管理栄養士の主な職場

行政職(公務員)として働きます

石田 雄飛さん

石田 雄飛
健康栄養学科 2010年度入学生
新潟県南魚沼市職員
(管理栄養士)

内閣府、厚生労働省、国立健康栄養研究所、都道府県庁、保健所、市役所、町村役場、保健センターなどで働きます。地域住民の食事や栄養状態を改善することによって人々の健康増進・疾病予防に貢献します。保健センターでは、人々の健康を食の面からサポートするために健康料理教室の開催や妊婦健診・乳幼児健診で良い栄養状態を維持できるようサポートします。

病院・医療施設で働きます

病院などの医療施設において治療チームの一員として栄養部門を担当します。病気の特徴に合わせた栄養ケア(食事の提供や病気の治癒・再発予防のための栄養サポートなど)を行います。医師、歯科医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、放射線技師、作業療法士、ソーシャルワーカー、臨床検査技師、歯科衛生士等専門の技術者でチームを作り、食事を中心に患者に最も適切な治療法、栄養ケアを検討し実施していく方式:栄養サポートチーム(NST)で活躍します。

福祉施設で働きます

老人福祉施設、児童福祉施設、保育所などで働いています。老人福祉施設では、食が細くなり低栄養状態になりがちな高齢者の栄養状態を保持・改善するために、工夫した栄養ケアを実施します。児童福祉施設では、家庭の味を経験して貰えるように献立の工夫をして子どもたちの食事管理を行います。

コントラクトフードサービスで働きます

官庁や会社本部から職員の食事サービスや栄養管理を任される「委託給食会社」で働きます。職員の健康管理の一環として、おいしくヘルシーな食事を提供します。

栄養関連教職員として働きます

小・中学校、大学・専門学校などで働いています。小・中学校では、児童生徒の発達に合わせた栄養バランスの良い給食の提供や食育の授業を行います。生きた教材である「給食」を通して、児童生徒の病気を予防し健やかな成長を促すため、調和のとれた食事のとり方などを伝える「食育」を行っています。大学、専門学校では、管理栄養士・栄養士・栄養教諭・食品衛生監視員・食品衛生管理者の養成を行っています。

その他の分野

食品関連企業、薬局・ドラッグストア、スポーツジムなどの分野で働いている先輩もいます。例えば薬局・ドラッグストアでは、商品販売のかたわら食事と健康に関する相談やサプリメントに関する情報提供などを行います。

先輩達の声

New【行政職】松田 恵里香 茨城町健康増進課 管理栄養士 2019年度卒業生

私は、茨城町健康増進課で行政栄養士として働いています。

主な業務内容は、あらゆるライフステージにおける食育推進、妊娠期における栄養講話、離乳食教室や幼児健診での栄養相談、特定保健指導、健康レシピの情報発信、生活習慣病予防教室等の企画・運営、食生活改善推進員の育成等を行っています。

行政栄養士の業務は、乳幼児から高齢者まですべてのライフステージにかかわることができます。人が生きていくうえで切っても切り離せない「栄養」という面から、微力ながら地域住民の健康づくりを支援できることにやりがいを感じています。また、事業を通して地域の方々の笑顔や温かさに触れることができ、お互いの顔が見える関係で業務を行っています。

私が行政栄養士を目指したきっかけは、前職の病院勤務の経験から、改めて一次予防が重要であると感じたからです。行政栄養士は専門的かつ幅広い知識が必要であり、また求められることは時代とともに変化していきます。そのため、日頃から学ぶ姿勢を大切にし、管理栄養士としての専門性を高めながら、日々、業務に励んでいます。

管理栄養士は幅広い分野で活躍をしています。これから管理栄養士を目指す皆さんはぜひ、大学4年間という貴重な時間を使って、いろいろなことに挑戦し、自分に合った道を見つけてほしいと願っています。


【行政職】鈴木 美保 水戸市保健所地域保健課管理栄養士 2016年度卒業生

私は、水戸市役所の行政栄養士として、市の保健所で働いています。

水戸市保健所では、健康相談、健康教室、特定保健指導、食生活改善推進員の養成、給食施設指導等の業務があります。

特定保健指導では、対象者の食事内容や日々の習慣を聞き取りながら、その人にあった目標を一緒に考え、指導しています。「目標をたてて頑張ってみたら、痩せられた。」「ちゃんと続けていて、結果が改善してきている。」などの声を聞くと、とても嬉しく思います。

市町村で働く管理栄養士の役割は健康な人を増やすこと、そして、病気にならない食習慣を伝えていくことだと私は考えています。すぐに結果は出なくても、5年、10年先の人々の健康を守ることができる仕事です。

これから、就職や国家試験などが待っていて、不安や焦りを感じることもあると思いますが、焦らず繰り返し学ぶことで、段々と結果も変わっていくと思います。先生や友達と協力しながら、勉強に集中できるのは学生の今しかありません、精一杯悔いのないよう取り組んでいってください。


【行政職】清水 友花 行方市管理栄養士 2018年度卒業生

私は、行方市に管理栄養士として就職し、現在は健康増進課の予防グループで働いています。予防グループでは、主に妊婦・乳幼児等を対象に訪問や健康診査・健康相談・健康教育等の母子保健事業、予防接種などの感染症予防、歯科保健に関すること等を行っています。その中でも私は、乳幼児健診や育児相談、離乳食教室、マタニティサロンでの栄養相談および健康教育を担当しています。

乳幼児健診や離乳食教室などで小さなお子さんと関わることが多い中、お子さんが健やかに成長している姿を見たときはとてもうれしいです。また、栄養相談を通して、お母さんたちが日頃抱えている不安や疑問が解消し、相談してよかったと言ってもらえたときはとても嬉しいですし、仕事のやりがいにもつながっています。

大学生活は、自分が本当にやりたいことは何かをじっくり考え、自分の将来を決めることのできる時期です。勉強はもちろんですが、自分の好きなことや興味のあることに積極的に取り組み、目標に向かって頑張ってください。応援しています。


【行政職】小室 花織 つくばみらい市管理栄養士 2017年度卒業生

私は、つくばみらい市に管理栄養士として就職し,現在は市立保育所で働いています。主な仕事内容は,献立作成や食材の発注・検収,配膳,調理業務,衛生管理,食育活動等です。子どもたちへの美味しく,安心・安全な給食の提供を目指して,日々取り組んでいます。保育所以外の配属先としては,学校給食センター,保健福祉センター等があります。

保育所での仕事は,給食の提供を通して,子どもたちの成長における大切な時期に関わることができ,責任があるとともにやりがいを感じています。「美味しい」という声をかけてもらうと嬉しい気持ちでいっぱいになります。この仕事について良かったと思える瞬間です。

私は、在学中、小学校での食育ボランティアや教育実習,市役所での実習を通して,管理栄養士と地域との関わりの大切さを実感し,行政栄養士に興味を持ちました。栄養教諭の免許も取得したため履修科目が多く,国家試験と公務員試験との両立は大変でしたが,先生方の親切なご指導や同じ目標を持つ仲間と励まし合い,家族の協力等に支えられて乗り越えることができました。実際働いてみると,専門知識はもちろんのことコミュニケーション能力や調理技術等も大切だと実感しています。

これから管理栄養士を目指す皆さん,好きなこと,興味を持ったことに積極的に取り組みながら管理栄養士としてやりたいことや働きたい場所を決め,強い意志をもって頑張ってください。応援しています。


【行政職】岩上 由佳 水戸市管理栄養士 2012年度卒業生

私は水戸市教育委員会の管理栄養士として、水戸市立学校給食共同調理場に勤務し、子どもたちが安全・安心でおいしい給食を通して、食についての正しい理解と望ましい食習慣を養うことができるよう、学校と連携しながら日々奮闘しています。主な業務内容は、市内の学校給食施設の巡回指導や納入業者への衛生に関する指導、食物アレルギー対応、各種研修会の運営及び開催などです。また、共同調理場は市内の小・中学生をはじめ、市民等の見学会を行っており、その際に調理場の施設説明や食育講話を行っています。

私の業務は児童・生徒との関わりは少ないですが、学校に行った際に美味しいと笑顔で給食を食べている様子を見ることで、安心・安全でおいしい給食の提供ができていると感じます。また、子どもたちの成長に携わることができていることがやりがいに繋がっています。

みなさんに伝えたいことは、学生のうちに実習での経験や栄養士として働いている先輩の声をたくさん聞き、自分がどのような場所で栄養士として働きたいか、しっかり考えておくことの大切さです。そうすることで就職活動の際に、自分の思いが相手に伝わると思います。国家試験と就職活動は大変ですが、将来自分が栄養士として輝くために頑張ってください。応援しています。


【行政職】後藤 健太郎 茨城県つくば市立筑波学校給食センター 管理栄養士 2017年度卒業生

私は、つくば市立筑波学校給食センターに勤務しています。献立作成、発注業務、食材検収や衛生管理、伝票処理といった給食センターの運営に関する業務を中心に、学校給食に係る栄養士として働いています。年に数回から十数回程、センター管内の学校に出向くこともあります。給食時に訪問して、児童・生徒達に食育指導を行っています。

私が作成した献立の料理を美味しいと言ってもらえるとやりがいに感じますが、それ以上に、センターに戻ってくる残菜量が少ない時はやりがいや達成感を感じることができます。さらに、児童・生徒が給食時に指導したことを実践しようとしていたり、気になって質問をしてくれたりすると、子どもの食習慣形成の一部に関わることができたという手応えを得ることができます。

