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栃木県立博物館で開催中の企画展「甲殻類ワールド」にちなんだコーヒー「キトサンブレンド」を開発


栃木県真岡市にある「自家焙煎真岡珈琲ソワカフェ」は、栃木県立博物館の協力を得て、同館で開催中の企画展「甲殻類ワールド」にちなんだコーヒー「キトサンブレンド」を開発しました。同館のミュージアムショップなどで販売しています(4月29日から6月18日まで)。この甲殻類の生態や魅力などを紹介する企画展のため、カニの甲羅から作られた「キトサン」を少量ブレンドしたコーヒーを提案し、監修しました。

キトサン(Chitosan)は、カニ・エビ等の甲殻類、オキアミの皮殻、カブトムシ・バッタ等の昆虫類の甲皮、オキアミの軟甲等に含有されるキチンを脱アセチル化したもので、D-グルコサミン(2-amino-2-deoxy-D-glucose)がβ-1,4結合で直鎖状に多数結合した多糖類で、部分的(10~20%)アセチル基を含んでいるものもキトサンと称します。不溶性食物繊維の一種でカニやエビの殻の主構成成分であるキチンから調製されるキトサンは、アルカリでゲル化する性質を介して消化管からの食事脂肪の吸収を阻害する作用があり、コレステロール低下作用、体脂肪蓄積抑制作用を示すことが報告されています。

コーヒーの豊かな芳香と甲殻類の持つミステリアスなパワーを楽しんでいただければ幸いです。

常磐大学人間科学部健康栄養学科
准教授 秋山 隆

甲殻類ワールド公式案内

開催場所:栃木県博物館
開催期間:4月28日~6月18日

下野新聞(栃木県地方紙)2023年5月13日掲載