2匹のラバ

▲page-top
目的 対立を協力的・非暴力的に解決していく方法について理解を深める
対象 小学生(中学年)~中学生
時間 (1)10分 (2)20分
準備 (1)4人のグループごとに、「ラバの絵」([ pdf ファイル ]を参照)を1セット(6枚で1組)。
(2)6人のグループごとに、「ラバの絵」を1セット。

【すすめ方1】

生徒は4人のグループをつくります。そして各グループに「ラバの絵」([ pdf ファイル ]を参照)を1セット、よく混ぜて配ります。

各グループで、2匹のラバの絵を見ながら、どのような順番で絵を並べたら話のつじつまがあうか考え、もっとも適切と思われる順番に絵を並べ替えます。 ここでの作業の目的は、グループごとにメンバーの意見を互いによく聞き、グループとして最終的に1つのまとまった話の筋に合意することです。 それからクラス全体で、グループごとに結果を報告しあいます。

このとき、どうしてもグループで合意できなかった場合は、1つのグループから複数の話を提供することも認めてください。 各グループは、なぜそのような順番にラバの絵を並べたのか、その理由を詳しく述べるようにします。

その後、クラス全体で話し合いをします。

【すすめ方2】

生徒は、6人のグループをつくり、輪になるように椅子を並べて(あるいは直接床に)すわります。

グループのメンバー1人ひとりに1枚ずつ絵を配ります。 配られた絵を1分間見てもらいますが、この間、他の人に自分の絵を見せてはいけませんし、話をしてもいけません。 1分間たったら絵を隠し、他のメンバーに自分が見た絵について説明します。

それから、絵を見ない状態のまま、グループで絵の順番について話し合います。 合意に近づいてきたら、テーブルか床の上に絵を裏返しにしたまま、順番に置いてみます。

グループごとに納得のいく話し合いができたら、絵を表に返し、自分たちの選んだ順番についてふりかえりをします。 もし必要であれば順番を変更してもかまいません。

2匹のラバの絵の話は、対立に対して、競争や協力、非暴力的な解決がどのくらい有効かという問題を提起するものです。

「すすめ方1」は、単純ですが、協力・問題解決・交渉・合意づくり・話し合い・リスニングのスキルを養い、論理的思考や水平的思考を高めるのに非常に効果的な方法です。

「すすめ方2」は、記憶・観察・口頭説明・リスニング・話し合い・交渉・水平的思考・合意づくり・意思決定・ものの見方の共有・ふりかえりなど、さまざまな能力を伸ばし、磨いていくのに最適なアクティビティです。