これから国家試験を受験する皆さん、管理栄養士として働きたいと考えている皆さん、心の底から合格したいという気持ちを持って勉強して下さい。それと、普段から料理をする習慣をつけるようにしましょう。社会で活躍している管理栄養士は、現場でしっかり料理のできる人達です。頑張ってください。


【行政職】八巻 芳美 笠間市教育委員会 学務課管理栄養士 2012年度卒業生

私は現在、教育委員会学務課で管理栄養士として、市内小中学校の学校給食を担当しています。主な業務は、学校給食施設の衛生管理をはじめ、取引業者への指導、アレルギー対応、各調査物への対応などです。日々、各校の栄養教諭と連携し、安心・安全な学校給食の提供に努めています。また、管理栄養士の業務の他にも、市の職員の一員として選挙や市の行事などの業務も行っています。

配属された部署は調理や栄養指導を行うことはないので、間接的ではありますが、食材を検討したり施設を管理したりと、子どもたちの成長に確かに自分も関われていると実感しています。毎日給食を楽しみにしている子どもたちのためにも一食一食を安心・安全に提供することが私の責任であり、今の私のやりがいとなっています。「美味しく楽しい給食」を通して、子どもたちの成長と思い出づくりのお手伝いができるこの仕事に誇りをもっていきたいと思います。

これから管理栄養士を目指すみなさんに、私が尊敬する先輩からの言葉を贈ります。「置かれた場所で咲きなさい。」これから先には自分の思いと違うことがきっとたくさんあります。しかし、今置かれている場所で、今しか出来ないことに精一杯向き合ってください。そして、いつも周囲に力になってくれる人、手本となってくれる人がいることを忘れないでください。私たちが目指しているのは国が認めた食のスペシャリストです。自分のためにも、家族のためにも、そして私たちを必要としている誰かのためにも、今学んでいることをフルに活用し、一緒に管理栄養士人生を全うしましょう!


【行政職】三村 舞 つくば市役所 大穂保育園 2013年度卒業生

私は現在保育所に配属され、保育所管理栄養士として仕事をしています。普段の業務では、こどもたちへの食育や、離乳食の指導、給食・おやつの調理などを行っています。また、月に一度保育所栄養士が庁舎に集まる栄養士部会で、業務に関する意見交換や献立の作成なども行っています。

こどもたちの年齢層0~5歳で、味覚の形成や食のマナーを身につけるためにとても大切な時期に関わることになります。食事の栄養面を考えるだけでなく、食事の際に声掛けを行うことや一人ひとりの気持ちや行動の意味を読み取ることも必要です。そのためには、保育士や看護師など他職種との連携も不可欠となります。こどもたちと密に関わり合うことで、今まで苦手としていた食材を克服する姿を見たり、きれいに食べた食器を見ることができ、とても嬉しい気持ちになります。また、その気持ちをみんなで共有することができることもやりがいの一つだと思います。

私が行政栄養士になりたいと思ったきっかけは、実習での栄養指導見学の経験でした。食事と健康に関して悩みを抱えた学生時代を過ごした私にとって、様々な場面で市民の栄養指導に関わることができる行政栄養士の姿はとても魅力的でした。公務員試験と管理栄養士の試験対策を並行して行うには、しっかりとした準備・対策が必要です。具体的な目標を持つことで計画的に対策をすることができると思います。


New【病院・医療施設】今野 将太 医療法人社団善仁会 小山記念病院 診療技術部 栄養管理科 管理栄養士 2013年度卒業生

私は、小山記念病院の栄養管理科で管理栄養士として働いています。厨房業務では、組膳作業や検品業務、臨床業務では、入院・外来患者様を対象とした栄養指導や、ミールラウンドでの食事内容の調整、カンファレンスへの参加、NST(栄養サポートチーム)、委員会活動等、業務内容は様々です。当院の管理栄養士は病棟担当制であり、私は、現在循環器病棟を担当しています。心不全や心筋梗塞等の患者様が多く、呼吸苦や胸痛等症状は様々です。

その中で、日々ミールラウンドを行い、直接患者様の状態や、摂取状況を確認し、お話を伺いながら、患者様に合った食事内容の調整、栄養補給法の検討等を行っています。また、週に1回、NSTラウンドも実施しており、多職種と情報共有を行い、低栄養や褥瘡のある患者様へ関わっております。食事内容を調整した患者様や、NSTラウンドで介入した患者様の摂取が進み、元気になっていく姿を見ると、とてもやりがいを感じます。

常磐大学では、とても分かりやすい授業や実験、ゼミ活動、調理実習や試験対策等様々な事を学べ、今でも糧となっています。「管理栄養士国家試験」合格の為の試験勉強はもちろん大切ですが、その他にも、サークル活動やアルバイト、趣味の時間等の経験も、社会人になる上ではとても大切な事だと思います。それぞれの目標に向かい大学生活を有意義なものにして、目標に向かって頑張って下さい!応援しています!


【病院・医療施設】前田 真衣 土浦協同病院管理栄養士 2014年度卒業生

私は現在、土浦協同病院の管理栄養士として勤務しております。入院・外来患者様を対象とした栄養指導や、献立作成、発注、在庫管理といった給食業務、入院患者の退院支援カンファレンスへの参加など様々な業務を行っています。

特に入院患者様の栄養管理業務には、病態にあわせた栄養指導の他、食欲不振や嚥下機能の低下が見られる患者様が多くいらっしゃり、個々の状況に合わせた対応ができるように訪室することなどの業務があります。そのような患者様やその家族から「お話できて楽しかった。やれそうな気がしてきたよ。」「少しずつ食事が取れるようになってきた。」とお声をかけていただいた際、嬉しさと同時にやりがいを感じます。

私が病院で働きたいと思ったきっかけは、大学3年生の時の臨地実習です。病院での栄養管理の実際を見学させていただき、常に患者様のことを考えて寄り添う先生方の姿に強い憧れを抱きました。現在はそんな先生方に一歩でも近づけるよう日々の業務に勤しんでおります。最近では、患者様への対応に活かすことのできる知識を増やすために、学会への参加や認定資格の取得にも積極的に取り組んでいます。

管理栄養士になるためにはまず国家試験に合格することが必須となりますが、試験は通過点に過ぎません。皆さんがそれぞれ持つ目標を達成するためにも、日頃の努力は絶対に無駄にはなりません。心が折れそうになったときは先生方や友人がきっと助けてくれます。

後悔のないよう毎日の学生生活を充実したものにしてください。応援しています!


【病院・医療施設】田邊 里美 水府病院 2013年度卒業生

現在私は、水府病院に管理栄養士として勤めています。当院の栄養科では、給食管理業務の献立作成、食材発注、食数指示、配膳確認と入院患者様への栄養管理および入院・外来の栄養指導など幅広い業務を行っています。

また、病院栄養士はチーム医療にも参画しており、NST(栄養サポートチーム)においては、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、コメディカルスタッフと情報を共有し、患者様の栄養状態の改善に努めています。その他に褥瘡(じょくそう)チームの一員として回診や委員会に参加しています。褥瘡治癒には栄養が大切であるため、患者様の状態にあった食事や栄養補助食品を提供しています。

日々患者様の状態は変化するため、管理栄養士は食事の面から様々な対応が求められます。私たちが一人一人の状態にあった食事を提供することで、患者様の摂取量が徐々に増え、入院時よりも栄養状態が改善することは管理栄養士としてとてもやりがいを感じます。これからも食事の時間を楽しみにしている患者様のため満足度が高い食事提供を目指します。

管理栄養士を目指す学生時代は先生方、友人にたくさん支えていただき、目標としていた病院管理栄養士になることができました。学生生活という限られた時間の中で勉強や興味があることに力を入れ有意義な時間を過ごしてください。


【病院・医療施設】高橋 詩織 水戸済生会総合病院 2016年度卒業生

私は水戸済生会総合病院に管理栄養士として勤務しています。

仕事内容は献立作成、配膳時のチェック、栄養指導、病棟対応、NST(栄養サポートチーム)やRST(呼吸器ケアチーム)の委員会活動などです。委員会活動では医師、看護師、薬剤師とともに、チーム医療の一員としてカンファレンスや回診に参加しています。

当院は急性期病院のため、様々な病気の患者さんがいます。病棟担当制で、私は現在、外科と消化器内科を担当しています。食事も治療の一環として提供され、患者さんの状態や治療により栄養管理法も経口、経腸、静脈と様々です。それぞれの患者さんに合った栄養管理が大切だと日々実感しています。栄養指導は入院から退院後も継続して行っているため、入院中だけでなく自宅に戻ってからも患者さんのフォローができ、回復経過をみると、やりがいを感じます。

大学生活は社会人としてスタートするための大事な分岐点です。勉強はもちろん、サークル活動やバイトなど色々な経験を積んでいくと思います。楽しいことばかりではないかもしれませんが、管理栄養士資格取得を目標に、頑張ってください。応援しています。


【病院・医療施設】南 愛里咲 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター 2017年度卒業生

私は、水戸医療センターに管理栄養士として勤務しています。入院・外来患者さんを対象とした栄養食事指導(個人・集団)、献立作成、発注業務、在庫管理などの給食業務を行っています。また、管理栄養士として緩和ケアチームに参加し、カンファレンスやラウンドを行っています。

緩和ケアチームで関わる患者さんは、病気によって痛みを伴い食事が困難な方が多くいます。管理栄養士は多職種と共に患者さんの体調を考慮し、食べられそうな種類や量、食事形態など聞き取りをしていきます。ゼリーやアイスなどが食べたいという患者さんが多く見られます。患者さんの「食べる」ことをサポートし、少しでも苦痛緩和に努め、食事を楽しんでいただけるよう関わっていきたいと思います。管理栄養士は食事だけを提供するのではなく、多職種と情報を共有し、患者さんやご家族が何を望んでいるのか、どのように対応するのが良いのかを読み取れるようにしていくことが大事だと感じています。

