マラウイプロジェクト
世界最貧国の国から
未来を変えるフェアトレード
マラウイは、アフリカ大陸南東部に位置する小国ですが、世界で最も貧しい国の一つであると言われています。
国連が定める基準によって世界に48カ国ある後発開発途上国に認定されています。


主な産業は農業で、タバコ、紅茶、コーヒー、砂糖などが主な輸出品です。輸出上最も重要な作物はタバコで、農業品目の約70%を占めています。世界的に見ても主要なタバコ産出国で、日本もマラウイからタバコを輸入しています。
しかし、タバコ依存を深めているマラウイの経済が世界の市場価格によって左右されて不安定な状態にあること、タバコ農園で働く子どもたちがニコチン被害にさらされていることなどの問題があります。
1979年に大分県で始まった一村一品運動は、近年では日本を飛び出しアジアやアフリカなどの途上国を中心に実践されています。
マラウイでは2003年にムルジ大統領が国家プロジェクトとして一村一品運動事務局を設置しました。地域の産業発展を目指して、現在では100以上の生産者グループが政府の支援を受けて活動を展開しています。


小関ゼミおよびフェアリーテイルは、茨城県水戸市で毎年9月の最終日曜日に行われる市民文化祭「水戸まちなかフェスティバル」でマラウイの生産者が手作りした商品を展示・販売することで、遠く離れた市民と市民をつなぐお手伝いをしました。
マラウイの伝統的な布地であるチテンジを使った手芸品は、ナミテテ地区のナミテテ・マザー・グループが製作したものです。
最初はハサミの使い方も玉留めの仕方も分からなかったお母さんたちが、JICAのシニアボランティアである田村美津子さんのサポートのもと技術を習得し、少しずつ収入を得られるようになっています。


また、チテンジを使って子どもたちに
コースターをつくってもらうアクティビティを行い、実際に布地にふれてもらうことで、
マラウイの人たちを身近に感じてもらいました。