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コミュニケーション学科ニュース

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美と健康をサポートするイベントを企画・運営する卒業生


「一度きりの人生、たった一人の自分を大切にして欲しい」

心身ともに満たされた状態を表す概念であるWell-being(ウェルビーイング)が重要と言われる現代において、常磐大学コミュニケーション学科の卒業生である小倉香奈美さんに取材をしました。

美容が寄り添うことで、人生に彩りが加わるという"Life with Beauty"をコンセプトに、2024年5月6日(月・祝)の11時〜18時に水戸市民会館で開催される『美フェス 2024』の実行委員長が小倉さんです。

このイベントによって、「多くの方に美容をもっと身近に感じていただくこと」と「美容の愉しさや楽しみ方を伝えること」の二つを実現することを目指しています。

今回は、常磐大学コミュニケーション学科の卒業生であり、実行委員長の小倉さんを紹介します。また、このイベントにスタッフとして参加してくれる常磐大学生を募集します。

「現在、ハンドメイドの物販や飲食店などが集まったマルシェが流行っています。

その中で時々、ハンドマッサージや整体の施術など美容健康関係のお店がありますが、『エステサロンの体験は勧誘が目的であるように思えるから行きづらい』、『子供を連れていたので自分の目的より子供の楽しめることを優先したい』という声を聞いたことがあります。
ーそのため美容や健康の体験をメインとしたイベントを開催しようと思ったわけですね。
「はい。1日で色々体験できる美容のお祭りがあったら楽しいと考え、企画しました。

『美フェス』は今回で2回目の開催となります。

2022年に個人サロンとして美容業界で起業した私は、『自営業は自由で良いけれど、孤独でもある』と感じ、せっかくならば同じ地域の美容業界で活動する人同士の助け合いの場(=横の繋がり)を創りたいと考え、11店舗の美容健康サロンと、その他物販や飲食店も含め約30店舗の出展者を集めました」

ー前回のイベントの成果はいかがでしたか?
「『100人来たらいいね!』と始めたイベントでしたが、結果、予想を大きく超える約400人のお客様に来場して頂けました。体験ブースは11店舗しかなかったため、施術の予約は午前中でほぼ埋まり、施術者はトイレにも行けないほど会場は盛り上がりました。

また初回の出展者同士は1年たった今でも特別な絆があり、美フェスを通じて質の良い横の繋がりを得ることが出来たことも感じています」

ーなぜ予想を上回る来場者が来られたのでしょうか?
「美容と健康に興味関心のあるお客様のニーズに『1日で色々体験できる美容のお祭り』という内容がマッチしたのだと思います。託児スペースやお子様向けのコンテンツを充実させたことも良かったと思います」
ー2023年に開催したイベントを踏まえて、2024年の『美フェス』はどのようにするつもりですか?
「茨城県(水戸市)には、美容と健康を軸としたイベントに対するニーズがあることがわかったため、2024年は場所を移し規模を拡大して、1,000人以上の来場を想定した準備をしています。規模が大きくなる中で各種業務も増えるため、人員を必要としています。その中で、せっかくならば私の出身校である常磐大学の学生さんと協力し合えたらと思い、ボランティア募集をかけました。

美容業界には20~30代の若手経営者も多く、大学生にとっても刺激的な学びの場ともなるかと思います。是非、多くの学生さんにスタッフとして参加して頂けたら嬉しいです」
ー今回の『美フェス』のような美容や健康に特化したイベントですが、周辺地域でも実施されているのでしょうか?
「大規模な美容関係の体験型イベントは全国的にも珍しいです。

『ダサい』『遅れている』『魅力がない』と言われている茨城県ですが、『美フェス』で最先端の美容を発信したり、地域の美容業界を盛り上げたりすることによって、茨城県のイメージアップに繋げたいと考えています」

ー小倉さん自身は、『美フェス2024』の実行委員長として、何を大切にしていますか?
「私は、人間にしかできない(テクノロジーやAIでは実現できない)、『愛のあるイベント』を創りたいと考えています。イベントを通して、来場者や出展者、その他サポートしてくださる方など美フェスに関わる全ての方にとって収穫のある有意義なイベントにしたいと考えて活動しています。そして、関わった人から『ありがとう』と言われることにやりがいを感じています。」
ー「『ありがとう』と言われることにやりがいを感じる」ということですが、この背景となるエピソードがあれば教えてください。
「私は25歳で1人目を出産しました。子供が生まれてからは子供が自分の人生の軸となり、『子供のいない自分に価値が見出せない』と感じることが多くなりました。

しかし、母親としての自分から一歩離れ仕事をしていると、子供以外の人間から自分が必要とされ、少なからず役に立てていると感じることが出来るようになりました。人から『ありがとう』と言葉を掛けられると、自分の価値を感じることができ、自己肯定感が上がり、そこにやりがいを感じるようになりました」
ー「仕事をすることで人の役に立っている実感が湧き、やりがいを感じた」とのことですが、「個人サロン」を起業したのも同じ理由なのでしょうか?
「起業した理由は、『仕事のやりがい』よりも『家庭との両立』が大きく影響しました。

私は大学卒業後、大手化粧品メーカーに就職しました。美容営業としての業務は非常にハードで、働きながら結婚・出産をした私は仕事と家事育児のバランスが上手く取れず夫に負担をかけることが多く、夫婦関係が上手くいかないことが多々ありました。

そうして仕事と家庭の両立の仕方を模索する中で、自分で働く時間をコントロールできる起業を選択しました」

ー起業する上で不安はありませんでしたか?
「不安がなかったといえば噓になりますが、『失敗』に恐れはありませんでした。

『失敗が怖い』は、『やらない自分を肯定する言い訳』に過ぎないと思います。

上手くいかなかったら方法を変えればいい。すぐにお金が必要なら働きに出ればいい。そう考えていたので、『不安だからやらない』という選択肢は初めからありませんでした。」
ー結婚が起業のキッカケとなり、起業が今回のイベントのキッカケとなったみたいですね。一方で、学生時代に、今の自分に繋がるヒントは何かありましたか?
「はい。大学生の頃、常磐大学で開催された合同企業説明会に参加した際、営業職の方が『営業とは、モノではなく自分を買ってもらう事だ』と言っていました。その言葉は、10年経った今でも私の教訓となり、仕事をする上ではまず私の“人となり”を知って頂くために、(できる限り対面での)コミュニケーションを最重要視しています。せっかちで抜けているところも多くミスが多い私ですが、夫や仕事仲間をはじめ、私という人間を理解して下さる方々に日々助けられています(笑)」

「一度きりの人生、たった一人の自分を大切にして欲しい」

今回の取材を通して、卒業生である小倉さん自身が、自分を大切にしていることがわかりました。

そんな小倉さんが企画・運営する『美フェス2024』が茨城や水戸といった地域を活性化させる働きかけの一つになるかもしれません。

それと『ありがとう』と言われること、人を喜ばせることにイベントにやりがいを感じるという常磐大学生は、スタッフとしての参加をお待ちしています。

(2024/3/27 取材 寺島哲平)

取材対象

美フェス2024のイベントスタッフ募集

小倉(旧姓:川野)香奈美さん

バストケアサロン is -イズ-
〒319-1117 那珂郡東海村東海2-9-19
TEL:080-6521-9659
営業時間:9時00分-17時00分 定休日/土日祝