これから国家試験を受験される皆さん、「絶対に管理栄養士になる!」と強い気持ちを常に持ち、コツコツと勉強をしていくことが大切です。時には、趣味などに時間を使って、気分転換を行い、メリハリのある生活を心掛けてください。管理栄養士合格を目指して頑張ってください。


【病院・医療施設】若園 恵里花 日本赤十字社水戸赤十字病院 2013年度卒業生

私は現在、水戸赤十字病院に管理栄養士として勤務しています。入院・外来患者を対象とした栄養指導、厨房内での調理・配膳業務、献立作成や発注、検品、在庫管理といった給食業務、調乳、入院患者の栄養管理業務など、様々な業務を行っています。

入院患者の栄養管理業務は、病棟担当制で行っています。私が担当する病棟では、抗がん剤治療や放射線治療など、化学療法を行っている方が多く、食欲不振で入院される患者様もいます。化学療法では副作用の個人差が大きく見られ、個々に合わせた対応が必要となります。初めは副作用の関係で食事が苦痛になってしまっていた患者様も、訪問し関わりを持っていく中で、食事が摂れるようになり、「食事が楽しみになったよ」「ありがとう」と言っていただいた時には、とてもやりがいを感じます。

わたしが病院で働きたいと思ったきっかけは、大学3年生の時の臨地実習でした。NSTや栄養指導の場を見学させていただき、チーム医療で多職種の方と連携を図り、患者様に関わっている姿や、親身になって患者様に接している姿が印象的でした。これからも初心を忘れず、時には患者様の心の拠り所となれるような信頼される管理栄養士を目標に働いていきたいと考えています。

国家試験は自分との戦いですが、周りにはたくさんの同じ目標を掲げた仲間や、親身になって支えてくれる先生方がいます。悩む事や心が折れてしまいそうになる事もたくさんあると思います。そんな時は友人や先生方をたくさん頼ってください。「管理栄養士になりたい!」と思った時の心を忘れずに、目標に向かって頑張ってください。応援しています!


【病院・医療施設】樋口 悠太 白鷹町立病院医療技術部門栄養科 管理栄養士 2012年度卒業生

現在私は、入院患者・外来患者・人間ドック受診者を対象とした栄養指導、献立作成や食材発注・在庫管理などの給食管理、盛り付け補助や料理の仕上がりの確認といった厨房内の作業管理を行っています。

私の勤務先は急性期病院ですが、入院患者の年齢層が非常に高く、そのほとんどが誤嚥性肺炎や食欲不振で入院してくる高齢者です。初めはなかなか食事を摂ることが出来なかった方が、徐々に食事量が増していき、自宅や施設に退院していかれる時や、ベッドサイドに伺った際に「美味しかった」「ありがとう」と言っていただいた時は、とてもやりがいを感じます。

就職してしばらくの間は、学生時代に学んだ教科書通りの栄養管理ではなかなか通用せず、仕事を続ける自信が無くなった時期もありました。そんな時に先輩の栄養士や同級生、大学の先生方にアドバイスや励ましをいただき、今も栄養士を続けることが出来ています。大学生活の1番の目標は「管理栄養士国家試験合格」だと思いますが、こういった学生時代の人との繋がりも大切だと思います。他にもサークル・アルバイトを通じて社会勉強をしたり、長期休みを利用して旅行に行き、見聞を広めたりすることも大切だと思います。ON/OFFのメリハリをつけて長いようで短い4年間を楽しんでください。


【病院・医療施設】関谷 悠 医療法人博仁会「志村大宮病院」 2014年度卒業生

医療法人博仁会「志村大宮病院」に管理栄養士として勤務しています。盛りつけ、調理、検品、調理現場での指示、電子カルテのチェックなど様々な業務に取り組んでいます。

私の所属している栄養科では、入院している患者さんだけでなく併設している介護施設やリハビリ施設に入所している方の食事も提供しています。患者さん・入居者さんの病態や咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)状態、食形態など一人ひとり内容が異なるため、食事を提供する際のチェック等ではとても大きな責任を感じます。しかし、「おいしかったよ」という言葉を聞くことや、好きな献立のとき「やった!」と笑顔が見られることに一番のやりがいを感じます。

病院で働きたいと思ったきっかけは、大学3年生の臨地実習でした。実際の栄養指導の場を見学させていただき、現場の管理栄養士の方が、食事に対して不安な患者さんに優しく接していたことが印象的でした。今はまだ調理現場での仕事が多いですが、将来はチーム医療の一員として栄養管理を行いたいと考えています。

私たちが勉強している栄養学は、大学の授業や臨地実習だけで学べるものではないと思います。売っている食品の成分表や最新の栄養学に関する情報が載っている本など、吸収できる知識は身近にあります。その一つひとつに目を向けることが国家試験の合格、そして管理栄養士として働くための知識に繋がると考えています。食事、そして栄養学は人を幸せにできる素晴らしいものであるということに誇りを持って、目標に向かって頑張ってほしいと思います。


New【福祉施設】大川 初季 コミュニティーケアセンター樅山 管理栄養士 2021年度卒業生

私は現在、介護老人保健施設「コミュニティーケアセンター樅山」に管理栄養士として勤務しています。主な業務内容は、献立作成から発注、盛り付け、食事の提供や栄養ケア・マネジメントなどです。献立作成では利用者の方に食事を楽しんで頂けるように、調理師さんと話し合いながら試行錯誤をしております。また、わたしの職場は、旬の野菜、お肉、お刺身、和菓子などは地元のJAや販売店から購入し“地産地消”をしているのも特徴です。栄養ケア・マネジメントでは、カンファレンスなどに参加して多職種との連携を図り、利用者一人ひとりの栄養状態について考え、在宅復帰へ繋がるよう努めています。

喫食時間になると利用者へ直接配膳を行い、食事の様子を見たりしてコミュニケーションを取っています。実際に、「今日の〇〇美味しいよ」、「いつもありがとう」という声を聞くことが出来ると嬉しい気持ちになります。また、毎食配膳前にわたしたち管理栄養士は確認を行います。当たり前のことですが、安心安全な食事が提供出来たときはやりがいを感じます。

国家試験勉強や実習などたくさん大変だと思います。ですが、全て就職した際に役に立つことばかりです。横を向けば一緒に頑張ってる友達、前を向けばなんでも教えて下さる先生方がいらっしゃいます。色んなことへ挑戦をして悔いのない4年間にして下さい。管理栄養士・栄養士はとても素敵な職種です。是非みなさんと働けることを楽しみにしています。頑張ってください!


【福祉施設】堺 公洋 特別養護老人ホーム日立市萬春園管理栄養士 2015年度卒業生

私は、特別養護老人ホーム「日立市萬春園」で管理栄養士として勤務しています。給食は直営にて運営しています。管理栄養士は2名体制です。そんな施設での主な仕事内容は、大きく分けて2つです。

1つ目は給食管理です。献立作成、発注、衛生管理をはじめ、調理員の勤務管理、個別対応指示などを行います。献立作成では旬の食材を取り入れるように心がけています。また、毎月給食会議を開催し、献立を評価し、安全で美味しい給食提供が出来るよう努めています。

2つ目は栄養管理です。利用者個々の栄養量や咀嚼・嚥下機能に応じた食事形態の検討を多職種で行い、栄養プランの作成などをしています。また、ミールラウンドにて、日々喫食状況を確認し、必要に応じて補助食品の使用や自助食器具の使用などを検討し、その方にあった形での栄養摂取が持続できるよう心がけています。その他、褥瘡などがある場合には、多職種と連携して栄養強化も行い、早期治療に努めています。

給食管理と栄養管理を円滑に行うことで、利用者の方が食事を楽しみ、健康を維持して日常生活を楽しまれている姿を目にすると和やかな気持ちになります。

自分の将来の姿を想像してみてください。想像できるなら実現するために行動してみましょう!想像できないなら視野を広げてみましょう!知ることで世界が広がると私は考えています。ぜひ、在学中に先生や先輩方から勉強に限らず、多くの事を学んでみてください。以上!


