たんけんシリーズ
小学生×大学生×幼稚園児
めぐる季節を感じて次の世代へバトンをつなぐ
小関が水戸市立常磐小学校からの講師依頼で実施していた「たんけんシリーズ」は、四季による環境の違いを1年を通して観察し感じとることで、身近な環境に対する理解と想像力を身につけていくプロジェクトです。
小学校1年生と、ボランティアスタッフとして常磐大学・短期大学の学生が参加しました。

はるたんけん
「はるたんけん」では、常磐大学見和キャンパスで毎年春に白い苞葉をつけるハンカチの木の観察、芝生の上に寝そべって五感を研ぎ澄まして風の音や草花の匂いを感じたり活動を行いました。


他にはキャンパス内の自然を観察して「緑の音がするもの」「太陽の匂いがするもの」を探すなど科学的認識力と想像力を高めるワークショップを行いました。
なつたんけん
夏には、「はるたんけん」のときにも観察したハンカチの木で春との違いを探しました。


また、大学の森に住む妖精「ニングル」のお話をして大学構内の森の探検に出かけたところ数名の児童が「森の中でニングルを見た」とのこと!
あきたんけん
「あきたんけん」も恒例となったハンカチの木の観察から始まりました。春→夏→秋と季節を追うごとに姿を変えるハンカチの木の様子に興味を持ち、細かく記録する姿も見られました。


夏のニングル探しの探検で、ニングルを発見したという児童たち。今回は大学生の発案で妖精の衣装を作る活動です。

秋の色とりどりの落ち葉やどんぐりを使い、それぞれの個性あるニングルの衣装を製作することができました。
ふゆたんけん
1年間の四季を辿ってきた「たんけんシリーズ」もついに最後の「ふゆたんけん」です。今回のテーマは「秋との違い」そして「春のしるし」を見つけること。


春にはたくさんの葉っぱで覆われていたハンカチの木も、秋には紅葉し、冬には全て落葉してしまっていることを見つけました。
しかし芽が出てきていることを確認し、着実に春に向かっていることを実感した様子でした。
さらに、「ふゆたんけん」では児童と常磐大学幼稚園の園児との交流も行い、大学演劇サークルによる妖精ニングルのお話の観劇、森を守る妖精ニングルになりきった命が芽生える春を願うダンスを行いました。


このダンスは、大学生が作曲した音楽に、小学生の児童が振り付けを行い、幼稚園児と一緒に踊ると言う連携プログラムです。
このたんけんシリーズでは大学生のお兄さんお姉さんにリードしてもらっていた児童たちが、今度は幼稚園児へダンスを教える立場になり、最終的には総勢180名によるダンスを行いました。


1年間の四季を追いかけてきた小学1年生が、春から小学生になる幼稚園児へ、季節がめぐるようにニングルのバトンをつなぎました。