www.kanto-gakuin.ac.jp/

今回登場の4名の学生は、二人が文学部、一人が法学部、一人が工学部である。97年度にパソコン設備を一新、その際、100MBの回線容量をもつ学内LAN設備となり、かなり充実した設備である。さらに2001年には11階建ての「仮称マルチメディアタワー」が竣工予定で、さらに設備充実。

今回登場の4名の学生は新設備になってからの教育を受けた模様で、経験年数は浅いもののパソコン・インターネット環境を身近なものとして利用している様子である。4名ともパソコンを所有。3年生の二人は就職活動の情報収集に、4年生の学生は「建築士をめざしている」ということでインターネットから建築の資料を探してみたいとのことである。

各学部での授業での利用状況は

など、法文系はリテラシー+データ処理が主であると思われる。パソコン関係以外の授業での利用について知りたいところだが、これについては「Web上にテキストを載せている授業もある」とか「CAIソフトを利用した英語授業」のようにかかれていてやや散発的である印象。一般の授業での組織的なパソコン利用については(他の大学と同様に)なお模索期にあると推測される。

メールアカウントは98年4月より全学生に入学時に自動発行。インターネット使用は無料。外部からのアクセスはINS1500、46回線。アクセス時の「接続状況」を知りたいのだが、回線数については判断の基準を知らないので評価できない。

関東学院大学は学生総数およそ1万3000人で、パソコン設置台数はおよそ640台。一台あたりの学生数は20人と恵まれている。2001年には800台になることが予定されている。最近設備が一新され、学内LANが充実しているので良いWired Universityになる可能性大である。

この連載記事では私立大学が取り上げられているが、国公立大学での状況はどうなのだろう。私立大学の方が設備の点では更新しやすいのだろうか。



99/3/29(月)メールについて雑談

事務方のコンピュータでオアシスを試してみた。ただし、バージョンがかなり前のもので調べたいと思っていた文書間の交換やSGML、XML関係は分からなかった。久しぶりにB教授にあったので、さっそくWorkPadを見せびらかした。B教授はザウルスのすごいのをお持ちなのだが、あまり使わないとのことで、これくらい小さいとつかえるかなーとの感想。ただし、手書き文字認識はWorkPadはグラフティ式なのでとまどっておられた。このあたりは「本格普及」にはネックになるかもしれないと思った。たぶん店頭でちょっと書いてみて判断するだろうから、多少の慣れが必要ということがWorkPadへの抵抗になるかもしれない。使えるレベルかどうかは判断できないのだが、ザウルスなどで漢字認識を試してみると、たしかにちょっとした驚きではある。

メールアドレスの話になって、学校側の対応はなかなか追いつかないだろうから、ケイタイのメールをゼミ生にすすめようかと思うと話しておられた。諸連絡はケイタイのメールのほうがたしかに便利だ。しかし、多少込み入った連絡(レポートの内容など)ではやはりE-メールがほしいところだ。WorkPadではケイタイ用のアダプターを接続する必要があるので、ケイタイを直接接続できるSHARPのメール端末がこの用途には良いかもしれない。

パソコンで便利な機能はだんだん専用端末化されていく傾向があるので、ノートパソコンそのものは徐々に「個人情報センター」化していくのだろう。小型軽量の専用端末の動きが面白い。(ノート)パソコンとの連携を熟慮してあるかどうかが鍵だと思う。SHARPのはパソコンとの接続が熟慮されているだろうか。


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