【福祉施設】中村 麻里 大宮フロイデハイム 2017年度卒業生

常磐大学を卒業後、医療法人博仁会・志村大宮病院にて3年間の勤務を経て、併設の介護老人保健施設 大宮フロイデハイムの担当となり仕事をしています。

主な業務担当内容は、施設利用者様の食事摂取量や栄養状態をもとに、多職種の医療スタッフと連携を図りながら食事内容の検討など、NSTチーム(栄養サポートチーム)によるミールラウンド(食事場面の観察)などがあります。施設利用者の皆様に楽しく、明るいひと時を提供できるように工夫を重ね、定期的に、月に一度のおやつ作りや、嗜好的な種類のお味噌汁作りも行っています。そのほかにも、必要に応じて厨房での業務に従事する事もあります。

利用者様の栄養状態の改善、食事摂取量の増加がみられた時は、健康への道筋として、管理栄養士として大変な喜びを感じます。健康になるための食事作りに関する仕事を担っている者として、「今日のご飯は美味しかったよ」という利用者様からの言葉と笑顔は、私自身の仕事に対する励みの原動力となっています。

食を通して人の生き方に関する仕事は大変なことは沢山ありますが、とてもやりがいを感じる事が出来る仕事です。皆さんも目標をもって頑張ってください。


【福祉施設】鯉沼 有美 茨城県立あすなろの郷 2011年度卒業生

わたしは常磐大学を卒業後、小学校、病院、介護老人保健施設、給食委託会社での経験を経て、今年の4月から障害者支援施設、茨城県立あすなろの郷の管理栄養士として、約470名の利用者の健康と栄養の管理を担っています。献立作成業務では、施設内で生活をしている利用者に季節を感じてもらえるような食材選びや調理法を心がけています。また調理師からの意見も献立に取り入れながら、より良い食事の提供に日々取り組んでいます。

現在勤務しているあすなろの郷では、利用者の高齢化等に伴って、咀嚼や嚥下が困難な方が増え、食事形態が変化しています。個人差が大きいため、多様な変化に対応できるように日ごろから調理師をはじめその他の職種との連携を大切にし、安全で安心な食事を確実に提供できるように業務にあたっています。そのため、利用者の食形態や嗜好に合わせた食事が提供でき、完食していただけたときには、大きなやりがいを感じます。

実社会に出ると、大学で学んだこと以外の業務に直面します。でも、今の私があるのは、間違いなく、国家資格を目指して、基礎の勉強をしてきたからです。私が皆さんにエールを送るとしたら、今の自分を大切にして、周りにいる仲間を大切にし、後悔のない学生生活を過ごしてほしいということです。管理栄養士の仕事はますます幅広くなっていますし、みなさんが活躍する場はさらに広がっていくはずです。目標を持って、今を精一杯過ごしてください。


【福祉施設】関根 拓海 茨城県立あすなろの郷 2015年度卒業生

私が勤める障害者支援施設「茨城県立あすなろの郷」では、様々な障害をもつ方が入所し生活しています。私の主な業務は、食事を提供する栄養室で、献立作成・発注、衛生管理などの給食管理業務と、栄養ケアマネジメントなどの栄養管理業務、そして特別食の調理です。利用者に合わせた食種・食形態の変更や献立の見直しなど、様々な変化に対応していくことが求められる中で、管理栄養士としてできることは何かということを常に考え業務に取り組んでいます。

業務において、調理員や食材を取り扱う業者はもちろん、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師、支援員などの様々な職種の方々とも連携しています。他職種の方と一緒に仕事をすることで気づくことや学ぶことがたくさんあり、協力することの大切さややりがいを感じています。

大学生のころを振り返ると、当時も周りの友人達と協力をして、実習や国家試験の勉強、就職活動などを乗り越えてきたように思います。社会人になって思うことは、管理栄養士としての知識や経験ももちろん大切ですが、学ぶ姿勢と協力する気持ちを持ち続けることも重要だということです。学生生活においても、それを意識して過ごすことで、より多くの学びや気づきに繋がりますし、社会人になってからもその経験を活かすことができるはずです。


【福祉施設】松枝 恵美 特別養護老人ホーム「もみじ館」 2013年度卒業生

現在私は、特別養護老人ホーム「もみじ館」で管理栄養士として勤務しています。主な業務内容は、献立作成、発注、調理、栄養ケアなどで、様々な業務を皆で協力して取り組んでいます。私の職場では、夏祭り、敬老祭、バイキングなど一年を通して多くの行事があり、利用者さんに食事を通じで楽しんでもらえるよう努めています。

もみじ館ではクックチルシステムを導入しており、安定した食事を提供するために様々な工夫がされています。また、今年の3月にHACCP認証を取得し、厨房内の衛生管理はもちろん安心、安全な食事の提供を行っています。こうした食事提供の中で、ご利用者様から「今日のご飯も美味しかったよ、ありがとう」と声をかけてもらったとき一番のやりがいを感じます。

私が福祉施設で働きたいと思ったのは、大学時代の臨地実習がきっかけです。実習先の管理栄養士さんやご利用者様との触れ合いを通じて、私の目指す管理栄養士像が見えてきました。入社して4年目になりますが、自分の理想とする管理栄養士に少しずつ近づいてきていると日々実感しています。臨地実習や国家試験の勉強はとても大変ですが、大学時代に学んだことは就職してから必ず役立つ時がきます。勉強のことや就活のことで悩むことはたくさんあると思いますが、思い切り楽しんで有意義な4年間を過ごしてください。


【福祉施設】久郷 茜 社会福祉法人聖光学園 聖光学園保育部 2015年度卒業生

私は聖光学園保育部という保育園に勤務しています。保育園での業務内容は、通常の給食業務として献立作成・発注・調理などの一連の流れ、さらに給食だよりの作成などです。調理の際は、栄養士と調理員で力を合わせて給食やおやつを作っています。また月に一度、栄養士と保育士による給食についての会議が行い、子どもたちが実際に食べている様子から、献立の味付けや食べやすさなどについて意見交換をしています。このように栄養士だけではなく調理員や保育士と連携をとりながら、より良い食事の提供を目指しています。

私の職場では、給食を子どもたちと一緒に食べる機会が多く、子どもたちが「おいしい!これ好き!」と言ってくれたり、おかわりをしたりしている姿を直接見ることができます。また、給食室の近くに当日の給食を展示しており、送迎時に楽しそうに家族や友達と給食について話をしている子どもたちの声も聞くこともできます。このように、子どもたちの反応を見聞きできること、特に子どもたちに喜んでもらえることにやりがいを感じます。そして、おいしいものを作ろうという励みになっています。

就職してから、大学での学びは決して無駄にならないことを実感しています。みなさんは、それぞれ夢をもってこの健康栄養学科を専攻したはずです。いろんな科目があり大変に思うこともあるかと思いますが、諦めずに取り組んでください。努力していれば必ず結果がついてきます。私はこの気持ちを常に持ち学習に励んだので、管理栄養士の資格を取得することができました。みなさんも管理栄養士国家試験に合格できることを心からお祈りしています。


【福祉施設】海老澤 愛美 医療法人盈科会老人保健施設ケアセンター阿見 管理栄養士 2012年度卒業生

現在、私は介護老人保健施設「ケアセンター阿見」で勤務をしています。業務は、入所者様の体調・栄養状態を考慮した「栄養ケアマネジメント」の作成、給食献立の点検・食イベントの企画・実施等が中心です。

一般的に病院や介護施設で「選択食」と言えば、1週間ほど前に2種類のメニューから選ぶところがほとんどだと思います。しかし、それでは多くの人が当日自分は何を選択したのか忘れてしまっていることがあります。そこで私は「当日選択食」を始めました。当日選択食とは、9時までに4種類の献立の中から、今日の昼食に食べたいものを自由に選べるようにしたものです。皆さん、「今日はこれが食べたい」「どれにしようかな」と食への楽しみが増え、また笑顔や食欲も増えてきました。「バランスの取れた食事」だけではなく「楽しんで食事をすること」の必要性を感じています。また毎月「手作りおやつ」も企画しています。入所者様の目の前で「ホットケーキ・焼きそば・パフェ」などを職員さんと一緒に作り、「五感」で楽しんでいただいています。

皆さんに伝えたいことは、どの職業に就くかは別として、社会人として「コミュニケーション能力と相手を思いやる心」が最も必要だということです。学生のうちに親身になって下さる先生方のもとで、専門的な知識をしっかり学び、友人とやりたいことに挑戦したり、多くの人と関わったりして、自分の視野を広げコミュニケーション能力を身につけて下さい。


【福祉施設】富田 麻美 医療法人省和会介護老人保健施設「つまさと」 2011年度卒業生

私は、医療法人省和会介護老人保健施設「つまさと」に勤務しています。

仕事の内容は、入所者さんの栄養マネジメントや食事摂取量調査、調理・盛付け・食材の発注などです。食事摂取量や毎月の体重の変化を見て、必要なカロリーが摂取できているかを確認し、必要に応じて様々な対応をすることも重要な仕事の一つです。また、多職種が集まり週に1回行っているケアプラン検討会議にも参加しています。

管理栄養士として働く中で、低体重だった方の体重が少しずつ増えていくところや、褥瘡(じょくそう)が治っていく過程を見たり、「美味しかったよ、ごちそうさま」と笑顔で声をかけていただくことが、仕事のやりがいに繋がっています。そして、食事の時間が楽しみの一つになっているということを日々実感しています。

大学では、講義、実習・実験などで栄養に関する様々なことを学びます。大学で学んだことは、現在仕事をする上で役に立っています。また、実際に働くことで学ぶことも沢山あり、色々な情報を自ら調べることも必要になります。大学生活の中でも、自分から学ぶという姿勢が大切だと思います。

国家試験の勉強は大変なこともありましたが、同じ目標を持つ友人達と一緒に取り組み、悩んだ時には先生方にも沢山助けていただきました。悩むこともあるかもしれませんが、やりたいことや目標を見つけ、その目標に向かって大学での4年間を過ごしてもらいたいと思います。


【福祉施設】伊藤 優里 特別養護老人ホームナザレ園 2012年度卒業生

私は、特別養護老人ホームナザレ園(社会福祉法人ナザレ園)に勤務しています。
現在の仕事内容は、特養で生活されている方の栄養・体重管理、他の専門家と協力してケアプランの作成などを行っています。他にも献立表の作成、褥瘡(じょくそう)対策チームへの参加、おやつクラブの企画・運営などを行っています。
おやつクラブでは、季節を感じられるように、春には桜の木の下で桜まんじゅう作ったり、夏には流し素麺をしたりしています。

ここでの仕事で何よりも感じているやりがいは「チームプレイ」です。
例えば、褥瘡対策一つとりあげても、介護員・看護師・栄養士・相談員のそれぞれの力が絶対に必要になります。チームとして何回も会議を重ねながら実践していくことで一体感が生まれますし、何よりも「管理栄養士」という専門職として、現場で必要とされる喜びを感じています。特に、様々な栄養素を考えながらアプローチし、褥瘡が小さくなっていく様子を見ることは、私にとって本当にうれしいことです。管理栄養士になって本当に良かったと思える瞬間です。

