「ホタルネットワークmito」プロジェクト

活動概要

私たちが学ぶ常磐大学は、世界第2位の規模を誇る偕楽園公園の一画に位置し、自然環境に恵まれています。 しかし残念ながら、常磐大生の大部分がそれに気付かず、大学構内や周辺には、放置され荒廃した森や湿地が広がっています。 そこで、2013年4月から松原先生とゼミ生が中心となり、身近な自然環境の魅力の再発見を目標に、その環境整備に取り組み始め、 現在では、偕楽園公園内の自然環境の再生と継続的な保全活動を目的とし、5つの環境団体が連携協力する「ホタルネットワークmito」を結成し、幅広く活動を行っています。

「常磐の森」の再生

私達が通う常磐大学は、日本三大名園の一つ、偕楽園公園内に位置し、恵まれた自然環境にあります。 そんな本学構内には、沢渡川流域に広がる約3haの「常磐の森」があり、雑木林と湿地から成るこの森は、 ザゼンソウ、ホトケドジョウ等の貴重な動植物が見られ、かつては大学付属の水生植物園としての機能も果たしていました。 しかし、管理経費の不足により20年近く放置されて密林化し、立ち入ることもままならない状態でした。 そこで私達は,すっかり荒廃したこの身近な自然を自分たちの手で再生したいと考え、この活動を始めるに至りました。

「常磐の森」の再生活動は、2013年度から始まりました。初年度は、学生2名と教員1名という、大変少ない人数でのスタートでした。 まず、森を覆っていた竹・ササ類、ツタ類などの草木の間伐整備と不法投棄物の撤去を行い、その結果、 林内の日当たりと風通しが著しく向上しました。また、様々な陰樹が復活したほか、自生するザゼンソウの数が約2倍になりました。 さらに、モウソウチクの間伐材を利用して作った竹炭の投入と汚泥の浚渫によって、小川の水質の浄化と流れの改善を行いました。

「常磐の森」ホタル再生プロジェクト

整備活動を進めていく中で、かつて「常磐の森」周辺に生息していたホタルを自分たちの手で再び甦らせようという思いが生じ、ホタル再生プロジェクトを開始しました。 整備により水環境と採光が改善した「常磐の森」の小川に、市内で採取したゲンジボタルの卵を放流したところ、翌年成虫の発生を確認することが出来ました。

さらに、再生させたホタルの自生サイクルの確立と活動の更なる推進を目指し,茨城県環境管理協会の川島省二氏の指導の下で、「ホタル再生に必要なこと」と題した3回の連続公開講座も開催いたしました。

「ホタルネットワークmito」の形成

この活動の輪を広げるため、偕楽園公園内で同種の活動を行っている「逆川こどもエコクラブ」、「英宏小中学校」、 「水戸市公園協会」、「渡里湧水群を活かす会」の4団体と連携してネットワークを構築しました。 広く地域と連携し、6カ所の荒廃地の環境保全を行うと同時に、市と県が地域の小学生のために園内で開催する環境学習会のサポートも積極的に行っています。

ネットワークでの連携した環境整備により、「常磐の森」、「英宏の泉」、「西の谷」でのホタルの自生サイクルが復活しました。 また、近隣の小学生や幼稚園児を招いて、4つのホタル再生地でホタル観賞会も開催しています。 こういったネットワークによる地域連携体制の確立のおかげで、ゼミ生だけで行っていた時期に比べて、参加者がより一層増加し、 活動範囲も大きく広がり、活動継続の可能性もより高めることが出来ました。