最後にみなさんへ、私からのメッセージです。
私たちが学ぶ栄養学は、人に喜びを提供できるものです。机上の計算だけでなく、その人の健康状態を変えられる力を持っています。それは見方を変えれば、その人の人生を支える責任があるということでもあります。普段から大学での勉強をおろそかにせず、しっかりと学んで、将来の管理栄養士の仕事に役立てて下さい。みなさんの未来には、きっとやりがいや喜びのある世界が待っていると思います。


New【コントラクトフードサービス】奥村 美加 淀川食品株式会社 関東事業部 管理栄養士 2013年度卒業生

私はこれまで、受託先である病院や施設の管理栄養士として一通りの給食管理業務の経験を積ませて頂きました。現在は業務ソリューション課のスーパーバイザーとして、各受託先を訪問し巡回を行う他、新しい献立作成・発注システムの導入や研修会の実施など、今までの経験を活かして様々な仕事に携わらせて頂いています。

受託先の管理栄養士として厨房に勤務していた頃は、患者・利用者様からの「美味しかったよ、ありがとう」の言葉が本当に嬉しく、苦労もしましたが、やりがいをもって頑張りきることができました。私が就職1年目の頃、常磐大学出身の先輩から「何でも分かる、何でも出来る管理栄養士になりなさい」と言われたことがありました。自分の興味・関わっていること以外にも目を向けて吸収する姿勢を持ちなさいということです。その思いは、現在の新卒者への指導の際にも伝えていて、自身のキャリアアップに加え、後輩が少しずつ成長していく姿を見守れることが何よりのやりがいです。

管理栄養士といっても、病院・施設だけでなく様々な就職先があります。これから管理栄養士を目指す学生の皆様は、国家試験合格に向けての勉強に加え、就職活動と忙しい中かと思いますが、この仕事は就職したあとも、その場、その場でたくさんの気づき・学びがあり、自分の頑張り次第で更に多くのキャリアを積むことが出来る仕事です。心強い先生・仲間と共に、ぜひ国家試験合格を勝ち取ってください。


【コントラクトフードサービス】亀下 陽香 エームサービス株式会社 2014年度卒業生

私はエームサービス株式会社に就職し、現在は受託先である水戸市の病院にて日々働いております。
仕事の内容としては、献立作成や発注業務、食札の作成などの事務作業や、現場に入って調理や盛り付け、衛生管理など様々な事があります。

厨房にいる私たちにとっては沢山あるうちの1食分ですが、患者様にとっては楽しみにしている貴重な1食です。そのため、お食事を提供するにあたり、安心、安全なものを提供することを基本とし、あたたかくておいしい食事を提供し、また、イベント食などで季節の移り変わりや食事に楽しみを感じて頂けるように日々努力しています。
食札に書いていただくメッセージを通して患者様から、美味しかった、ありがとうと言って頂ける機会があり、その際にとてもやりがいを感じます。

国家試験の勉強や日々の課題など大変な事はありますが、在学中の皆様にはバイトや遊びなど何でも全力で、学生時代にしか出来ないことに挑戦して欲しいと思います。
社会人になってきっと大きな財産になることと思います。心が折れそうになった時は周りには同じ目標を掲げた友人や、親身に相談に乗って頂ける先生方がたくさんいます。

短い学生時代、有意義な時間を過ごして下さい。

いつか一緒に働ける日が来るのを楽しみにしています。


【コントラクトフードサービス】大地 佑歌子 日清医療食品株式会社 2018年度卒業生

私は現在、日清医療食品株式会社に就職し、受託先である茨城県内の特別養護老人ホームにてチーフとして日々業務にあたっております。仕事内容は、献立作成や発注、給食運営に必要な帳票類の作成、在庫管理、数値管理などの栄養士業務がメインで、そこに厨房業務も加わります。

給食は、召し上がる方々に感動や喜びをもたらすことができる反面、些細なミスや怠慢から生まれる大きな事故により、最悪の場合、喫食者の命を危険にさらしてしまう脅威も持ち合わせています。そのため、私を含め、一緒に働くスタッフ一同、チームとなって給食の提供を行い、安心安全でおいしい食事の提供を、毎3食途切れることなく運用できたとき、とてもやりがいを感じ、また明日からもがんばろうという気持ちになります。また、「今日のごはんおいしかったよ」という嬉しいお言葉や、普段喫食量が少ない利用者さんが完食できたと聞いたときは、スタッフみんなで喜び合い、その瞬間は心の底から嬉しくなります。

私が働いて感じたことは、管理栄養士、栄養士という職は本当に奥が深く、活躍する場も無限にあるということです。また、人を食事の面でサポートできる力は、仕事に限らず、あらゆる面で役立ちます。これから管理栄養士を目指す皆さん、国家試験や就職活動など壁はありますが、まずは、大学4年間という貴重な時間を大いに使って、いろいろなことに挑戦してみてください。きっと将来につながる出会いが待っていると思います。そしていつか一緒に働ける日を心待ちにしております。がんばってくださいね。


【コントラクトフードサービス】篠田 直 株式会社日本栄養給食協会 2017年度卒業生

私は栃木県内にてNo.1の配食サービスを提供する株式会社日本栄養給食協会に就職しました。会社が給食運営を受託した特別養護老人ホームかぬま花の風という施設に勤務しています。

施設での業務内容は、献立作成、発注業務、栄養ケアの作成、現場スタッフのシフト作成などの事務作業と実際に調理、盛付などの現場作業の全てを担当しています。また、各部門のリーダーが集まる月例会議や、季節の行事を企画する会議に参加しています。

毎日が単調な生活になりがちな老人ホームでは、利用者の方が楽しんでもらえるように、様々イベントを企画しています。イベントを通して、他者とのつながりを意識し、自身もかけがえのない存在であることを認識することができます。そして、それが一人ひとりの幸福にもつながっています。世間では、コロナウィルスによる影響で対策しなければいけないことも多いので、看護の職員さんをはじめ、各ユニットのリーダー、ケアマネージャーと協力しながら、計画しています。イベントで利用者さんの笑顔やおいしかった、またやってほしいとの声をいただけたときに、うれしさや仕事の達成感を感じられ、管理の栄養士になってよかったと思います。

これから管理栄養士を目指す皆様には、この先の自分自身への不安、どういう管理栄養士になればいいのかなどたくさん悩みがあるとは思いますが、絶対なるという強い気持ちをもって、頑張って下さい。誰からも頼られる素敵な栄養士を目指しましょう。


【コントラクトフードサービス】大塚 翔 日清医療食品株式会社 2015年度卒業生

私は日清医療食品にてチーフ兼衛生委員として勤めており、現在茨城県にある80床の特別養護老人ホームで食事提供を担当しています。チーフとしての主な業務は献立作成・発注・食事提供・帳簿管理・食材料費や人件費の管理です。また、衛生委員として多施設の衛生管理の指導を行っています。

勤務先の喫食者が高齢者であるため、私たちの提供した食事がその方の『最期の一食』になるという場面もあります。だからこそ調理師さんと常に連携し、季節の味わえる食事・目で楽しめる食事など、喫食者の気持ちに寄り添った食事が提供できるように日々努めています。利用者の皆さんから『毎日ありがとうね』『食事の時間が楽しみだよ』という一言があることが私のやりがいを感じる瞬間です。そんな言葉を糧に、これからもたくさんの方に大切な一食を届けていきたいです。

大学での4年間の締め括りに、国家試験という大きな壁が立ちはだかっています。思うように結果が伸びず、焦り落ち込むことももちろんありますが、そんな時こそ自分を信じて、諦めずに勉強を続けてください。私も現在SV(管理職)を目標に、経験の積み重ねの毎日です。お互い長期戦になりますが、皆さんの努力に結果は必ず付いてくると信じています!ぜひ有意義な学生生活を送ってください。


【コントラクトフードサービス】梅落 里美 西洋フード・コンパスグループ 管理栄養士 2016年度卒業生

私は、委託給食会社に勤務しています。その中のヘルスケア部門に所属し、現在は精神科系の約300床の病院で患者食の提供を担当しています。仕事内容は患者様の食事の盛り付け、洗浄、食材の発注、衛生管理のチェックです。それに患者様によっては刻み食や軟采食など食形態が異なる場合があるので、提供時に確認するのも非常に重要な仕事です。入院期間が長い患者さんも多いため行事食に力を入れています。そのため一般的な行事食以外に、その地域ゆかりの食材を使用した「ご当地メニュー」を二か月に一度提供しています。

仕事は日々食数も変化の対応もあり、もちろん大変ですが、患者さんに「ごちそうさま」「美味しかったよ」と声をかけていただくことに働き甲斐を感じます。食事は患者さんにとって日々の楽しみとなっているので、より美味しいものを提供したいという気持ちになります。

私が国家試験の勉強で上手く点数が伸びずに気持ちが挫けそうになった時は、友人や先生方の支えのおかげで最後まで頑張ることが出来ました。国家試験は長期戦です。思い通りにいかないことや、心が折れてしまいそうになることもあると思います。そんな時は、同じ目標に向かっている友人や親身になってサポートしてくれる先生方がついていることを忘れずに、頑張って欲しいと思います。


【コントラクトフードサービス】阿部 志保子 シダックスフードサービス株式会社 管理栄養士 2014年度卒業生

わたしは現在、病院の患者さんと、併設している介護老人保健施設の入所者さん・通所の皆さんへの食事を提供しています。主に、盛り付けや調理、発注や帳票の管理などの給食経営に携わっています。イベントメニューや行事食の際には、一人ひとりの食事形態や疾病の状況に合わせながらも、すべての喫食者の方々が満足できる食事を提供するために日々努めています。

喫食者の方々からの「おいしかったよー」「いつもありがとうね」という言葉、施設のスタッフさんからの「皆さん、今日のお食事とても喜んでいました!!」との声を頂くと、とても嬉しく、そしてこの仕事へのやりがいを感じます。

大学で学んだ知識と自信は決して嘘をつきません。わたしが今こうしてこの職業に誇りをもって仕事をしていられるのも、学生時代に「必ず管理栄養士になる!!」という強い信念のもとに学び、実際に国家資格を取得することができたからだと思います。4年間の学びの中では、実習・実験での失敗、国家試験の勉強でのつまずきなど、思い通りにならないこともあると思います。ですが、管理栄養士合格という同じ目標を掲げた多くの友人、そしてどんな時にも真剣に向き合ってくださる先生や大学職員の方々の存在が、きっと皆さんを支えてくれるはずです。

思いっきり学んで、全力で学生生活を送り、最高の4年間になるように応援しています。


【コントラクトフードサービス】神永 宏美 富士産業株式会社 管理栄養士 2013年度卒業生

老人保健施設の入所者さんとクリニックの患者さんへの食事提供をしています。主に献立作成や食材発注、盛り付けなどを行っています。入所者さん、患者さん一人ひとりの疾病や食事摂取量の状況に合わせた食事を提供し、その上で提供者・患者さん共に満足できるような献立作成に努めています。

食事の下膳に行った際に、利用者さんに「ごちそうさま」「おいしかったよ」と声をかけていただくことがあり、日常業務の一つひとつにやりがいや達成感を感じます。調理師さんへの調理指示や、患者さんの疾病を理解した上での献立作成には困難を感じることもありますが、その先に待っている患者さんの笑顔を思い浮かべることで責任感を持って業務にあたることが出来ます。

大学生活では授業を受けるだけでなく、多くの友人や先生方との関わりもあり、様々なことを学ぶことができます。私が国家試験の勉強で困難にぶつかった際に一番救われたのは、同じ目標を持つ大学の友人の支えでした。就職した今、専門知識を詳しく学べる大学のカリキュラムは、非常に有難かったと感じています。国家試験は長期戦ですので、毎日の小さな積み重ねが合格への近道です。是非小さなことでも良いので目標を持って下さい。講義を受講する姿勢や受験への想いも自然と変わってくるはずです。友人や先生との触れ合いも大事にし、有意義な大学生活を送ってください。


New【栄養関連教職員】時田 栞 笠間市立笠間小学校栄養教諭 2015年度卒業生

私は、栄養教諭として小学校に所属し、共同調理場も兼務しています。教諭として子どもたちの前に立ち、栄養士としての専門性を活かした食に関する授業を行ったり、献立作成や衛生管理などをしたりしています。

指導対象は食に関する知識をこれから習得する子どもたちです。自分の発する言葉や行動が子どもたちの今後の未来に影響を与えるのだという責任感をもちながら接しています。「難しいな」「大変だな」と思うことはもちろんありますが、子どもたちの成長を身近に感じ、食の面でサポートできているのだなと実感することがあります。それが、栄養教諭の魅力のひとつであると考えています。

大学在学時代に、栄養教諭の先生からこのようなお話を聞きました。「栄養教諭は、子どもたちに食育を行うことで、将来、病院へ行く人を少なくすることができる職業である。」この言葉がとても印象に残っており、私が栄養教諭を目指そうと強く思ったきっかけです。

現在、管理栄養士を目指して励んでいるみなさん、それにプラスして栄養教諭の教職課程を履修しているみなさん、学ぶことがとても多くて忙しい毎日かと思います。どのようなことからでも学びはありますので、勉強できるときにいろいろな講義を受けて、なんでも挑戦して、今のうちにたくさんの成功や失敗の経験をしましょう。きっとみなさんの強みになります。栄養教諭として学校現場で一緒に働ける日を楽しみにしています。


【栄養関連教職員】菅谷 礼子 日本保育サービス保育園栄養士 2018年度卒業生

私は株式会社日本保育サービスの経営する保育園に勤務しています。弊社は多くの保育園を経営しており、会社が一括で献立作成しているため、献立作成の業務は現場の保育園では担っておりません。主な仕事は調理・発注・食育です。調理では給食・離乳食・おやつ・夕食を作っています。基本的に全て手作りのため、ある程度の調理の仕方を覚えるまでが大変です。覚えてからはどう動けば効率よく作業が進むか?さらにおいしく調理するにはどうすれば良いか?など日々試行錯誤しています。

献立作成は本社ですが、子どもとその保護者に1番関わるのは私たち現場の栄養士です。喫食中の様子を見に行き、声掛けしたり、夕方お迎えに来た保護者と給食についてお話ししたりして現場の声を吸い上げ、本社にあげて、より良い給食を提供できるようにしています。

また食育の観点ではクッキング保育を月に1度開催し、子どもたちが自分たちでつくったものを食べる機会をつくったり、一緒に野菜を栽培したりと食体験を多く取り入れるようにしています。

私の職場では給食室が教室から見えやすい位置にあるので、よく子どもたちがお話をしにきてくれます。「おいしかったよ」、「沢山食べたよ」、「おかわりしたよ」と嬉しい感想が多いですが、中には「おいしくない、嫌い」というような感想ももらいます。保育園ではお勉強をしているわけでなく、かつ生後3ヶ月のお子さんからが対象なので、日々の給食や月に1度あるクッキング保育などが食育として重要な意味をもっています。送迎時に楽しそうに家族や友達と給食について話をしている子どもたちの声を聴くことや、クッキング保育の時に「こんなこともできるようになったんだ」など保護者の方と一緒に成長を実感でき、またそのお手伝いに関われていることが一番の楽しみです。

離乳食を食べていた子が幼児食を食べるようになり、意味のある言葉を話すようになるその過程を保護者と共に見守れるのが、保育園栄養士の醍醐味です。

大学時代に学んだことが全てではありません。専門的なことだけでなく、教育の場では「人として」という人間性が大切になってきます。勉強はもちろんですが、時間が沢山ある内にたくさん遊び、さまざまなことを経験してください。応援しています。


【栄養関連教職員】山本 冴里 常磐大学健康栄養学科助手 2018年度卒業生

私は常磐大学健康栄養学科で管理栄養士や食品衛生監視員、栄養教諭などの資格取得を目指す学生さんのサポートをしています。主に、講義や実験実習の準備・補助、臨地実習の事務手続き、入試やオープンキャンパスの補助等の仕事に携わっています。これらの仕事を行ううえでいつも心がけていることは、学生さんが不自由なく学生生活を送れるようサポートすることです。実験実習においては、主に調理学実習の補助を担当しています。調理の基本技術を学ぶ授業で、学生さんが入学して初めて受ける実習でもあるため、楽しく安全に授業を進められるよう心がけています。

業務の幅が広いため、1年の中で学生さんを様々な角度からサポートできるのが魅力の1つだと思っています。一生懸命実習に取り組む姿や目標に向かって成長していく姿を間近で見ることができるので、私も日々励まされながら大きなやりがいを感じています。

大学生活の4年間は、是非目的と目標をもって取り組んでください。課題や実習などに追われ、目的を見失いそうになることもあるかと思いますが、失敗を恐れずに自分の興味のあることにどんどんチャレンジしていってほしいと思います。何かに全力で取り組んだ経験は、大きな自信につながると信じています。皆さんが楽しく有意義な大学生活を送れるよう、私も全力でサポートしたいと思います!


【栄養教諭】照沼 恵梨 茨城県立聾学校 2014年度卒業生

私は現在、栄養教諭として小学校で勤務しています。夢だった子どもに関わる仕事と、大好きな「食」に関する仕事を兼ね備えている栄養教諭として働くことができ毎日が充実しています。午前中は、兼務している調理場での勤務です。子ども達に美味しい安心安全な給食を提供するために、栄養士、調理員が協力して給食管理業務を行っています。午後は、自分の小学校に戻り、給食指導や食に関する指導です。他にも子ども達とは、休み時間や学校行事、委員会活動やクラブ活動などで関わりながら、毎日楽しく仕事しています。

給食が大好きな子ども達は、「今日の給食美味しかったよ!」「明日の給食も楽しみ!」と声をかけてくれます。また、食に関する指導後、「先生これは〇〇でしょ?」と授業で学んだ内容に関して話しかけてくれます。子ども達の日々の成長と笑顔を見ることが、栄養教諭としてのやりがいです。

学生のみなさんは、管理栄養士の国家試験、受験する方は栄養教諭の教員採用試験と、とても大変かと思います。しかし、学生の頃積み重ねた勉強は、決して裏切りません。自分の夢に向かって勉強したという経験が、将来絶対にみなさんの力に繋がります。そして、管理栄養士、栄養教諭は子ども達の将来の健康と、食育推進のための、やりがいのあるとても素敵な仕事です。勉強や就職のことで悩むこともあると思いますが、仲間と助け合って充実した大学生活を送ってください。応援しています。


【栄養教諭】石川 沙妃 茨城県立盲学校 2017年度卒業生

私は現在、栄養教諭として茨城県立盲学校に勤務しています。栄養教諭の職務は、主に「学校給食の管理」と「食に関する指導」です。「学校給食の管理」では、献立作成、材料の発注、検収、調理室内の衛生管理を行います。「食に関する指導」では、給食だよりの作成、給食時間の指導、食についての知識を深める栄養指導の授業などを担当します。寄宿舎のある学校特有の業務としては、朝食夕食の提供が挙げられます。

3食の献立を作り、児童生徒に給食や舎食を出すまでには非常に多くの作業があり、正直、大変だと思うこともあります。しかし、偏食のある児童生徒が、少しずつ食べられるようになっていく姿を見ると、やりがいを感じます。なにより児童生徒との会話が、毎日の楽しみです。「おいしかった」という声が聞けたときは、嬉しくて元気が出ます。給食の感想を通じて献立のアイディアをもらうとやる気が出ます。この仕事についてよかったと実感できる瞬間です。

私は、栄養教諭を目指し常磐大学人間科学部健康栄養学科を志望しました。授業や実習が多くあり大変でしたが、楽しい時も勉強で辛い時も一緒に過ごしてくれた友人たちのおかげで、充実した大学生活が送れました。そしてなにより、たいへん熱心な先生方のご指導のおかげで夢を実現できました。常磐大学健康栄養学科で学んだからこそ今があると思っています。みなさんも、よき友と熱い先生方と共にがんばってください。


【栄養教諭】中村 絵理香 茨城県行方市立北浦中学校 栄養教諭 2016年度卒業生

私は現在、栄養教諭として中学校に勤務しています。栄養教諭は、学校給食の管理と食に関する指導を一体のものとして行っています。学校給食の管理では、兼務している給食センターでの業務が中心となります。主な仕事は、衛生管理や栄養管理、献立の作成、給食だよりや毎日の給食メモなどの資料作成です。食に関する指導では、自校や指導担当校での業務が中心となり、主に、毎日の給食時間のワンポイント栄養指導や食育の授業などを行っています。生徒とは、食に関する指導以外にも学校行事や委員会活動、部活動など多くの場面で関わることができ、充実した毎日を過ごしています。

栄養教諭の仕事は、児童生徒が生涯を通して健やかに成長するための食生活の基礎をつくる、大切な時期に関わるとてもやりがいのある仕事だと実感しています。結果がすぐ見えるわけではありませんが、学んだことを今後の生活で確実に実践していけるような食育を目指していきたいと思います。

在学中のみなさんは、興味があることや今しかできないことをたくさん経験してほしいと思います。サークル活動やアルバイト、ボランティア活動など様々なことにチャレンジしてください。私自身は、在学時に食育サポーターとして小学校で食育支援活動を行い、児童と関わる中で栄養教諭を志す気持ちが一層強くなりました。様々な経験を積み、多くの人と出会うことは今後の人生で大きな財産となるはずです。後悔しないよう夢に向かって、毎日の学生生活を充実したものにしてください。


【学校栄養職員】市毛 瑠美 茨城県立勝田特別支援学校 学校栄養職員 2016年度卒業生

私は現在、特別支援学校の学校栄養職員として働いています。仕事内容は、給食の献立作成、食数の調整、食材の発注、食育だよりの作成、給食の味の調整等です。特別支援学校では、噛む力や飲み込む力が弱い子どもたちが多くいるため、一人ひとりへのきめ細やかな対応が必要とされています。今後は、給食の時間を活用した食育活動にも取り組んでいきたいと考えています。

学校の中では栄養士は一人なので、苦労することもありますが、他の教職員の先生方に助けていただきながら勤務しています。また、何よりも子どもたちの笑顔に元気をもらっています。給食の時間にクラスを回り、子どもたちから「美味しかった!」「今度はこんなメニューが食べたい!」と声をかけてもらうと、うれしく思います。そんな時に学校で働けて良かったと感じ、やりがいにもつながっています。

栄養教諭の教員免許を取得するには、履修科目が増え、大変だなと思うこともあるかもしれません。しかし、栄養学を幅広く勉強することができ、新たな道を見つけるきっかけにもなります。私は、栄養教諭の勉強をきっかけに今の道に進むことができ、管理栄養士の勉強にも活かすことができました。一緒に勉強してくれた友人がいたことも大きな励みとなりました。この学科はゼミナールやクラスでの活動も多く、友人や先生方と仲良く、楽しく色々なことにチャレンジができます。夢に向かって頑張りつつ、充実した大学生活を送ってください。


【栄養教諭】店曲 ひかり 茨城県鹿嶋市立大野中学校 栄養教諭 2014年度卒業生

私は現在、栄養教諭として中学校に勤務しています。業務内容としては、学校給食の献立作成や食材の発注、食育だよりなどの配布物の作成があります。また、自校や近隣の小中学校で食育の授業を行ったり、給食委員会の活動をしたり、部活動の指導をしたりしています。このような業務を通して、子どもたちが食に関する知識・理解を深め、望ましい食習慣の形成や健康の保持増進を図れるよう、学校における食育の推進に取り組んでいます。

栄養教諭は学校に1人しか配置されておらず、苦労することも多くありますし、担任や教科を持っているわけでもないので、他の教員よりも子どもたちと関わる機会が少ないと感じることもあります。しかし、名前を覚えてもらったり、廊下ですれ違う際に元気なあいさつをしてもらったり、「給食おいしかった!」「ごちそうさまでした」という声をかけてもらったりすると、うれしい気持ちでいっぱいになります。改めて栄養教諭になれてよかったなと実感する瞬間でもあり、大きなやりがいを感じます。

みなさんには自分が興味のあることや好きなこと、やりたいと思うことにどんどん何度でもチャレンジしてほしいと思います。私は2度目の教員採用試験で栄養教諭になることができました。小中学校の頃から大好きだった給食に関わる仕事に就けていることをとてもうれしく思っていますし、教員という職に誇りを持っています。いつも支えてくれる友人や先生方が周りにいることを忘れず、毎日充実した大学生活を過ごしてください!


【教育機関】渡邊 真衣 常磐大学健康栄養学科助手 2014年度卒業生

私自身もお世話になった常磐大学の健康栄養学科で、講義や実験実習の準備・補助、臨地実習の事務手続きなどの仕事に携わっています。日々このような仕事をしながら、管理栄養士や食品衛生監視員、栄養教諭などの資格取得を目指す学生さんのサポートをしています。主に担当している科目は給食経営管理実習と食品学実験です。これらの科目を担当する上でいつも心掛けていることは、学生さんが集中して実験実習に臨める環境づくりはもちろんのこと、安全にかつ楽しく授業を進められるようにすることです。

大学生活では、資格の取得や就職など、人生において重要な分岐点になることがたくさんあります。そんな中で学生さんが悩みや戸惑いを感じているときに、助手として、また先輩として、相談に乗ったり背中を押してあげたりすることができたときに、喜びとともに大きなやりがいを感じます。学生さんが、悩みや問題を乗り越えていく姿に、私も日々励まされています。

常磐大学の健康栄養学科には、学生一人ひとりを大切にして、親身に相談に乗ってくださる先生方がたくさんいらっしゃいます。私も学生時代に何度もお世話になりました。先生方からは、管理栄養士に必要な知識・技術だけでなく、進路をふくめた自分の将来について深く考える機会もいただきました。管理栄養士を目指す皆さんには、このようなサポートのある環境で、多くのことにチャンレンジして、自分に合った道を見つけ出してほしいと願っています。私も、常磐大学の健康栄養学科の一員として、全力で皆さんのお手伝いをしたいと思います。


【教育機関】石戸 利幸 常磐大学健康栄養学科助手 2014年度卒業生

大学で、管理栄養士や食品衛生監視員、栄養教諭などの資格の取得を目指す学生のサポートをしています。講義や実習の準備・補助や臨地実習の事務手続きなどに携わっています。主に担当しているのは臨床栄養学実習です。この実習の中では、学生が臨床栄養の知識を活かして、実際に病気の状態に合わせた献立作成や模擬的な栄養指導の練習を行います。そのため、事前に必要なものを準備し、学生が不自由なく円滑に講義や実習を行えるよう努めています。

学生からの質問がある場合は臨機応変に対応していかなければならないなど難しい点もありますが、学生の成長過程に携わることができ、学生が一生懸命に実習に取り組んでいる姿や管理栄養士になるために成長していく姿を間近で見ることができるので、責任とともに大きなやりがいを感じています。

大学の講義や実習では、たくさんの知識を習得し、学びを深めることができますが、管理栄養士になりたいという想いが大切です。それがないと就職活動や資格取得のための努力を積み重ねることはできません。しっかりと目標を持って行動することが大事だと思います。人は成長したい、上を目指したいと思い理想を強く抱いていれば必ず理想とする自分になれると考えています。全力でサポートしますので妥協せず色々とチャレンジしてみてください。


【学校栄養職員】酒井 千晶 水戸市立内原中学校 学校栄養職員 2013年度卒業生

現在私は、夢であった中学校の栄養士として働いています。仕事内容は主に、給食の献立を考えたり、食に関する指導や委員会活動を行ったりすることです。また、保護者に対しての食育や情報交換なども大切な仕事です。

学校の中では一人職のため苦労することも多々ありますが、子どもたちから「美味しかった!」という言葉を聞くことや、子どもたちの成長を感じること、毎日の笑顔を見ることが一番のやりがいと幸せです。

栄養教諭の免許を取得するには、管理栄養士のための単位とは別に多くの履修科目が必要です。それは予想していた以上に大変で、途中で諦めようとしたことや、履修しなければよかったと後悔したことを今でもよく覚えています。しかし、ともに栄養教諭を目指していた友人や、熱心にご指導くださった先生方のおかげで、夢であったこの仕事に就くことができました。

食事の時間は誰もが楽しみにしている時間です。食を通して人を幸せにできるこの仕事を私は誇りに思っています。これから管理栄養士や栄養教諭を目指す皆さん、悩む場面はたくさんあると思いますが、諦めなければ必ず夢がかなうときがくると思います。ひとりで抱え込まずに誰かに相談すること、また、時には休憩することも必要です。

後悔しないように夢に向かって進んでいってほしいと思います。応援しています!


New【食品製造】大澤 杏菜 日本ハムファクトリー株式会社 管理栄養士 2015年度卒

私は、日本ハムファクトリー株式会社で働いています。
品質保証課に5年間所属していました。品質保証課の主な業務は製品の微生物検査、製造ラインの衛生対策、ISO、FSSC等の監査対応、防虫防鼠やお客様からのご指摘対応、アレルゲン教育など様々です。日々製造課と協力しながら、ご指摘対策や衛生状態の保持のために幅広い視野が必要になりますが、お客様のもとへ安心・安全な製品をお届けするため、どの業務にもやりがいを感じることができます。

現在は、製造部門でハム・ベーコンの製造に携わってます。出来上がった製品を検品後、計量・包装する衛生管理が最も厳しい包装工程の業務です。
主に職場全体を管理する業務なので、指示や教育を行うだけでなく、定期的に製品の衛生状態をチェックし、包装機のメンテナンスも行います。衛生状態が維持できたり、新たな方法や手順の提案等により、業務の効率化やコスト削減に繋がった時にやりがいや面白さを感じることができます。

大学生活は、自分とじっくり向き合うことのできる貴重な時期です。
勉強はもちろんですが、大学時代に培ったコミュニケーション力は社会人生活の中で大きな武器となります。
私自身、現在に至るまで管理栄養士として小売業・介護老人保健施設・病院勤務を経験してきましたが、様々な視点から食に携わることができ、どれも違った面白さがありました。たくさん迷って自分の道を見つけてください。応援しています。


【食品製造】神達 南海 株式会社カスミベーカリー部門責任者 2018年度卒業生

私は、株式会社カスミに就職しベーカリー部門の責任者として日々業務にあたっています。主な仕事はパンの製造です。製造をおこなうための、計画、帳票類の作成、在庫管理、数値管理なども行っております。売上として成果が目に見える仕事で、結果が出るととても嬉しく、やりがいを感じます。

管理栄養士の資格を活かし、子どもたちに“食べる楽しさ”を知っていただく5 A DAY食育学習の講師を務めております。また、ヘルスサポートとして、地域のお客さまの食生活を支える健康相談なども行なっています。

業務のほかに、リテールシェフアカデミーという本格的な調理を学ぶ研修にも参加しています。講師は有名なシェフや料理家の方が務めており、基礎から応用まで調理技術を学ぶことが出来ます。今まで見たことのない食材や調理法との出会いはとても興味深く、楽しく学ぶことで視野が広がりました。
大学での学びのおかげもあり、リテールシェフアカデミーでは優秀賞を受賞することができました。

大学時代、「気軽に会える地域密着な管理栄養士」になりたいと思い、株式会社カスミに就職しました。今でも変わらず、「なりたい自分」を目指して日々奮闘中です。これから栄養士・管理栄養士を目指す皆さん、就職活動や国家試験と忙しい中でも自分の軸を忘れずに、大学4年間では何事にも挑戦して自分の力を蓄えていってください。将来、必ず役に立ちます。頑張ってください、応援しています!


【食品製造・献立作成】檜山 真依 タイヘイ株式会社 2018年度卒業生

私は、タイへイ株式会社の業務部で勤務しています。事業は主に、保育園様や高齢者福祉施設様等に向けて献立付きの食材の配達を行っています。特に業務部では、全国のお客様に向けて献立を作成しており、その中でも私は調理済み食品を使用した高齢者福祉施設様向け献立を作成しています。調理済み食品を使用することで施設様は温めるだけで食事を提供することができます。

私の業務では直接お客様と関わることは少ないですが、営業所・営業からお客様からの感謝の声を聞くことがあります。新メニューを導入したとき、味付けや食感の改善を図った際「ありがとう。おいしかった。」という声を聞くとやりがいを感じます。毎日の食事だからこそお客様に寄り添い、楽しい・おいしい食事の献立作成を目指していきたいです。

大学では栄養学の知識だけでなく、社会人として必要な力も身につけることが出来ます。実習ではグループで課題に取組むことが多く、周囲と協力して物事を進めていく力を養うことが出来ました。仕事もチームで業務に取り組むことが多く、この力は大切だと感じています。

大学生活は講義や実習、就職活動、国家試験と大変ではありますが、管理栄養士になりたいと思ったきっかけを忘れずに取り組んで頂けたらと思います。私自身の大学生活は、先生方や友達の支えによって有意義な時間を過ごすことが出来ました。皆さんにとっても有意義な大学4年間となることを願っています。


【製造会社】飛田 晴香 ヤマダイ株式会社 2017年度卒業生

私は、カップ麺や乾麺を製造しているヤマダイ株式会社で働いています。開発室・品質管理室を経て、現在はお客様相談室勤務です。

開発室では、主に商品開発や製麺研究に携わりました。弊社では、商品の担当になった人が商品企画から販売されるまで一貫して携わります。自分の開発した商品を店頭で見た時、嬉しさと同時にとても達成感を感じました。

品質管理室では、工場の見回り、官能評価、微生物検査や油脂酸化値測定、資材の抜き取り検査、害虫発生状況調査等をローテーションで担当していました。目立たない作業の積み重ねが、最終的に商品の安全・安心を守ることにつながってると思うと、とてもやりがいを感じました。

現在、お客様相談室でお客様の問い合わせに対応しています。上記2部門の経験だけでなく大学時代に実習で学んだ「相手の話をしっかり聞く」「わかりやすく説明する」力が役立っています。社内で唯一お客様からの「美味しかった」という声を直接聞くことができ、とても仕事をする励みになります。

食品メーカーへの就職は、一般的な管理栄養士業務とはかけ離れているものが多く戸惑いもありましたが、これを目標に健康栄養学科へ進学して良かったと思っています。実習や就活、国試の勉強など、時には心が折れそうになることがあるかもしれませんが、同じ目標を持った友達や頼もしい先生方に相談したり、たまには息抜きもしながら頑張ってください。応援しています。


【飲料会社】田口 まみ 水戸ヤクルト販売株式会社 2012年度卒業生

私は、「水戸ヤクルト販売株式会社」の広報課で勤務をしています。主な業務は、講師として良い生活リズムや腸内環境の大切さ、乳酸菌の有効性をお伝えする出前講座を行うことです。講座の対象は、小学校中心の「おなか元気教室」、企業様向けの「免疫ライフセミナー」、お年寄り中心の「健康教室」があり、幅広い年齢の方たちにお話をしています。また、ヤクルトレディさんへ商品知識研修や生活習慣病などに対する知識などをお伝えし、地域の方へ「健康を届ける」ためのサポートをしています。

研修や講演をするときは、受ける方が楽しく聞けるように「笑い」を入れながら話すこと、分かりやすく身になるお話をすることを意識して、お伝えしています。入社した頃は、腸内環境や菌に関する質問など専門的な質問を頂いても、大学で勉強したことだけでは対応が難しく奮闘する毎日でした。しかし、十分に説明できなかったことは、次に必ず対応できるようにしました。そして、常に学び続けることで、自分の中に知識が蓄積し、乳酸菌やビフィズス菌のプロとして、以前より幅広い話が出来るようになっていきました。

私が皆さんにお伝えしたいことは、どんな状況でも学ぶ姿勢を忘れず、挑戦し、夢を大切にしてほしいということです。管理栄養士という職業は、人に健康を届けることが出来る素晴らしい仕事です。管理栄養士合格という同じ目標を持った仲間との絆はずっと続いていきます。4年間の学びを頑張ったその先には、やりがいに満ちた世界が待っています!


【ドラッグストア】永田 絢美 フローラ薬局 2014年度卒業生

私は管理栄養士の資格を活かし、薬局で薬局栄養士として仕事をしています。一般的に薬局というと、医療用医薬品を提供する処方箋調剤が主な業務になり、病気やケガで治療中の方が利用します。しかし、実際には健康であっても食事の相談をしたい方など、たくさんの方々がいらっしゃいます。当薬局では健康サポート薬局の認定を受けており、7人の薬局栄養士が健康の保持増進に関する食事の相談、治療食のアドバイス等を行っています。調剤以外にも薬膳・ハーブ教室、漢方相談など地域の方々の健康に貢献できるよう努めています。

近年は高齢在宅患者さんの訪問栄養指導や、腎症の重症化予防への栄養指導も推し進められています。茨城県栄養士会の栄養ケアステーションでは栄養士会・薬局・病院が連携し訪問栄養指導を行う事業も実施されています。腎症の重症化予防と褥瘡患者様への訪問で食事指導を行い、検査値や褥瘡が治る経過を確認し、元気になっていく様子を見ることができるのが、訪問栄養指導の良い所だと感じます。

私は在学中、対象者の食生活に直接関わって、相談にのることが出来る仕事に就きたいと考えていました。夢を追いかけた結果、年末にようやく薬局栄養士という自分に合った職を見つけ、内定をいただきました。就職活動中は、自分の就職したい会社が決まらず焦ったこともありましたが、国家試験の勉強だけは欠かさず行いました。勉強も就職活動も諦めずに頑張れば必ず結果はついてきます。就職してからも学習したことは生きてくるので、勉強は大変かと思いますが頑張ってください。